彫刻と建築の協奏詩
イサム・ノグチと谷口吉郎の写真展
〜「萬來舎」に見る芸術と工学のコラボレーション〜
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「萬來舎写真展・座談会」の開催にあたって

 「萬來舎」とは慶應義塾の創始者・福澤諭吉が1876年(明治9年)、“千客万来”の理念に基づき三田の校内に創設したものですが、戦災で消失してしまいました。

 戦後1947年、慶應義塾創立90周年を期して、この福澤精神を継承すべく、彫刻家で母がアメリカ人のイサム・ノグチ(国民芸術勲章受章・アメリカ合衆国)と建築家の谷口吉郎(文化勲章受章)の共同設計によって再建されました。

 しかしその後又2003年、校舎増築で惜しまれつつ解体されましたが、一部は今も移築されています。

 今回の写真展は、2人の深い芸術性と人間愛を当時の写真や建物の模型等の展示の中から感じ取ってもらうと同時に、現代を代表する著名人の講演と座談会を通じ、将来を担う若い建築・彫刻家や実業界及び一般の広く多くの人々にとって熱く、そして旧くて新しい伝言の場を提供できればと願っています。

 九州大学・芸術工学部は「技術の人間化(技術の発展を人間的基準に立脚させ、人類の福祉に貢献する)」を基軸に、芸術と工学の新しい地平を見つめています。

 今回慶應・福岡三田会が慶應義塾創立150年記念として企画した「イサム・ノグチと谷口吉郎の芸術と工学のコラボレーション」は正に九州大学が目指す「人間愛を根幹とした学際的創造」の研究の一環と合致するものであったため、異色の組み合わせとなりましたが互いが真摯に取り組み、この場から新たな文化・芸術・技術の発信を志すものです。

             総合プロデューサー  四島 司

実行委員会組織
総合プロデューサ 四島 司(慶應義塾大学卒、福岡文化財団理事長)
委員長 石川幸二(九州大学芸術工学研究院・彫刻家)
委員 由良 滋(九州芸術工科大学名誉教授・建築家)

河地知木 (九州産業大学芸術学部長) 

西村恒和・草場基成(以上九州芸術工科大学卒)

知足美加子(九州大学芸術工学研究院・彫刻家)

ショージ・サダオ(NYイサム・ノグチ財団名誉理事・建築家)

貞尾恒子(日本イサム・ノグチ財団評議員)

河合正朝(慶應義塾大学卒、出光美術館理事)

酒井忠康(慶應義塾大学卒、世田谷美術館長)

前田富士男(慶應義塾大学卒、慶應義塾大学アートセンター所長)

伊勢桃代・酒井梢子(以上慶應義塾大学卒)

杉山真紀子(慶應義塾大学卒、東北芸術工科大学)

林唯史、楠元泰弘、小高喜久夫、

廣崎靖邦、柴田嘉和、善高志 (以上慶應・福岡三田会)

申し込み・問い合わせ
知足 美加子 /九州大学大学院芸術工学研究院

(tel/fax:092-553-4465 →mail)

*(社)福岡県建築士会関係者の申し込み先

(tel:092-441-1867/fax:092-481-2355 →mail)

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