Seat Scape VR
 
                     
                     
                     
                  Seat Scape VRは、座席選択法によるパーソナルスペース実験観察をVR空間で行うためのアプリケーションです。部屋の広さや座席のレイアウトを自由に変更し、参加者の行動を記録することができます。Blenderで作成した3Dモデルを読み込んで座席や家具として配置することもできます。
 
                     
                     
                     
                  Seat Scape VRは、座席選択法によるパーソナルスペース実験観察をVR空間で行うためのアプリケーションです。部屋の広さや座席のレイアウトを自由に変更し、参加者の行動を記録することができます。Blenderで作成した3Dモデルを読み込んで座席や家具として配置することもできます。
 
                  VR空間を使用することで、現実空間では困難な条件設定のもと実験や観察を行うことができます。たとえば、現実では除外・統制することが困難な"人の外見"を、VR空間では自在に操作することが可能です。顔がないアバターを作成し停止距離方によってパーソナルスペースを測定することで、顔の特徴や表情がパーソナルスペースに及ぼす影響を調べることができると考えています。
 
                  ディスプレイ上で見たときとは異なり、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着したVR空間では他者の接近をより直感的に体験することができます。またVRでは、視点の高さや視野角(FOV)によって距離感が変わり、結果的にパーソナルスペースの感覚も変わることが示唆されています。一連の研究により、パーソナルスペースを推定する変数を特定することが期待されています。
 
                  FACS(Facial Action Coding System)とは、46種類の眼や口の動き(Action Unit)によってその人の表情を記述する方法論です。EkmanはAUの組み合わせから人の感情の推定を試みましたが、表情と感情の関係はコンテキストや文化圏、顔の筋肉の個人差の影響を受けるため、普遍性や再現性には限界があることが分かっています。また、仮に人の感情の推定が可能になったとしても、記述や表現の方法が適切でなければあらぬ憶測や誤解、偏見を助長する恐れがあります。
 
                  では個々人に注目して、継続的に、注意深く観察と分析を行えばその人の顔から内的状態や主観的な状況をより的確に推定できるようになるのでしょうか。また、推定結果が及ぼす社会的弊害を最小限に留めつつ、より豊かな生活に役立てるような記述・表現の方法はないでしょうか。西村英伍研究室では、人の表情から何を推測し、それを誰にどう記述・表現するべきなのかを研究しています。
九州大学 芸術工学研究院 助教
同じ部門に西村貴孝(たかゆき)先生がおられますのでお問い合わせの際はご注意ください。また、しばしば西村"英吾"と書かれることがありますので、西村英吾で検索してもひっかかるように書き込んでおります。