/*
読み込んだ二つの整数値の和を求めて表示
*/
int main(void)
{
int a, b, c;
printf("二つの整数を入力してください。\n");
printf("整数1:");
scanf("%d", &a);
printf("整数2:");
scanf("%d", &b);
c = a + b;
printf("それらの和は%dです。\n", c);
}
/* から */ までは,注釈と見なされます。ここは,コンパイルの際に無視されますので,プログラムに関するメモを書いておくことができます。int main(void) は,C言語のプログラムの書き出しの決まり文句です。その直後の{ から } までが,プログラムの本文となります。ここに,そのプログラムに実行させたい仕事の命令文を書いていくことになります。それがプログラミングという作業です。int は,整数型(integer型)の変数の型宣言です。ここでは,a, b, c の三つの変数をこれから使う宣言をしています。printf() は,“画面に文字を出力しろ”という命令文です。ここでは,"二つの整数を入力してください。" という文字と,\n (改行)を画面に出力しています。( printf() の使い方の詳細は,テキスト6ページを参照)scanf() は,“キーボードから入力された値を変数に読み込め”という命令文です。ここでは,a, b という名前の二つの変数に,それぞれキーボードから値を入力するようにしています。( scanf() の使い方の詳細は,テキスト16ページを参照)c = a + b は,見た目のとおりです。printf() では,変数 c の値を,画面に出力しています。%d のところが,c の値に置き換えられて,画面に表示されます。
int main(void)
{
プログラム中で使用する変数の型宣言;
計算手続きの命令文;
.
.
.
return (0);
}
" "で囲ってある文字列のこと)や注釈には全角文字を使うことができます。printf を PRintf と書いてはいけません。); を書かなければなりません。; と ; の間が,一つの文と見なされます。\n (改行)の中の,\は,逆斜線(バックスラッシュ)です。webブラウザやテキストエディタの環境設定によっては,円記号に見えることもあります。しかし,ソースプログラムを書く際には,逆斜線(バックスラッシュ)として入力してください。逆斜線(バックスラッシュ)の入力の仕方は,option+\ キーを押す,です。\を入力してください。)c = a + b の意味は,A = x + B と書けば,与えられたAとBの値に応じて,xの値を解いてくれる(方程式をC言語が解いてくれる),と勘違いするひとがいますが,C言語はそんなに頭は良くありません。あくまでも,右辺で計算(足し算なり掛け算なり)された値を,左辺の変数に代入する,という動作しかしませんので,勘違いしないようにしましょう。3a のような変数名は使用できません。)printf() や scanf() といった命令文は,C言語の中では関数と呼ばれます。他にもいろいろな関数があり,それらの意味や使い方を,皆さんはこれから学んでいきます。英単語を覚えていくようなものです。main() というのも,実は関数です。C言語のプログラムは,この main() という関数から実行が始められます。main() の中では,計算手続きの命令文として,たいてい他の関数( printf() や scanf() など)が呼び出され,その関数がまた別の関数を呼び出して,. . . といった形でプログラムが実行されていきます。gcc です。clです。)gcc は,すでに先週の授業の宿題でも使ってもらいました。gcc の -o オプションの使い方を覚えてください。clの/Feオプションです。)clコマンドでのコンパイルでは, 実行形式のファイル名が, ソースファイル名の.cより前の部分に.exeが付いた形式, たとえば, list1-1.cをコンパイルした結果の実行形式ファイル名は, list1-1.exeとなります。)
gcc の -o オプション(Windowsの方は, clの/Feオプション)を使うことで,このファイル名を自分の好きなように指定できます。$$ gcc -o list1-3 list1-3.c(enter)$ gcc -o 実行形式ファイル名 ソースファイル名$ list1-3(enter)list1-3: コマンドが見つかりません.$ ./list1-3(enter)$ gcc -o list1-12 list1-12.c
list1-12.c:1:20: studio.h:
そのようなファイルやディレクトリはありません$ gcc -o list1-12 list1-12.c
list1-12.c: In function `main':
list1-12.c:6: parce error before `scanf'
![]()
アプリケーションフォルダの中のテキストエディットアイコン

テキストエディットの[環境設定]ダイアログボックス
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アプリケーションフォルダの中のユーティリティフォルダ
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ユーティリティフォルダの中のターミナルアイコン
$gcc です。先程編集・保存したlist1-3.cという名前のソースプログラムをコンパイルしましょう。ターミナルウィンドウで,以下のように入力します。$ gcc -o list1-3 list1-3.c(enter)(Windowsの方は, cl list1-3.c(enter))lsコマンドで list1-3 というファイル(Windowsの方は, dirコマンドでlist1-3.exeというファイル)ができているか確認してください。このファイルがコンパイルしてコンピュータが理解できるようになった実行形式のプログラムです。$ ls(enter)(windowsの方は, dir(enter))list1-3(Windowsの方は, list1-3.exe)というプログラムを実行させてみましょう。実行のさせ方は,他のUNIXのコマンド(lsなど)と同様です。$ list1-3(enter)list1-3.exe(enter))
list1-3(Windowsの場合, list1-3.exe): コマンドが見つかりません.$ ./list1-3(Windowsの場合, ./list1-3.exe)(enter)(重要) 宿題の締切は,次の授業が始まる前までとします。