Demonstrations of Auditory Illusions and Tricks

〜聴覚デモンストレーション〜
2nd Edition

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V メロディーの抽出


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<12> ピアノ音の連続性

 ピアノの音は、音の大きさが徐々に減衰するため、すぐに消えない性質を持っている。そのため、連続して鳴った音は、減衰部がオーバーラップすることになる。しかし、パターン (a) では、それらの音が重なっているようには聞こえない。パターン (b) は、パターン (a) の波形が時間的に逆になったものである。パターン (b) の方が、オーバーラップしているのがより明らかに聞こえる。

Kuwano, S., Namba, S., Yamasaki, T., & Nishiyama, K. (1994).
Impression of smoothness of a sound stream in relation to legato in musical performance.   Perception & Psychophysics, 56, 173-182.

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<13> ピアノ音の連続性「ダンパーペダルを踏んだ場合」

 ピアノの音は、ダンパーペダルを踏むと減衰時間がより長くなるため、連続して音を鳴らすと、オーバーラップする時間がより長くなる。しかし、パターン (a) では、それらの音が重なっているようには聞こえない。パターン (b) は、パターン (a) の波形が時間的に逆になったものである。この場合、重なっている音がよりはっきりと聞こえ、複雑な音の印象を受ける。

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<14> 無音部が作るメロディー

 このデモンストレーションは、C5, F5, G5, A5, B♭5, C6, D6の7つの音を同時に鳴らし、それぞれの成分音の間に、時間をずらして無音区間をつけたものである。このデモンストレーションでは、あるメロディーが聞こえる。これは、図 (音) と地 (無音区間) が反転したためと考えられる。実際、この音刺激では、無音部の始めではなく終わり (音の立ち上がり部分) が浮かび上がって、それがはっきりとしたメロディーとして聞こえる。それぞれのメロディー音は、次の音の立ち上がり直前まで継続しているように聞こるが、鳴り終わったことを示す直接的な音響的手がかりはない。

Kubovy, M. & Daniel, J. (1983).
Pitch segregation by interaural phase, by momentary amplitude disparity, and by monaural phase.   Journal of the Audio Engineering Society, 31, 9, 630-634.

Fig.14

 

 

 

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