ホールマネジメントエンジニア：HMEとは，劇場・音楽堂等の文化芸術施設で活動する多くの専門職人材間の統括調整の役割を果たすことができる，劇場支配人的人材のことです。

この人材に求められるのは，

1  舞台機構，音響，照明に関する工学的知識を基盤として，

2  文化芸術に関する知識と感性，

3  地域文化芸術振興のための公共政策知識，

4  地域文化芸術振興事業の企画実践能力

を有しながら，これらの幅広い分野の統括ができ，施設の総合的管理運営ができる能力です。

九州大学芸術工学府では，平成19年から23年にわたり，科学技術振興機構 地域再生人材創出拠点の 形成プログラムの枠組みで，ホールマネジメントエンジニア育成ユニットを運営してきました。

　平成24年度以降，このユニットは芸術工学府におけるホールマネジメントエンジニア育成プログラムとして発展的に継続しており，大学院芸術工学府コミュニケーションデザイン科学コースに，ホールマネジメントエンジニアリング講座が設置され，主体的に運営を行っています。また平成25年10月からコミュニケーションデザイン科学部門にも音文化・アートマネジメント講座が設置されました。

現在，この講座のメンバーと大学院修士課程の学生を中心に，以下の活動を推進しています。

• ホールマネジメントエンジニア育成プログラムにおけるゼミ・プロジェクト推進
  
• 九州大学教育研究体制基盤強化経費（P&P）「地域の音楽文化創成のための文理融合的視点による持続可能なコンテンツ提案」
• 文化庁　大学を活用した文化芸術推進事業「ホールマネジメントエンジニア養成講座」