芸工ウォッチ

学生ギャラリー<作品・研究・活動>

つかず、はなれず。

大園 咲子
 No.2DS13120W
 
「集まって住む」ということを考えた時、他者とつながるために登場したシェアハウスなどのように、部屋の一部を共有する住居のあり方に疑問を持っていました。人はいつも誰かと一緒にいたいのではなく、時にはひとりになりたい時もあるのではないでしょうか。そのような人が感じる複雑な距離感や領域に着目し、人と人が距離を隔てながら住む住宅のあり方を提案したいと考え、キッチンやリビングなどの空間を共有しながら暮らすのではなく、距離を隔てながら暮らす女子寮の提案を行いました。 従来、空間は壁によって仕切られ、隣人との関係は希薄になりました。その様な状況から、キッチンやリビングなどの空間を共有しながら生活するシェアハウスが登場しまた。しかし、一緒にいたい時も、一人でいたい時も、そこには誰かが生活し、自分の居場所の選択は難しいのではないでしょうか。
そこで空間を共有することを考えるのではなく、3枚の壁,開口、そこに挿入された一枚のスラブをひとつのユニットとし、その組み合わせによって空間を構成します。個人のための空間にはスラブの高さの操作によって、棚や机、ロフトなどの多様な機能を持ちながら距離を隔てます。共用空間にはスラブの大きさや形態の操作により人と人の距離、領域を生み距離を隔てます。ここでは人が「つかず、はなれず」の距離感を保ちながら暮らすことが出来るのではないでしょうか。
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