| 別府における歴史軸の再生 |
| 藤井 義久 |
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別府は背後に鶴見岳・内山・伽藍岳、前方に別府湾が開けた風光明媚な場所に立地し、豊富な温泉湧水量を誇る温泉観光都市である。観光産業への依存度は高く、別府市と観光は切っても切り離せない関係にある。 近年の観光は、大人数の団体が大規模施設に押し寄せ、その中で欲求を満たすという画一的で受け身なものから、少人数のグループ・家族がそれぞれ異なった目的を持ち、主体的に行動する細分化されたものへと変化してきた。ゆえにそれに対応する多様性が現在の観光地には求められている。そのなかで、その場所固有の魅力は重要なものとなってきている。 しかし現在の別府は、多人数の観光客を大規模施設に囲い込むという観光構造が出来上がっているために多様性が無くなっている。観光産業の不振・破綻等が目立ち、かつての日本一の観光都市の地位は失われつつある。 別府は直線格子状の道路、巨大幹線道路という軸=都市軸の存在が目につく。しかし歴史をみると、他にもう一つの軸=歴史軸があったことが分かる。そこには今も数多く魅力の断片が存在する。これらはそれぞれ時代性をもち、人を惹きつけるのに十分である。しかし、この軸の一部はふたに覆われ、魅力の断片は隠されている。 そこで別府固有の魅力の手掛かりとして、この歴史軸を取り上げる。この軸が光を浴びたとき、別府の持つ本来の魅力は開花する。それを具現化するために、歴史軸の再生=破綻部分の回復、また、この軸から広がる接点の付加=二つの拠点の生成を提案する。
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〔九州芸術工科大学〕 〔環境設計学科卒業計画〕〔クイック アクセス〕