コミュニティバス運行のための条件に関する研究
〜福岡県糟屋郡新宮町を対象事例として〜
吉岡 賢治
わが国では現在急速に高齢化が進行いる。またノーマライゼーションの理念が世界的なものとなってきており、それに伴った交通施設、交通サービスの高齢化への対応が求められている。

福岡県糟屋郡新宮町は、進行する高齢化に加えて、交通空白地域に住む住民からの新たな交通機関の設置の要望などもあり、平成12年3月、新宮町の職員ワーキングによりコミュニティバス運行に関する研究が行われ、事業方式、仮想路線の設定、財政的予測などがなされた。しかし最近盛んに導入されているこの種のバスにも問題点は多く、新宮町におけるコミュニティバス運行の時期も明らかになっていない。本研究では、日本のコミュニティバスの問題点を分析した上で、新宮町内のコミュニティバス導入の可能性を様々な観点から考察することを目的とする。

日本と外国のコミュニティバスの比較を文献調査により行い、新宮町の現状を地図作成によって把握し、分析は現地踏査を中心に行った。

調査、分析を踏まえた結果、新宮町のコミュニティバス運行について、交通面、福祉面、経済及び運営面での問題が抽出された。これらに関しては、既存バス路線網の見直し、福祉対応を強くした路線設定(高齢者密度の高い住宅地や、日常的にアクセスすることの多い施設を回る)、行政と民間バス会社とNPOなどのボランティア団体が相互に協力する基盤づくり等が必要な対策として挙げられる。

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