freq とは、九州大学大学院芸術工学府中村研究室によるメディアアートの祭典です。
2001年以降、福岡市において、インスタレーション、パフォーマンス、ワークショップなどを通じて、城一裕(The SINE WAVE ORCHESTRA)、堀尾寛太(EM#2)、藤岡定(Cubie)などのメディアアーティストを輩出してきました。freq in tokyo では、研究室の学生・OBの今をお伝えします。

日時:

2007年 12月17日(月)11:00 - 18:00
12月18日(火)11:00 - 18:00
12月19日(水)11:00 - 15:00

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当日パンフレット(印刷用PDF)

出品者: 梶原祥平 藤岡定* 山口淳* 李敬美 朴恩昌
古田伸彦* 西山昌吾 的場寛* 岩谷成晃* 
坂口優 王*# 松山豊*+
城一裕 堀尾寛太 渡辺圭介 近藤義秀 杉井真一
* 九州大学先導的デジタルコンテンツ創成支援ユニット(略称:ADCDU)所属
+ 九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻視覚情報系佐藤優研究室
# 九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻画像情報系伊原久裕研究室
会場: 九州大学・芸術工学東京サイト
  東京ミッドタウン ミッドタウンタワー5階 DesignHUB内
 都営地下鉄大江戸線「六本木」8番出口より直結
 東京メトロ日比谷線「六本木」地下通路より直結
 東京メトロ千代田線「乃木坂」3番出口より徒歩約3分
 東京メトロ南北線「六本木一丁目」1番出口より徒歩約10分
入場: 無料
主催: 九州大学大学院芸術工学研究院音響部門中村滋延研究室
内容問合せ: Tel. 092-553-4556(九州大学 栗原研究室)
E-mail: snlab@design.kyushu-u.ac.jp
会場問合せ: Tel. 03-3408-9920(九州大学・芸術工学東京サイト)
企画・構成: 中村滋延・栗原詩子
関連サイト: 九州大学・芸術工学東京サイト
freq 2001 - 2007
中村滋延(作曲家・メディアアーティスト)
九州大学大学院芸術工学研究院音響部門中村滋延研究室
九州大学 先導的デジタルコンテンツ創成支援ユニット(略称:ADCDU)


インスタレーション

梶原祥平《 独りヒップホップマシン Light 》
 マイクに向かっておしゃべりをするだけで、その声を自動的にラップとヒッポホップミュージックに変換してくれるマシンです。
 高度なスキルを必要とするラップが、誰でもカンタンに楽しむことができるようになります。
 またレコードをターンテーブル上でスクラッチするように手元のPCのトラックパッドを擦ることで、出力されるトラックにエフェクトを加えることができます。

藤岡定 + 近藤義秀《 qr: 》
ライブ会場で流れる音楽に参加できたら? しかも自分の携帯電話で。
《 qr: 》は、観客が参加することで、その空間の音楽を生み出す演奏システムです。携帯電話からQRコードを読み取ることで、自分も音楽の一部として参加できるという、観客参加型の演奏システムは、携帯電話という遠隔地への通信装置を使いながらも、「その場でしか体験できない音楽」を生み出します。

古田伸彦《 push - action buttons 》
目の前にボタンやスイッチがあったら、押したくなりませんか?
ボタンやスイッチは本来、蛍光灯のON/OFF、ラジカセの再生など、それぞれの機能を持っているものです。
「push」は、ボタンが持つ機能ではなく、ボタンを「押す」という行為に着目した、インタラクティブな作品です。
ボタンが動いたり、音が出たり。ボタンを押すことで、もっとボタンを押したくなるような、触発装置の「push」。
画面のボタンを気の済むまで、pushしてやって下さい。

的場寛《 Overbug 》
本作品はLoopをテーマに制作した音楽ソフトウェアです。
MU☆SHIくんがLoopからLoopへ移りながら音を出します。
いくつかの道具を使ってコントロールしたり、気まぐれに増殖させたりしてMU☆SHIくんの音楽を作ってください。
いざという時の為に殺虫スプレーも用意しました。

岩谷成晃《 HITONE 》
 世界に住むひとりひとりが行動し、順番に、時には同時に声を出します。その声は確かに、世界を少し動かします。そうしてひとりひとりが自分勝手に出す声が重なり合って、きれいな歌になれば良いなと思うのです。
 さあ、あなたは世界の創造者です。彼らに美しい歌を奏でさせてあげてください。あなたなりの、HITONE-人音-を創り上げてください。

作品解説

城一裕 + 永野哲久《 Monalisa "音を視る,絵を聴く" 》
 Monalisaは,永野哲久氏と共に開発した,"音を視る,絵を聴く",ことを可能にするソフトウェアプラットホームです.
 Monalisa アプリケーション,Monalisa-Audio Unit, Monalisa-Image Unitという3つのソフトウェアと,Monalisa"音の影"というインスタレーションから構成されています.
 本展示では,約10分間のビデオにより,デモを交えたソフトウェアの紹介とインスタレーションの紹介を行います.
*Monalisaは,IPA 2005年度上半期 未踏ソフトウェアプロジェクト(プロジェクトマネージャー:北野宏明)の支援を受け開発されました.
堀尾寛太《 EM#3 + round trip 》
磁力によって音を発生させるもの2作品を組み合わせたもの。電磁石と発振器、モータと磁石による非常にシンプルなしかけから、さまざまなナゾの動きが導かれ、音を発生させる。この映像は、通常ライヴパフォーマンスとして発表しているものを映像として記録したものである。

