|
|
|||||||||
| 研究実施計画 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| 以下に記すような三つの研究部門が、人工環境の問題解決のために共同して研究にあたる。そのために部門から各1名、国内外から関連する研究者各1名、合計6名からなる研究統合班を設け、研究の方向性や成果の判断を行う統合企画会議を各年度1回開催するほか、随時打合せを行う。各年度の終わりには、人工環境創造に係わる企業の研究員を受け入れて研修させたり、企業から実践時の問題点をヒヤリングするなどして、人工環境の質的向上に寄与するデザイン技術を展開し、我が国の産業界が広く利用できるようにする。平成16年度の終わりには、国際シンポジウムを開催し、研究成果を発表すると共に、国内外の著名な研究者より評価を受ける。最終年度には、第1回「人工環境デザイン国際会議」を開催し、5年間の研究成果を公表出版すると共に、本研究分野の更なる進展を促す。さらに、人工環境評価の標準化の試み、アジアを含めた諸地域、各種年齢層や障害に応じた人工環境のデザインに関する規格を提案する。 |
| 1.環境生理学部門 |
| ●人工環境を構成する諸要因である照明、色彩・映像、音響、香り、温湿度等が人間の中枢神経系、自律神経系、内分泌系および免疫系の生理反応に及ぼす影響を解明する。 ・ 生体リズムや室内の快適性に大きな影響を与える、照度と色温度の生理影響について検討する。 ・ 警報音や報知音がどのような過程で検出・認知されるかを、生理学的手法を用いて明らかにする。 ・ 生活空間での安全を確保するための、色彩や映像によるサインの検出に関して生理学的に解明する。 ・ 香りの快・不快に関する生理学的定量評価を行い,応答脳内部位を解明する。 ・ 暖房普及による低湿度環境の人体影響評価、エコノミ−クラス症候群の生理機序解明等を行う。 ●特に環境適応能が劣るとされている、幼児、高齢者さらには障害者にも配慮した人工環境条件を提案するための生理研究を実施する。 ・ 高齢者等を対象として、照度と色温度の生理影響、警報信号(音、色、映像)や報知信号の検出に関する生理学的研究を行う。年少者における映像パニックの生理学的機序について検討する。 ・ 免疫力と香りに関する研究、さらには低湿度環境の生理影響の研究を行う。 ●デザイン現場で生じた疑問点・問題点については、生理実験を追加し検討する。 |
| 2.知覚心理学部門 |
| ●都市環境を典型とする人工環境が、人間の知覚システムに対してどのような課題を与え、知覚システムはそれをどのように解決するのかを解明する。 ・ 知覚システムが、雑音ないし不要な情報に満たされた人工環境において、どのようにして不適切な認識を回避し、必要な情報を抽出するのかを明らかにする。 ・ 各種のサインや警告音、信号音などが、人が読み取るべき内容に相応しいか否かを検討する。 ・ 人工環境に特有の規則性が、知覚にどのような影響を及ぼすかを解明する。 ・ 効率と安全との両立が求められる人工環境において、聴覚、視覚、嗅覚、体性感覚などの感覚様相をどのように使い分け、また結びつけることが望ましいかを考察する。 ・ 人工環境において、我々がどのようにして3次元的な情報を得るかを解明する。 ●高齢者や聴覚障害者、視覚障害者の人工環境への適応に関する基礎研究を行う。 ・ 高齢者や視覚(あるいは色覚)障害者に、交通信号などの情報を与える最適の方法を構築し、デザイン手法についての提案を行う。 ・ 高齢者や聴覚障害者が残存聴力を生かしやすい補聴システムと音環境の組み合わせを明らかにする。 ●デザイン現場で生じた疑問点・問題点について検討する。 照明、色彩・映像、音響、振動、香り、温湿度等の各種環境要因を自在に設定できる複合人工環境実験設備を新たに設置する。本設備を用いて、従来は難しかった複合環境の生理心理評価が可能となる。「環境生理学」および「知覚心理学」の研究部門が協力して、各種の要因を組み合わせることにより、現実の人工環境に存在する複合的要因を評価する指標を作成するための種々の実験を重ねる。 |
| 3.感性デザイン部門 |
| ●デザイン現場における問題点を整理し、環境生理学・知覚心理学部門に検討を求める。 ●環境生理学部門と知覚心理学部門の研究成果をも踏まえて、照明、映像、音響、空調、建築物などを人間の生理・心理的側面から見直し、生活環境や製品の企画・設計段階から、感覚特性に基づいた人工環境デザインを、最先端の設計技術に基づいて実施する。特に、環境適応能が劣るとされている幼児、高齢者および障害者にも対応できるデザインを重視する。例えば、高齢者や障害者でも検出・認知が難しくない、音やサイン(色・映像)による安全警報装置のデザイン、高齢者施設の照明や温湿度に関する空調デザイン、子供における映像パニック等の問題解決に役立つ映像デザイン指針等を提示する。 |
|
|
| 九州大学大学院 芸術工学研究院 〒815-8540福岡市南区塩原4-9-1 TEL:092-553-4522 FAX:092-553-4302 s-ume@design.kyushu-u.ac.jp |