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アート・プロジェクト「未来につづく道 〜土を感じて歩こう」

現代GP/大地,生命,農業と芸術の融合による新教育プログラム創出に関する調査・ワークショップ

ちらし(表) (裏) (コンセプト)

完成図アンケート現代GPホームページ

2008年3月22日(土)13:00〜15:00  九州大学 知足美加子

→参考:これまでの農と芸術の協働「橘の響き」「命の根」

 心を見失った物質中心の社会システムが、温暖化・世界貧困などの深刻な社会問題を生み出している。次世代のために私たちは持続可能な世界を取り戻さなければならない。

 自らが生活する土地が生み出したものを食する「地産地消」という意識は、(運輸による)CO2削減や途上国のプランテーション社会・児童労働を抑止する原動力である。

 この地産地消の意識を高め、大地と命を尊重する心を養うために、アート・プロジェクト「未来につづく道 〜土を感じて歩こう」を行う。まず参加者にその土地の空間や時間軸の中で、今の自分がどこに立っているのか再確認してもらう。そして、生命を育む土を意識しながら、歩く速度で物事を感じ行動することの大切さに気づくことを目的とする。ワークショップ参加者は九州大学学生(全学)、その農地に携わる方や地域の人々(主に小学生)を対象とする。
 開催予定地:「ハーブガーデン 
プティール倶楽部」(前原市大字浦志366-2)


1)参加者に10cm四方の木製立方体を渡す。立方体底辺には径2cm 深さ5cmの穴がうがってある。立方体に耐水性のあるアクリル絵の具で彩色する。各面の彩色にはそれぞれ以下のような意味をこめる。上面を今の自分、東面を未来の自分、西面を過去の自分、北面を(親を含む)先祖との繋がり、南面を次世代との繋がりとする。それぞれをちがう色面で着色、模様などを描いてもよい。複数制作してもかまわない。

2)着彩後、表面にニスを塗布する。

3)底辺の穴に「自分がその土地に関わった記憶や、土地への思い」を記した『場への手紙』を挿入しておく。

4)立方体に丸棒を差し込み、ハーブガーデン プティール倶楽部の散策路わきに等間隔に設置。その際、土地の方位とオブジェの方位をあわせる。

5)筑紫富士と呼ばれる「可也山(かやさん)」に散策路は向かっている。立方体の道の最初には、木彫の馬と、鉄製の馬(知足・作)を配置する。これは森などの生命活動と工業化社会が人間の良心による行動で調和することの象徴である。また実際に芸術作品に触れながら感じるという鑑賞教育も兼ねるものである。

 次世代が土地の息吹を感じながら、未来に向かう新たな道をゆったりと歩いていくイメージを、参加者は共有できるであろう。


イメージ図