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 大理石ワークショップ

2006年6月17日 知足美加子

 

シュタイナーの母子クラス(小学生)と大理石ワークショップを行いました。二風谷に寄贈した黒大理石の作品の端材を磨きます。(以前富山でもこのワークショップを行いました)

大理石は主に珊瑚などの生き物が堆積してできており、あたたかみを感じる素材です。石も加工すると硫黄のような香りがします。小学生たちもすぐそのことに気がつきました。たくさんの時間がふりつもった石の成り立ちを体感する瞬間でした。
優劣を考えずに、目の前の素材(世界)と真摯に向き合うこと。手を動かして学ぶこと。手間をかけたものを愛おしむこと。そんな体験を共有できたと思います。
石を磨くということは、傷を細かくしていく作業なのです。つまり目の粗い砥石の傷を、さらに細かい砥石の傷で消していきます。(金ヤスリ→紙ヤスリ→研磨剤)最終的に細かい傷は残っていますが、いつの間にか輝いてくるのです。「傷と傷がすり合わされて光になる、みんなもいろんなことで傷ついてもそれがいつか輝いてくるんだよ」と彼らに話すと笑ってました。

        

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