第5, 6回 アメリカの環境保護運動、岡島成行、 岩波新書(1990)  戻る

 6月10日(水) 17:00〜 (古賀先生、前田、岩本、皆川、朝廣)

序章 アメリカとの出会い

  1. 1990年4月22日
    1.アースデー、2環境保護 第二の波、3デュボン サークル
  2. 原点を探る
    1.アメリカ人とフロンティア、2森で暮らす人々、3自然保護の父 ジョン ミューア
  3. 自然保護の胎動
    1.国立公園の誕生、2市民団体の発生、3開発か自然保護か
  4. 市民運動の発展
    1.アマチュアからプロへ、2運動の拡大、3連合する市民団体
  5. 自然とのつきあい方
    1.環境倫理の確立へ、2原生自然法の制定、3生態学の発展
  6. 自然保護から環境保護へ
    1.公害問題の摘発、2意識革命、3市民団体と政府
  7. 地球規模の活動へ
    1.アラスカ連合、2試練、3国際活動への飛躍
  8. 終章 人と自然
    あとがき、アメリカ環境史年表、主要参考文献、人名及び環境保護団体名索引

西部開拓の中で培われた自然保護への歴史
日本の明治以降の開発優先型社会、市民活動の主体性の欠如、
人と自然−エマソン ソロー−支配者の美徳?WASPの世界
自然美の強調、反面自然の征服→保護の暴力性
環境教育プログラムの充実−体感型
この本から大きく感じること
国土面積の違い−広いゆえの思想、農業に全く触れられていない
企業体としてのNPO
環境問題への取り組みには?
資本主義→産業革命→物資と販路の確保(植民地支配)の構造にメス
環境倫理の意味は社会の在り方を問い直す
日本の70年代から90年代にかけての環境思想は世界のトップレベルにあるのでは
自然を私たちから放して(囲い込んで)保護することの手法を問う
社会と自然は一体であるべきではないか
私たちの過去の考察なくして次への戦略を構築できない
意識革命への疑問(自然美の強調)
日本の二次自然の歴史性や農業との絡みは、アメリカと大きく違う
学べる点は、各セクションの行動力、法体系、活動の経済評価


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