「マリオネットのワークショップ“パンチネロ”」(→HP)
*パンチネロ:マックス・ルケード『たいせつなきみ』(いのちのことば社 1998年)の主人公
舞台芸術の振興を図るため、福岡市文化芸術振興財団と九州大学ホールマネジメントエンジニア育成ユニット(HME)等が協力するプログラムが始まりました。様々な世代の人々が、身近な場所で舞台芸術に親しむ機会をふやそうとするものです。その取り組みのひとつが、公演「こどもとおとな 演劇のトビラ『パンチネロ〜たいせつなきみ〜』」(2014年8月10日博多市民センター、23日さいとぴあ)です。わたしは、そのプレイベント「世界にたったひとつの人形をつくろう」(→HP)に協力しました。この演劇は、パンチネロという風采のあがらない木彫りの人形が、作り手の彫刻家と再会し、自分の価値に気づくという絵本が題材になっています。他人からの評価は、自分が大切な存在であるという事実とは無関係ということ。手間ひまをかけて作られたパンチネロは「存在しているなら、既に愛されている」わけです。私自身は、絵本からキリスト教的な愛を連想しました(彫刻家エリは神の象徴)。手間がかかったそれぞれの作品は、私にとっても大切な存在になりました。 2014.7.26 知足美加子
|
→ちらしPDFダウンロード
|
ワークショップ風景(写真は中原恵さんと尾本先生、鈴木陽介君)
子供達のまっすぐな創作意欲や独自性に、私や学生はとても刺激を受けました。ほんとうにいい経験を共有させていただきました。ありがとうございました。
木材を準備していて気づいたのですが、材木屋さんが、子供達が怪我をしないように、角にヤスリをかけてくれていました。様々な準備をして下さった中原さん、日下部さんをはじめとするFFAC(福岡市文化芸術振興財団)の皆さん、HMEの尾本先生、作曲してくれた鈴木君、作業補助や撮影をしてくれた小西さん、坂井君、張さん、丸山君、大塚君。作品が仕上がるプロセスには、自分以外のたくさんの人の手間ひまが注がれています。大切にする、大切にされるということが、実感として子供達に伝わってくれたら嬉しいです。
|
