【6/6開催】第14回九州大学芸術工学部施設公開 「デザインのふしぎ体験」

九州大学芸術工学部では、2026年6月6日(土)に、第14回九州大学芸術工学部施設公開 「デザインのふしぎ体験」を開催します。

こどもから大人まで、「芸術工学」の魅力を楽しみながら学べる企画がもりだくさん!
学生や教職員に親しまれているキャンパス内のカフェテリアも営業し、どなたでも気軽にお食事や休憩をお楽しみいただけます。
当日は会場内の各建物でスタンプラリーも実施します!

ご家族やお友達とご一緒に、大橋キャンパスへぜひお越しください。

さあ、デザインのふしぎをみんなで体験してみよう!


日 時】2026年6月6日(土)10:00~16:00
場    所九州大学大橋キャンパス(福岡市南区塩原4-9-1)
参加費】無料
対 象】子どもから大人までどなたでも。高校生・受験生の参加も大歓迎です!
お問合せ】九州大学芸術工学部事務部総務課 企画・広報係
      TEL:092-553- 4435
      メールアドレス:gkskoho@jimu.kyushu-u.ac.jp

※企画内容等詳細は下記リンクの施設公開特設ページで随時更新します。
※企画によって、事前に申し込みが必要、受付人数の制限を設けているものがあります。


ご来場前のお願い
・入場は10:00からとなります(それ以前は入場できません)。
・イベントの内容は予告なく変更となる場合があります。
・小学生以下のお子さまは、保護者同伴でご来場ください。
・駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。
・ペットのご同伴はご遠慮ください。

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「名作椅子のエクスペディション」都市回遊型デザイン展

芸術工学研究院 尾方義人教授の研究室と、同大学院芸術工学府博士後期課程1年の学生・山田敦貴さんが主宰する一般社団法人プロダクトデザイン研究所は、モダンデザインコレクター・永井敬二氏の膨大なコレクションの中から、「名作椅子」に焦点を当て、福岡天神エリアを中心に、20箇所にて各会場に1脚ずつ椅子を展示します。
本展は、単なる「椅子の展覧会」にとどまらず、「Chair Expedition=椅子をさがす探検」として、福岡の街を舞台に、「探す」「出会う」「知る」を体感できる新たな鑑賞体験を提供します。
また、各会場でスタンプシールを集めることで、さまざまな特典が得られる企画もご用意しています。
詳細は特設ウェブサイトよりご確認ください。

「名作椅子のエクスペディション」

会期|2026年5月15日(金)― 2026年5月31日(日)
メイン会場|ONE FUKUOKA BLDG. 1F
その他会場|CASSINA-IXC/六本松蔦屋書店/九州大学大橋キャンパス/ACTUS福岡店/太宰府天満宮/福岡県立美術館/ALSO MOONSTAR/H.L.D./MUJIキャナルシティ博多店/岩田屋本店/THE CONRAN SHOP/福岡アジア美術館/柏木工/JR HAKATA CITY/DICE&DICE/西鉄グランドホテル/INTER OFFICE/HIGHTIDE/PROPOSTA(順不同)
入場料|無料
主催|一般社団法人プロダクトデザイン研究所/九州大学芸術工学研究院 尾方義人研究室
企画|大学院芸術工学府博士後期課程 山田敦貴
制作|今宮優子/兒玉真太郎
共催|K&DESIGN COLLECTION/ONE FUKUOKA BLDG.
後援|福岡市/URBANIX株式会社
特設ウェブサイトwww.chairexpedition.com

※ 太宰府天満宮(宝物殿)のみ、所定の入場料が必要となります。あらかじめご了承ください。
※ 営業時間、休館等は、展示会場に準じます。
※ 展示会場への直接のお問い合わせはお控えください。詳細はウェブサイト・SNSをご確認ください。
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音文化論演習・特別トーク 田中堅大さんを迎えて──都市とサウンドスケープ、サウンドアートの交差点

このたび、芸術工学部音響設計コースの授業「音文化論演習」では、ギタリスト/サウンドアーティスト/都市音楽家の田中堅大さんをゲストに迎え、公開トークを開催します。

田中さんは、都市におけるさまざまな現象を音楽/サウンドアートの制作へと応用し、都市を主題に音を紡ぐ「都市作曲(Urban Composition)」の確立を模索してきました。

本授業では、身近な環境音を単なる背景音としてではなく、社会、歴史、記憶、身体的経験と結びついた文化的な現象として捉え直すことを試みています。今回のトークでは、サウンドスケープの思想とフィールドレコーディングの実践の現在地を探ります。

トークでは、理想的な音環境を構想してきたサウンドスケープ論が時代とともにどのように変化し、環境音を記録するフィールドレコーディングの実践にどのような影響を与えてきたのかを考察します。また、近年ヨーロッパを中心に展開されつつある都市の音環境への介入運動「Sonic Urbanism」の事例を紹介しながら、都市、サウンドスケープ、サウンドアートが交差する地点について考えます。

都市の音をどのように聴き、記録し、そして変化させることができるのか。音を手がかりに都市環境を捉え直す知的探究の場に、ぜひご参加ください。



ゲストプロフィール|田中堅大
1993年、東京都生まれ。ギタリスト/サウンドアーティスト/都市音楽家。都市におけるさまざまな現象を音楽/サウンドアート制作に応用し、都市を主題に音を紡ぐ「都市作曲(Urban Composition)」の確立を模索している。主な展示作品に《Urban Flou》(Mercerie、ブリュッセル、2024年)、《Fictional Soundscapes》(KIOSK Zwarte Zaal、ゲント、2021年)など。ベルギー・ゲント王立芸術アカデミーのEuropean Postgraduate in Arts in Sound修了。

