コンビニエンスストアの環境マネジメントシステム
音西 大志
コンビニエンスストア(以下コンビニと表す)は,多種類の生活必需品をいつでも手に入れることができるという大きな利点を持つ.しかしその利点は多量の廃棄物や電気の消費などを伴うイメージがある.コンビニはそのようなイメージダウンを払拭するかのように環境に配慮した企業を目指しているが,それを実現するためにコンビニはどう努力してきたのであろうか.本論では環境に配慮した企業とは何かを知るために,環境マネジメントシステムに注目した.そして環境マネジメントシステムが企業や環境に与えた影響を調べ,環境マネジメントシステムの限界とそれを克服する可能性を考察する.

環境マネジメントシステムとは,従来のマネジメントシステムに環境責任者を配置し,従来の事業を環境保護を念頭に置く事業に変換したシステムである.それを実現するためにはまず責任者による管理がなされなければならない.そしてそれを効果的に行うため,従業員,消費者,他企業などとの関係を円滑化する.そして利益アップ,コストダウン,リスク回避などの目的で環境保全活動を行う.ここでの環境保全活動は環境保護にかかわる事業のことである.

環境マネジメントシステムによって効率的なシステムへと変わり,従業員の環境に対する意識は高まった.また消費者に安全な商品が提供できるようになった.しかし回収システムに関しては,コストや管理方法などに大きな問題が出ている.その原因はリサイクルシステムがコンビニだけではなく,廃棄物処理業者,自治体などにも関係しているからである.つまり自治体が提案するシステムに対してコンビニや廃棄物処理業者がそれに対処できる状態になっていないのである.

環境マネジメントシステムは自分の力だけでは十分な効果が得られない.ゆえに他者との関係を親密にする必要がある.特にコンビニは流通と販売が事業の中心であるため他者との関係は欠かせない.ただし,先の廃棄物処理業者や自治体,他メーカーの環境マネジメントシステムもまた同様に発展している.そのため他者の技術やシステム,環境に対する知識がコンビニの環境マネジメントシステムを強める要素となるのである.そしてそれらが環境に配慮した企業になるために必要なことである.

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九州芸術工科大学〕 〔環境設計学科卒業計画〕〔クイック アクセス