色とは「眼と脳が作り上げた感覚」です。右目の色は、違った色に見えるかもしれません。しかし、どれも同じ灰色です。
このように、色は外にあるのではなく眼と脳が作り上げた主観的かつ個人的な感覚なのです。
我々が見ている色は、光と人間の視覚によってできています。
光は電磁波の一種で、波の性質を持ちます。波の繰り返しの幅(波長)によって、見える色も異なります。波長の長さが400〜700nmの帯域は「可視光」呼ばれ、色として見ることができます。
人間は脳で処理して色をつけています。
色自体は、個人が勝手に感じるものであって、外界に存在するわけではありません。色彩知覚は個人的かつ、主観的経験です。
眼には、光を受け取る細胞(光受容細胞)があり、その情報を脳に伝達することで、視覚が出来ます。
色の情報を伝達するのは、錐体(すいたい)細胞です。長波長(赤)の光、中波長(緑)の光、短波長(青)の光にそれぞれ反応する3種類の錐体があります。これらの情報から、脳は視界に色を付けているのです。