Q: 鮎川さんご卒業おめでとうございます!
まずはご自身の研究内容について教えてください。
私は「サイン音」の研究に取り組んできました。具体的には、人がサイン音をどう知覚し、どのように反応するのかを探るもので、印象評価実験や反応速度測定を通じてその仕組みを分析しました。例えば、スピーカーを複数の方向に配置して音を流し、人々がどのように反応するかを調査しました。 この研究では、サイン音が実用化される際に音がどのように聞こえるか、特に反射音の影響を考慮しながらデザインを進めました。アラーム音や明るめの音を用いたり、サイン音全体の設計に役立つデータを収集したりしました。試行錯誤の多い研究でしたが、学びの多い時間でした。
Q: 山内研究室の特徴、魅力、雰囲気について教えてください。
山内研究室は音に関する幅広いテーマを扱っています。自由な研究環境でありながら、ある程度の枠組みがあり、自分の興味に応じたテーマを見つけやすい点が魅力です。
私自身、研究に必要なスピーカーの設定でプログラミングスキルを身につけることができ、就職後にも活かせる実践的な経験を得られました。また、ゼミでは交通騒音の研究を聞くうちに興味を持つなど、新しい視点や知見が広がる場でもありました。
研究生活はM1では授業や就職活動が中心で研究室にいる時間は短めでしたが、M2になると本格的に研究に集中しました。4月から論文を読み始め、研究テーマを決め、5月末に実験を開始。年末からは毎日研究室に通い、修論の執筆に専念しました。研究室では5時間程度集中して取り組む日々でしたね。
山内研究室は賑やかで温かい雰囲気が特徴です。意見も言いやすく、質問もしやすいです。特に思い出深いのは「追いコン」のイベント前に、研究室ごとに料理を作り合う行事です。今年はカレーを作る予定だったのに、トラブルから急遽たこ焼きを作ることになりました。関西出身のメンバーの腕を活かして美味しく仕上がりましたが、トラブルも含め臨機応変に乗り切った良い思い出になっています。

Q: どんな人に山内研究室をおすすめしますか?
山内研究室は、企業との共同研究が多く、実用化を見据えた研究を進めたい人におすすめです。企業との関わりを通じて、研究成果を実社会でどう活かせるかを考える機会が多く得られます。
また、音響学会などでの発表の場もあり、自分の研究を発信したり、他の研究に触れたりすることで成長できる環境です。研究テーマについての意見交換も活発で、自分の興味を深めながら取り組みたい人には最適です。
個人的には、山内研究室はOBや他大学・企業とのつながりも深く、山内先生を含め今後もお付き合いしていきたい方たちと出会えたことは、大きな財産だと感謝しています。
先生は学生一人ひとりとしっかり向き合い、親身に指導してくれます。まだ研究テーマがしっかり決まっていなくても、自分のやりたいことと、研究室のもつ特性を柔軟に組み合わせて一緒に考えてくれます。
あとは、みんなでわいわい飲んだり食べたりが好きな人はすぐに馴染めると思います。先生も学生と一緒に楽しんでいる印象です。
研究室選びでは、先生との相性や院試の内容が大切な要素だと思うので、実際にお話ししてみることをおすすめします。
山内研究室は、音に関する多様な研究ができる自由度の高い環境です。先生や仲間と切磋琢磨しながら成長したい方、ぜひお話ししてみてください!
鮎川さん、ありがとうございました!
新しい環境での社会人生活が充実したものとなりますようお祈りしています。
ぜひまた研究室に遊びに来てくださいね!