音響学会誌に,『自動車室内の情報表示のための音 ―“これからの自動車”のためのサイン音デザイン―』という解説記事を発表しました。
https://doi.org/10.20697/jasj.81.2_159
自動車室内での情報表示のための音のデザインについて解説しています。このイラストによる未来の自動運転環境の空想から始まる柔らかな導入から,本格的な視聴覚統合認知の課題や近年の技術開発動向まで解説します。卒業生の中 貴一先生と,芸工大岩宮研同門の田上宣昭さん(パイオニア)との共著です。
(目次)
- 20xx年・サンディエゴ
- 自動車技術の発展とサイン音デザイン
- これからの自動車の音情報
- 情報表示のための音 〜サイン音
- サイン音デザインに残された課題
- 視聴覚情報の空間的整合性
- ドライバは様々な方向を見る
- 視覚と聴覚の空間的注意
- 空間的注意の誘導による運転支援
- 空間的整合性はある程度も効果あり?
- 視聴覚情報の意味的整合性
- 状況に応じて適切な緊急感を伝える
- マルチモーダル情報における緊急感
- 技術開発動向
- 自動車の音にまつわる環境変化
- これからの自動車のサウンドデザイン
- 機能的価値
- 情緒的価値
- まとめ
