開発

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Seat Scape VR

Seat Scape VRは、座席選択法によるパーソナルスペース実験観察をVR空間で行うためのアプリケーションです。部屋の広さや座席のレイアウトを自由に変更し、参加者の行動を記録することができます。Blenderで作成した3Dモデルを読み込んで座席や家具として配置することもできます。

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Behavior Senpai

Behavior Senpaiのキャプチャ画面1 Behavior Senpaiの説明図 Behavior Senpaiのキャプチャ画面2 Behavior Senpaiのロゴ

Behavior Senpai(ビヘイビア先輩)は、マーカレスモーションキャプチャを用いた行動観察支援アプリケーションです。動画中の人物の姿勢データから左右の手の距離や肘の角度などを計算して特徴量化し、探索的に時系列データに変換することができます。

関連論文はこちら

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Timeline-kun

Timeline-kunのキャプチャ画面1 Timeline-kunの説明図 Timeline-kunのキャプチャ画面2 Timeline-kunのロゴ

Timeline-kun(タイムライン君)は、複雑/長時間にわたる実験のタイムライン計画と実行を支援するタイマーアプリケーションです。Excelで作成したCSV形式のスケジュールをタイムラインとして可視化し、さらにそのままタイマーとして実行できます。

関連論文(プレプリント)はこちら

研究

パーソナルスペース研究

顔がないアバター

VR空間を使用することで、現実空間では困難な条件設定のもと実験や観察を行うことができます。たとえば、現実では除外・統制することが困難な"人の外見"を、VR空間では自在に操作することが可能です。顔がないアバターを作成し停止距離方によってパーソナルスペースを測定することで、顔の特徴や表情がパーソナルスペースに及ぼす影響を調べることができると考えています。

着ぐるみのようなアバター

ディスプレイ上で見たときとは異なり、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着したVR空間では他者の接近をより直感的に体験することができます。またVRでは、視点の高さや視野角(FOV)によって距離感が変わり、結果的にパーソナルスペースの感覚も変わることが示唆されています。一連の研究により、パーソナルスペースを推定する変数を特定することが期待されています。

表情と行動の観察

Muscles of Facial Expression. Many of the muscles of facial expression insert into the skin surrounding the eyelids, nose and mouth, producing facial expressions by moving the skin rather than bones. License: CC BY: Attribution. License Terms: Download for free at http://cnx.org/content/col11496/latest/.

FACS(Facial Action Coding System)とは、46種類の眼や口の動き(Action Unit)によってその人の表情を記述する方法論です。EkmanはAUの組み合わせから人の感情の推定を試みましたが、表情と感情の関係はコンテキストや文化圏、顔の筋肉の個人差の影響を受けるため、普遍性や再現性には限界があることが分かっています。また、仮に人の感情の推定が可能になったとしても、記述や表現の方法が適切でなければあらぬ憶測や誤解、偏見を助長する恐れがあります。

MediaPipeによるAU推定

では個々人に注目して、継続的に、注意深く観察と分析を行えばその人の顔から内的状態や主観的な状況をより的確に推定できるようになるのでしょうか。また、推定結果が及ぼす社会的弊害を最小限に留めつつ、より豊かな生活に役立てるような記述・表現の方法はないでしょうか。西村英伍研究室では、人の表情から何を推測し、それを誰にどう記述・表現するべきなのかを研究しています。

学習資料

macOSにuvをインストール —— macOSでGUI付きPythonアプリケーションを動かす

タイムライン君&ChatGPT —— 実験やワークショップの時間管理を効率化する

プロフィール

西村英伍

九州大学 芸術工学研究院 助教

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九州大学研究者情報

同じ部門に西村貴孝(たかゆき)先生がおられますのでお問い合わせの際はご注意ください。また、しばしば西村"英吾"と書かれることがありますので、西村英吾で検索してもひっかかるように書き込んでおります。