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近況報告を兼ねて昨年の私の様子をまとめて見ました.

今年もよろしくお願い致します.


2016年の初めに2015年の近況御報告

 

高木英行 (九州大学大学院芸術工学研究院,(兼任)応用知覚科学研究センター)
815-8540 福岡市南区塩原4丁目9−1


TEL & FAX <+81>92-553-4555
e-mail  takagidesign.kyushu-u.ac.jp
URL  http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~takagi/



研究活動

2015は,進化計算関係の3つの国内会議と,5つの国際会議に参加しました.中国と福岡で開催の2つの国際会議ではGeneral co-Chairを,インド開催の国際会議ではplenary speakerを,香港開催の国際会議ではSession co-organizerを,南アフリカ開催の国際会議では組織委員会のメンバーとして加わりました.特に,私が勤務する九州大学大橋キャンパスで開催したSoft Computing とパターン認識に関する国際会議では,海外20か国から59名,国内からは37名の参加者を得て盛況に終わりました.

 

学会以外では,上海海事大学,香港市城大学,国内会議で進化計算関係の講演・授業講義を,岩手県立大学で統計検定の講演をしました.また,web会議システムを使って,Bandung工科大学へ講演を配信しました.


国内会議では,多目的最適化に「受容度」という新しい概念を考えて導入する研究を発表しました.多目的最適化・多数目的最適化に実用的なインパクトが与えられるのではないかとちょっと期待しており,現在,秋田高専,会津大学との共同研究として進めています.

学会活動では,IEEE Systems, Man & Cybernetics Society (SMC) のJapan Chapter Chair (2014-2015),SMC Technical Committee on Soft Computing のChair,IEEE Transactions on CyberneticsのAssociate Editorと,SMC Societyを主とした学会ボランティア活動をしています.秋に行われました選挙で,2016-2017年のSMC Japan Chapter Chairを継続することになりました.また,年末に行われましたSMC理事選挙で,2016-2018年の理事を務めることになりました.


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研究室

2015年10月から卒研生2名が配属になり(半年遅れの配属です),博士2年生1名,修士2年生1名,修士1年生名,研究生1名,卒研生2名の研究室体制で運営しています.

研究室ゼミとは別に,九州工業大学,会津大学とをweb会議システムでつないで,ドクターゼミを行っています.


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教育活動

2011年から,芸術工学府のデザイン人間科学国際コース主催でSummer Seminar を開催しています.国際コースは留学生のための英語学位プログラムで,我々の国際コースは博士後期課程のみを設置しています.すなわち,海外から修士号取得者をリクルートして国際コースに受験してもらう必要があるのですが,我々のところに,英語能力と研究能力があれば博士号取得が可能となく国際コースがあることと,そこでどのような教育・研究を行っているかを知ってもらわないと受験生は見つかりません.Summer Seminar はその広報とリクルートを兼ねた招待イベントです.2015年Summer School で日本学生支援機構と科学技術振興機構のプログラムから助成を得て,24名の学生を海外から招聘し,15回の授業と研究室配属演習を行いました

予算の関係から多くの学生をSummer School に招聘することはできません.そこで,こちらから講師を現地に派遣してミニSummer School を開催することも考えられます.2015年2月に,インドネシアのHassanudin大学で,11月にはインドネシアのBandung工科大学とGadjah Mad大学で一日セミナーを開催しました.デザイン人間科学国際コースを構成する3つの講座の内容の講義からなり,そのうちの一つを私が担当して講義をしてきました.海外から博士後期課程への入学者をリクルートするということはエネルギーが要ります.

2015-2017年に,香港市城大学の外部アカデミックアドバイザーを引き受けています.この大学の1つの学部教育評価する外部委員なのですが,これにかけるこの大学のエネルギーには感心します.シラバスだけでなく,試験問題,採点結果なども私のもとに送り,それに対する評価,改善点の指摘を求める他,特に初年度はこの大学を訪問して評価結果に対する説明その他を求めるのです.想像できるように,精査する英語の資料は相当の分量があり,数日かけて内容を理解し,各項目について報告書を作成し送るのです.昨年10月には香港で国際会議があったためこの会議への出張に連動させてこの大学を訪問し,私なりの教育改善への意見を述べてきました.

 

文部科学省が求める大学の国際化の方向が,多くの留学生を日本へ呼び込むことから,多くの日本人学生を海外に送り出すことに変わったことを受け,各大学では学生交換プログラム開発が盛んです.相手大学に受け入れてもらうためには,自分の大学にも同数を受け入れる必要があるので,特に英語による学部科目の開発も同時に行う必要があります.北京大学との学部学生交流プログラムを開発するため,10月下旬に北京大学を訪問し,11月に九大に来ていただき,お互いの授業科目を調査して学生留学が可能となる科目を洗い出しました.今後部局間学生交流協定に展開させる予定です.


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管理運営業務

2014-2015年度の芸術情報設計学科長,2015年度前半はデザイン人間科学コース・同国際コースのコース長代理,後半はコース長を拝命し,学部・学府ともに管理業務をしています.また,学生サポート委員会委員長としての仕事や,並行して芸術工学部の改組検討,芸術工学部が伊都キャンパスに移転することのメリット・デメリットを検討するWG,その他の業務があり,昼休みを除いて一日中会議という日もありました.はやり大学管理運営業務が多い,と感じています.


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プライベート

2015年度は大学勤続20年目で,大学から1週間のリフレッシュ休暇をもらいました.しかし,授業,学科長,コース長などの仕事があり,なかなか1週間の連続休みが取れません.結局3月に取得し,上海の中国語学校でマンツーマンの個人レッスンを受けてきました.1980年代に3年間程習って以来の中国語教室です.中国勤務のビジネスマンが勤務後に来られるそうで日中の生徒は私一人.思う存分会話を楽しんできました.しかし,昔ならあっというまに覚えた新しい表現をすぐ忘れてしまいます.これにはちょっとショックでした.

 

次女が4月から北海道で勤務を始めましたので,7月に89歳の義父と妻との3人で2泊3日の北海道旅行をしてきました.娘の勤務の旭川市と,義父が子供時代過ごした札幌市郊外を訪れました.
9月に長女の婚約で相手方ご両親にお会いし,12月に入籍し別世帯になりました.

 

我々夫婦も2016年は60歳.子供の自立し,我々は老後に世代に入るこの頃です.今のところ,夫婦ともども大きな健康上の問題はありません.短期記憶など,衰えは実感していますが.


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