廃棄物の再利用に関する研究
飛灰ペレットポーラスコンクリートの強度と透水性
佐藤 宏一
環境問題対策としてリサイクルにおける研究・効率化が着々と進んでいる。この様な社会の状勢に少しでも貢献すべく、設計Eでは(1)ペットボトルの鉄筋コンクリート造ボイドスラブへの再利用,(2)コピー用紙包装紙の多空隙セメント板への再利用に関して,藤浦との共同研究により検討した。この梗概では、卒業計画として捉えている廃棄物の再利用に関する一連の研究としてその後に行った飛灰ペレットのポーラスコンクリートへの再利用に関する検討結果について報告する。

飛灰を5〜15mmの大きさの円柱状に成型後,高温焼成することにより生成される飛灰ペレットが透水性に優れたポーラスコンクリートに使用される骨材と同様の特徴をもっていることから本研究を行うに至った。なお飛灰ペレットを人工軽量骨材として使用したポーラスコンクリート利用を検討するにあたって,本研究では主に強度試験と透水試験により物理的性質を調査することとした。

調合計画をもとにポーラスコンクリート試験体PP1、PP、PP3,PP4を作製した。調合にあたってはセメントペーストが型枠底部に沈殿して透水性を損なわないよう注意し,PP1,PP2,PP3,PP4,の順に調合を調整しながら作製した。

調合計画により作製した試験体を使って強度試験、透水試験を行った。結果透水試験においては市販のポーラスコンクリート製品以上の透水性を示したが、強度試験は不十分な結果に終わった。また、透水性はPP4,PP3,PP2,PP1の順に大きく強度はPP1,PP2、PP3,PP4の順に大きいことから強度と透水性において負の相関が成り立ち、このことから両試験結果にセメントペーストの量や飛灰ペレットの対する付着の状態が大きく関係していることが想定される。

透水試験と比重においては、一般に市販されているポーラスコンクリート製品程度、あるいはそれ以上の値を示した。しかし強度面ではこの値を十分に満たせず,飛灰ペレットを人工軽量骨材として使用したポーラスコンクリートの実用についてはこの面において更なる検討が必要である。

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九州芸術工科大学〕 〔環境設計学科卒業計画〕〔クイック アクセス