→「福岡エルフの木」震災支援・野菜寄付箱プロジェクト

エルフの木 The Wood of Elf

制作過程

→ 九州大学伊都キャンパスアグリファームに設置

前作に引き続き「かたあしだちょうのエルフ」(小野木学、ポプラ社 1970年)を題材に制作。完成の5日前(2011年3月14日)に、東日本大震災が起こった。被災地には子供も妊婦もお年寄りも障害者もいる。物資は受け入れ態勢が整っていないとのことで送付できない。現地での尊い行いや相互扶助に涙し、甚大な被害に胸がしめつけられる。自宅での食事の一口、あたたかい布団や風呂、暖房、水で流せるトイレ、ひとつひとつの意味がこの日から変わった。このありがたい恩恵を被災地の人々に味わっていただきたいと、心から思う。

エルフは片足を失っても、最後まで自分以外のものの為に尽くした。エルフは最後木に生まれ変わり、その涙は池となった。そして荒野の動物たちに木陰と飲み水を与え続ける。被災地で原発・火事の消火活動、医療活動、復興活動に携わる人々、避難所でいたわりあう人々、支援を惜しまない日本と世界の人々の思いは、大きな「エルフの木」そのものである。

震災後、無力な今の自分には祈りをこめて作品を作るしかないと気づく。津波の映像におびえていた子供たちとエルフの話をしながら作品を磨く作業をしていると、彼らも笑顔になった。物流の関係で、この作品を春の国展(国立新美術館)に展示できるかどうかはわからない。でもこの地から、エルフは涙をうかべながらエールを送り続けるだろう。

8月8日、九州大学伊都キャンパスアグリバイオ研究施設に木彫「エルフの木」を設置しました。糸島にこられた際は、足を伸ばしてご鑑賞ください。

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