公開日:2022.01.20

過酷で楽しい学生生活

K.M.さん
- 沖縄県立開邦高校卒業/
関連する学科・コース・専攻
- インダストリアルデザインコース(学部)
芸術工学部(学府)を選んだ理由について教えてください。
ものづくりが好きだったので漠然とデザイナーになるということは決めていたのですが、芸術系に行けばいいのか工学系に行けばいいのか迷っていました。そこで「芸術工学部」という名前に出会い、「完璧じゃん!」と一目惚れしました。調べてみると、モノをつくるだけでなく、人間工学的な見方やマーケティングの方法、サービスの提案など幅広いことが学べると分かり、芸術工学部への進学を決めました。

印象に残っている授業とその理由について教えてください。
「プロダクトデザイン実践論・演習」がとても印象に残っています。清潔感のある形を粘土で造形するという課題だったのですが、見えないものを掴む感覚に四苦八苦しました。それをプロダクトに落とし込む段階ではイメージが全く形にならず化け物のようなものを作ってしまい、講評で皆のスタイリッシュな作品が紹介されている間ずっと不甲斐なさで白目を剝きそうになっていました。イメージに計画性や技量が伴っていないと形にならないことを痛感した授業です。
あなたの学生生活について教えてください。
芸工祭で棟の内部をコンセプトに沿った体験型美術で埋め尽くす2研企画というサークルに入っています。そこでホールの大きな空間を取り仕切る役になったのですが、芸工祭が終わるまで緊張と不安に包まれ大量の失敗を重ねた学生生活でした。それでも、映像、音効、照明、空間が自在に使えることに興奮しながら皆と一つのものを作り切ることができました。大量の人とお金と設備を使って学生であの規模の美術がつくれるのは芸工ならではだと思います。本当に良い経験になりました。
受験生に向けてのメッセージ
私は死ぬほど勉強が嫌いです。受験勉強が嫌すぎて受験期の記憶がほとんどありません。それでも、それだけ頑張ってよかったと言い切れるぐらい学生生活が楽しいです。自分の作品が講評されたり、実験レポートに潰されたり、サークルが過酷だったりと受験期とは違う血反吐の吐き方をしていますが、芸工は学生が楽しく頑張れる場所だと思います。芸工進学を決めた受験生には是非そのまま突っ走ってもらいたいです。応援しています。