アイヌ民族差別問題 --日本国内のポストコロニアル--
記憶し、くり返し問題提起する一種のしくみとしての芸術の在り方を考察し「芸術と社会の関係」の再構築を行っています。二風谷ダム裁判はアイヌ民族の先住性が公的な場で論議されたはじめての裁判です。1997年にこのダムを違法とする判決がだされたにもかかわらず、二風谷アイヌ民族の宗教的聖域であった土地は収用されダムは完成しています。現在、行為としての芸術活動を通して環境問題や民族問題を人々に問いかけ、その複雑さへの意識を高めていく方法を模索しています。
以下の催しはアイヌ民族の文化を実感し理解しつつ、歴史的イメージを再構築する側である「自分自身の問題」そのものを考察する場として企画されています。ふるってご参加下さい。 各イベント参加申し込みは、メールまたはファックスで。tomotari@kyushu-id.ac.jp (Fax:092-553-4465) →アイヌ関係企画を起こした契機について |
■アイヌ文化研究会(1)*****→内容の報告(講演会テープ起こし、楽器演奏会) 二風谷アイヌ民族の方々を招き、文化紹介としてワークショップを開催。さらに二風谷ダム訴訟原告である貝沢耕一氏に講演をしていただく。参加費無料。 *7月10日(土) 13:00 アイヌ芸術(刺繍・木彫り)についての講義とワークショップ 16:00 アイヌ民謡公演(カムイユーカラ) 18:00 二風谷ダム問題、ナショナル・トラスト運動についての講演 *実地会場 福岡市南区塩原4丁目9-1九州芸術工科大学 工作工房/512教室(写真は貝澤耕一氏制作の楽器トンコリ、妻・美和子氏制作の民族衣装とご本人) ■二風谷石彫設置プロジェクト************** 二風谷ダム横に彫刻作品を設置する。テント生活をしながら基礎づくりから行う。実際体を動かし、二風谷で生活することによって認識を深めるイベント。 *8月6日(金)〜12日(木)→二風谷プロジェクト *実地会場 北海道沙流郡平取町二風谷(バス停「2号線」横) 貝沢耕一氏敷地内(シケレペ農場) ■アイヌ文化研究会(2)******→内容の報告(座談会テープ起こし) 「観光」は民族文化と経済問題、社会差別意識等、様々な問題の接点である。近代におけるアイヌ民族差別の構造をアイヌ問題活動家の計良ご夫妻にうかがう。参加費無料。 *10月16日(土) 13:00 民族映像研究会による、映画上映 14:00〜17:00 計良光範、智子ご夫妻による講演会 *実地会場 福岡市南区塩原4丁目9-1 九州芸術工科大学 512教室 問い合わせ先:tomotari@kyushu-id.ac.jp 815-8540 福岡市南区塩原4-9-1九州芸術工科大学 tel/ 092-553-4465 知足院(ともたり)美加子(芸術情報設計学科 芸術文化論講座助手)