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「山古志の角突(つのつき)」制作風景  完成作品、→山古志への寄贈風景、→新聞記事

樟の大木です。刃渡り90cmのエンジンチェンソーを中島材木店からお借りして切断。エンジンをかけるまでで、汗が吹き出ます。 山古志村の角突きの様子です。1t近くある牛が全力でぶつかる様に圧倒されます。

太い両端の部分を使います。4本足で立ったときに、互いに押し合うように鍵状に組み合わせました。分度器ではかって、あとは勘。一発勝負です。 二つに分かれても非常に重い。痛んでいる部分をドリルで開けておきます。
後部をある程度、電気チェーンソーで整形します。 頭部です。木の持っている形が、そのまま牛の筋肉のようなので、なるべく活かします。
鼻先が足らなかったので、別の木を接ぎました。足がはいるホゾの部分もある程度作っておきます。 接合部分にホゾをいれておきます。
前部と後部を接合します。何度も何度も調整します。寄せるのは、長いバールをテコにして動かします。合った、と思って接着剤を入れて寄せると合いません。泣きそうになります。 腹の部分を彫り、丸棒の補強を足します。腹の部分は手が入りにくいので、あらかじめ鑿を入れておきます。
寄せるときに下部になっていた右側面が、だいぶ間があいています。あとで埋めることに。 足を一本ずつ彫ります。卒研指導に時間をとられたり、雪や風に耐えながらの作業で、彫っても彫っても進んでいない感じでした。
足の接合部分を合わせています。かなり調整が必要です。
胴体をクレーンで釣り、足を継いで行きます。
高さが合っていないので、足の裏の平面を取り直します。 接合部分をドリルであけ、丸棒をたたき入れているところです。調整で疲れています。
足の上の部分が足らないので、4カ所、木を足すことにしました。 彫り進めると、木が痛んでいる部分が目立ってきました。取り除き、別の木を入れます。
接いだ部分を彫り込んでいきます。接合部分の隙間を薄い板で埋めていきます。 砥の粉をかけているところです。週末は子守りをしながらの制作です。喜々として磨くのを手伝ってくれる子供達です。

完成作品「山古志の角突」

第84回国展 損保ジャパン美術財団奨励賞受賞/国画会会員推挙作品

シリコンワックスとロウを塗り、乾拭きします。大学の雑務もあり、夕方以降と休日は子育てで制作できないジレンマもありました。でもこのペースが私なのだな、と改めて思いました。子供達が「だっこすると、すごく元気がでる」と言ってくれたのはうれしかったです。

2010年4月  九州大学 知足美加子

国展初日に新潟の山古志村の方々が観にみてくださいました。寄贈先の丸新の田中さんと、越後夢工房やまこし鯉ファームの松田さん、酒井さん。ブログでも紹介してくださいました。 (4/28)

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