| 19世紀フランスの住居における衛生設備の変遷 |
| 原田 真由美 |
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本論では、19世紀のフランスの住居について、衛生設備という観点から考察する。 当時のフランスには大きく分けて三つの階級、僧侶・貴族・平民が存在していた。本論で着目するのは、中でも第三身分と呼ばれる平民である。この階級にはブルジョアジー・労働者・農民が属していたが、同じ平民であっても身分による住居や衛生設備の質の違いは明白で、衛生に対する態度も実に様々であった。 また、当時の平民の住居やそこで行われていた生活を現代のそれと比較すると、身分によって程度の差はあるものの、衛生に対する意識はかなり未熟であったと言える。このことは、コレラや結核による多数の死亡者等、あらゆる弊害がその衛生状態から生み出されていたことからも明らかである。 しかし19世紀のフランスは衛生的に悲惨な状態にあると同時に、不潔さを排除して社会が安定することを求めていた。当時行われた都市基盤の整備や労働者の住宅整備などは、現実と安定への欲求のせめぎ合いの結果であろう。そしてこのせめぎ合いを経て、人々の生活は確かに変化したのである。この19世紀の住居における衛生面の変化を読み取ることで、衛生設備近代化の一側面を分析する。
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〔九州芸術工科大学〕 〔環境設計学科卒業計画〕〔クイック アクセス〕