渡辺圭介《 Sensorium 》
 数十台のコンピュータと、数十台×2のスピーカ。 ネットワークの存在を感じるための感覚器。
 ネットワーク化されたコンピュータ上にデータを流動させ、 それにより駆け巡る光のラインと音響が発生する。複数のコンピュータの背後にあるネットワークの存在そのものを表面化する。
 ネットワーク上に流されるデータは次の8種類。
"red" "green" "blue" "cyan" "magenta" "yellow" "gray" "white"
 本展示では、約10分間のビデオにより,感覚器《Sensorium》の紹介を行う。
*2005 文化庁メディア芸術祭アート部門 審査委員推薦作品
*2005 あつぎメディアコンテスト 優秀賞

李敬美 + 王女亭女亭《 In'O -鯉- 》
 中国水墨画を韓国伝統打楽器チャング演奏で動かしたインタラクティブアニメーション作品である。
 水墨画には省略の美しさがある。絵にははっきりした輪郭線はなく、まわりに色が微妙な濃淡でにじみぼけている。水墨画アニメは実に絵が動いている雰囲気が漂う。チャングは両側膜の組み合わせによって音の高低から音量まで細かく表現することが可能な楽器である。本作《鯉》は、随所にチャングの多様な音質を生かすことのできる情緒的な音楽劇である。

映像作品


杉井真一 《 haikin -拝金- 》
とりあえず無心につくってみたら、こういうのができた。のちにVisual Music(実験映像の一つ)という言葉を知った。そんな「でき婚」的な作品。もちろん望まれて生まれてくるのが一番いい。それでも試験管ベイビーよりかは「できちゃった」子供の方がまだいい。「子は親の鏡」と良く言うが、自分の分身を観ることで気付くことは多い。今回気付いたのは、笑顔の大切さ。
Visual Music Marathon 2007入選。

山口淳《 怒りの日、嘆きの日 (Dies irae - Lacrimosa) 》
 本作品は「レクイエム」(死者のためのミサ)の典礼文の1つで、最後の戦争と審判・火による浄化などを歌う“Sequentia(セクエンティア)”に発想を得て作曲・制作したものである。Max/MSPで作成したFM合成電子音、及びSequentiaの朗唱の声を加工した音を素材とした音響と、色彩やコントラストを強調した映像を組み合わせ、最後の審判と、救われぬ者たちの祈りを抽象的に描いた。

朴恩昌 + 郭小満《 夢 ~ The Sorrow of Travel~ 》
仏教の輪廻説を背景にした作品です。 輪廻は一種の循環のことです。 エネルギーが循環するように生命も循環するというのです。 死んだ後さすらう魂が他の世界で他の生命になる話を背景にした音楽詩です。

古田伸彦《 BWHGF Black and White Hermann Grid Flicker 》
私たちの目は情報を正しくとらえることができているか?
四角形は四角いか?
直線は真っ直ぐか?
黒色は黒いか?
白色は白いか?
直線と四角形で構成された黒白の世界、 あなたには何が見えるだろうか?
錯視とフリッカー効果で酔える映像作品。 格子状模様の線の交差部分にグレーが見えるハーマングリッド効果。
だまし絵「ルビンの壷」で有名な図と地の関係。 映像の点滅であるフリッカー効果。 これらの視覚的刺激は人によって見え方様々である。

西山昌吾《 Viewpoint 》
 我々が意識し聞いている音は,意識の有り様により変化する.本作品は,作者が街中で見聞きする対象を撮影した映像作品である.一回性の事象をテープに固定すること,視点の中心(画面の中心)以外にスポットをあてること,視覚情報の印象削減のためにあえて稚拙なマスク処理を用いたこと,視覚情報を削減し相対的に聴覚情報に注目させることにより,日常生活において普段意識されない音事象への「気づき」を促すことを目的とした.

岩谷成晃《 PIANO with JOKER 》
 一組のトランプをランダムな順番に並べてできるスートと数字の列を3部構成になるようにいろいろな方法で音に対応させました。T部は呈示部、U部は展開部、V部は再現部、とベーシックな作りになっております。ジョーカーのいたずらが作り出す緊張と解決をお楽しみください。

岩谷成晃《 bg 》
 この作品には意味はありません。とあらかじめ知らされた状態で作品を鑑賞すると、きっと普段よりも、その作品に意味を見出そうとしてしまうでしょう。わざわざ意味のないものを作って発表するなんて無駄ですから、何か意味があるはずだと思うでしょう。では、もし、見る人のそういう反応が見たくてわざわざ作った作品だとしたら、どうでしょう。その作品には意味はあるのでしょうか。
 さて、どうぞご覧ください。この作品に意味はありませんが。

坂口優《 ある日曜日に 》
 ある日曜日に、ふらりと散歩にでかけてみた。街から離れた静かな通りを歩いていると、踏切の警鐘が聴こえてくる。僕は踏切前で立ち止まり、電車が通り過ぎるのを待つ…。
 本作品は、電車の動きをモチーフにした映像作品です。デジタルビデオカメラで撮影した実写の映像と8bitサウンドを組み合わせて、妄想の世界を表現し ました。妄想の世界と現実の世界の対比を楽しんで下さい。

松山豊 + 古田伸彦《 LiTra 》
 本作は映像と音を関連付けし、空間を感じさせる映像作品。
 長時間露光とマシンガン撮影により数十枚の光の軌跡を撮影。
 それをコマ撮りアニメーションの要領で動かした。
 さらに、それぞれの光に特有の音をマッピングすることにより作品全体の映像と音を構成している。
 また、音の聞こえてくる位置も光の位置と関係している。
 映像は序盤からどの音と光が関係しているのかを次第に理解させていく構成になっている。