育児支援のための揺動型ベビーベッド(スイマ)など、
人間の生活を豊かにする製品の研究開発をおこなっています。

ヒトは子をみんなで育てる動物

 ヒトにもっとも近い動物であるチンパンジーは、子を母親一人で育てます。だからヒトも、チンパンジーとの共通祖先から分岐した直後(約700万年前)は、子を母親一人で育てていたことでしょう。
 しかし、ヒトは進化の過程で脳を大きく進化させ高度な認知能力を得て発展してきました。その結果、ヒトは独特の方法で子育てをすることになりました。つまり、母親一人では大きな脳をもつ子を育てるのは不可能となり、父親・祖母・祖父・さらには村などの社会全体で子を育てることになりました。そうしなければ、子を育てることができない状況となったのです。

子をみんなで育てられない現代社会

 ヒトは進化の過程で子をみんなで育てるようになりました。しかし現在は、急速に進んだ核家族化に伴い、夫婦二人だけで子育てをすることが普通になりました。しかも産業革命以降の近代化(男は家で働かずに工場で働くようになった)により父親は外で働くようになったので、昼間は母親一人だけで子育てをしているのが現状です。ヒト本来の子育て(みんなで育てる)を考えると、現代の子育て(夫婦だけで育てる)は異常です。事実、母親の約半数が子育てに負担感や困難感などの否定的感情をもっています。とくに赤ちゃんの泣きはストレス要因となり、母親をノイローゼに追い込むこともあります。

スイマは一人育児に奮闘するお母さんのために

 私は、機械の力を借りてでも、母親の育児を支援する必要があると考えています。もちろん、お父さん・おばあちゃん・おじいちゃん・地域全体で子育てをするのがもっとも良いことですが、現代社会ではお父さんにずっと家に居てもらう訳にはいきません。祖父母に子育てを強いる訳にもいきません。機械に育児をさせるなんてとんでもないという批判がありますが、私は、「母親なんだから愛情をもってしっかり育てなさいよ」という否定しにくい言葉に押しつぶされる母親を救いたいと考えています。繰り返しますが、ヒトは子をみんなで育てる動物です。母親一人での子育ては生物学的に無茶です。現代の子育てで強いられている母親の負担を、どんな形でも良いので軽減させる必要があります。スイマは、一人子育てに奮闘するお母さんに、少しでも楽になってもらいたいと願って開発した製品なのです。

スイマのオフィシャルサイト



スイマ製造メーカー(アイクォーク株式会社)によるスイマ(suima)のオフィシャルサイト

アイクォーク株式会社



スイマを製造してくれているメーカーのウェブサイトです。とくに機構・電気・電子応用機器に関する技術力はピカイチです。日本の優れた製品は、アイクォークのような中小企業の技術力によって成り立っています。

株式会社ヤマサキ



スイマのベッド部を製造・提供してくれているベビーベッドメーカーのウェブサイトです。

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