民営ディケアサービス施設「このゆびとーまれ」>back

「このゆびとーまれ」は、高齢者、障害者、乳幼児を一緒にケアする民営ディケアサービス施設です。 1993年、富山赤十字病院を退職した3人の看護師により開所しました。(代表 惣万佳代子氏) 年齢や障害で施設を分けない「ノーマライゼーション」の実践です。1997年に県などが全国の自治体にさきがけて補助を出したことから「富山方式」とよばれるようになりました。

*詳しくは「この指とーまれ」の公式ホームページにアクセスしてください。http://konoyubi.g2.xrea.com/   

ここのみなさんと1日をともに過ごし、大理石を磨くワークショップを行いました。アートワークショップは「このゆびとーまれ」では初めてということ。でもとても自然に受け入れてくださり、私自身感動しました。

 

「大理石ワークショップ」

大理石を耐水ペーパーで研磨していきます。手間をかけるということは対象を愛するプロセスです。次第に手触りや光沢が美しくなる、という喜びを実感できます。みなさん、集中して取り組んでくださり嬉しかったです。できた作品を手にした笑顔がとても印象的でした。評価や比較や義務から自由になって創造したもの。それを大切に誇らしく思うことは、自分自身を尊敬する心に通じていくような気がします。
石のかけらはもともといろんな形があります。これが正しくてこれが間違いという決まりはありません。作るといっても目標となる形に向かって磨くのではありません。作品に愛情がわいたならそれでいいのです。作る人、見守る人、できた作品を観て感想を言う人、別のことに感心のある人...いろんな人々が一つの場にいてその瞬間を受け入れている、それは心地いいものでした。「この指とーまれ」になぜ人が集まるのか、少しわかったような気がしました。

 ここで感じたものは「居てもいいよ」という安心感。決めつけられたり、排除される心配がないということです。一歳になる子供連れでなかなかお手伝いできない私でも、ただ居させてくれるのです。障害をもつ有償ボランティアの方々が、いい距離感で接してくれる力が大きかったです。ふと気づいたのは、ずっと自分の方言で話していたということ。誰がどんな振る舞いをしても、当たり前のように受け入れてくれる雰囲気は「この指とーまれ」が日々培ってきたものだと痛感しました。 この日福岡から参加したメンバーで「いつかこんな場所を自分たちでつくってみたいね」と話しました。     

2002年12月 知足院美加子

*このゆびとーまれの本が出版されています。

「笑顔の大家族このゆびとーまれ〜富山型デイサービスの日々〜」惣万佳代子著/ 水書坊/定価1400円

特定非営利活動法人デイサービス「このゆびとーまれ」

〒930-0928 富山市富岡町355 /tel 076-493-0765

事業内容1,施設内でのケアサービス(健康チェック、入浴サービス) 2,家族の電話相談、介護相談、面接 3,家庭訪問

営業時間 7:30〜18:00(場合によっては20:00まで可)

定員 1日20〜25人

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Poplar/2412/

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