3人展

アイヌ模様を親子がそれぞれの形で表現   >HOME

 北海道の平取町・二風谷(にぶたに)でアイヌ民族の復権に取り組む貝澤耕一さん、妻の美和子さん、長女の珠美さんの親子による「3人展」が行われた。(銀座ギャラリーエルピス2/22〜27)。耕一さんは「木彫」→作品紹介、美和子さんは「陶芸」→作品紹介、珠美さんは「布と光のアート」作品紹介でそれぞれアイヌ文様を表現した約80点が展示されている。

 耕一さんは「二風谷ダム訴訟」の原告の一人。農業を営み、冬の農閑期にアイヌ民族伝統の木彫に取り組んできた。イタ(お盆)、ニマ(くり鉢)などのほか、樺太アイヌの弦楽器トンコリなどを出品。美和子さんは花瓶やコーヒーカップなどに文様を彫り込んでいる。札幌市内でデザイナーとして活動している珠美さんは、アイヌ文様をアレンジしたタペストリーや洋服のほか、アット°シ織を素材にした照明器具なども出品している。<これらの作品については直接販売をしているようです。問い合わせはsi-art@mb.infosnow.ne.jp(貝澤珠美)またはfax 01457-2-3991(貝澤耕一)>

 3人は「少しでも多くの人にアイヌ民族への理解を深めてほしいと思い、東京で作品展を企画しました」と話している。

(朝日新聞東京版記事 2000年2月23日参照)