授業

デザインの哲学

高年次教養科目(3,4年生)・2単位・選択・大橋キャンパス

近代デザインの哲学的・学問論的位置づけについて講義する。伝統的な美学論においては、学知に対する芸術の位置について論じられてはいても、芸術を乗り越えるものとして提起された近代デザインの正当な位置づけについてはほとんど議論されてこなかった。近年のメディア論的展開を視野に入れながら、近代デザインの認識論・倫理学・美学について論じる。

現代環境論

学部専門科目(2年生後期)・2単位・選択・大橋キャンパス

近代市民思想や近代の認識論がいかなる意味で現在限界に陥っているか、その限界を克服するにはいかなる思想的な転換が必要なのか、現代の環境破壊をその根底で支える近代的な認識論・経済学・倫理学について思想的検討を加える。

環境倫理学

学部専門科目(3年生前期)・2単位・選択・大橋キャンパス

環境設計を支える倫理学について講義する。機能主義、非収容型福祉、ノーマライゼーション、ユニバーサルデザイン、歴史的環境設計、エコ・ツーリズム、環境保全といった環境設計の先端的活動を可能にする倫理とはどのようなものか。自由主義や功利主義、自立した主体性といった近代的な規範倫理学の内在的批判を通じて、新しい環境適応の論理と倫理を探る。

環境倫理学特論

大学院修士課程・博士後期課程・2単位・選択・大橋キャンパス

現代哲学の最先端の空間論・身体論・社会論などについてオリジナル・テクストを精読し、議論する。

これまでのテクスト
1997 アドルノ/ホルクハイマー『啓蒙の弁証法』
1998 ハバーマス『公共性の構造転換』
1999 メルロ・ポンティ『眼と精神』
2000 ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』ほか
2002 ドゥルーズ/ガタリ『千のプラトー』
2003 ハート/ネグリ『帝国』