日時|
2026年5月15日(金) 10:30-12:00

場所|
九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟 2F 録音スタジオ

※入場無料・予約不要

交通|
西鉄福岡(天神)駅より 
・西鉄天神大牟田線大橋駅東口(電車5分、徒歩5分) 
JR博多駅より 
・バス(47、48、48-1、48-2、60)大橋駅下車(バス20分、徒歩5分)
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄5分、電車5分)
福岡国際空港より
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄11分、電車5分)
*来場には公共交通機関ないしは近隣のコインパーキングをご利用ください。
*構内の駐車場は入構許可が必要となっておりますが、特段の事情がある場合は事前にお問い合わせください。

主催|
九州大学大学院芸術工学研究院音響設計部門/九州大学芸術工学部音響設計コース「音文化論演習」

お問い合わせ|
九州大学大学院芸術工学研究院 北條 hojo@design.kyushu-u.ac.jp
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インダストリアルデザインコース学生の作品が「第17回躍動する現代作家展」にて新人賞を受賞

一般社団法人空間芸術TORAM主催の「第17回躍動する現代作家展」において、芸術工学部インダストリアルデザインコース4年の若田佑月さん(作家名:疵窳 (キズユ))の作品が、「新人賞」および「躍動する現代作家賞(平面)」を受賞しました。

若田さんは、ピクセルアートの表現手法を用い、「暴露」をテーマとした体験型の展示作品を発表しました。本作品は、「もしバレてしまえば社会的に破綻してしまうような秘密が暴かれたとき、第三者はその人にどのような判断を下すのか」という、情報社会が人間の心理に与える影響に着想を得て、制作されたものです。

鑑賞者は、作品鑑賞の前に赤または緑の透明色シートのいずれかを直感的に選ぶことを求められます。この行為は無意識の判断を促す仕掛けとなっており、鑑賞者自身の他者に向ける眼差しを可視化する作品となっています。

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ゼミソン・ダリル《松の木の間を》 サウンド・インスタレーション

芸術工学研究院 結城円准教授およびAriane Beyn講師の研究成果の一環として、ゼミソン・ダリル氏による作品展示を行います。

 会場九州大学箱崎サテライト 地蔵の森周辺
 日時:2026年5月16日(土)・17日(日)、23日(土)・24日(日)10:00–16:00
 対象:一般公開
 助成:科学研究費助成事業 基盤研究(C)「大学博物館におけるアート・インターベンションに関する理論調査と展示実践」(課題番号:24K03582 / 研究代表者:結城円 九州大学)、公益財団法人隈科学技術・文化振興会 2025年度文化芸術分野活動助成AB「博物館・自然・現代美術―知の再編とその可視化 」 
 協力:九州大学総合研究博物館

本研究は、自然科学分野のアプローチが中心であった大学博物館に、美術史・芸術学の視点を持ち込み、「アート・インターベンション(芸術の介入)」という展示実践を通して、博物館を活性化する方法を学際的に探究するものです。

ゼミソン氏の作品は、人間の経験や記憶、都市およびテクノロジーの変化、環境条件といった要素を織り込みながら、特定の場所を出発点とする作曲およびサウンド・インスタレーションとして展開されています。能や詩といった日本の伝統芸術、さらにはサイコジオグラフィーや、ジョン・ケージの「沈黙」の概念などを参照しています。

本作は、「福岡ミュージアムウィーク2026」期間中に、九州大学箱崎サテライトの「地蔵の森」の中に敷かれた砂利の流れに沿って歩く体験として展開されます。現在再開発が進められている九州大学の歴史的キャンパス保存地区内やその周辺で録音されたサウンドがスピーカーから流れ、飛行機、工事、風、鳥のさえずりといった周囲の環境音と交錯します。

作品では、地蔵の森の中を流れる川を想定し、三つの領域に区分しスピーカーを配置しています。「上流ゾーン」では、庭園や旧キャンパスに残る松林で収録された鳥の声や、博物館の特徴的な塔屋からの環境音が用いられています。「下流ゾーン」では、水に関連する音として、館内で飼育されている水生昆虫の音や、博物館所蔵の蓄音機によって再生されたクロード・ドビュッシー《海》(1905年)の歪められた断片が響きます(同作品は葛飾北斎《神奈川沖浪裏》から着想を得たともされる)。「海洋ゾーン」では、箱崎海岸で異なる気象条件のもと録音された音や、海抜と同じ高さに位置する博物館地下の音が用いられ、工業化に伴う度重なる埋め立て以前、この場所が海に近接していた記憶を喚起します。

博物館が入っている建物自体もまた、この変化を体現しています。もとは九州帝国大学工学部本館として1930年に建設され、当時の農村的な沿岸景観に大きな変化をもたらしたこの建物は、その後も現在に至るまで続く近代化の過程を象徴しています。

こうした歴史的・場所的な層は作品に織り込まれていますが、その体験は明確な引用に留まるものではありません。静寂とノイズを含む多様な音が予測不可能な環境と相互作用しながら、鑑賞者の移動とともに展開していく、精緻に構成された音響の交錯として現れます。


ゼミソン・ダリル(1980年、カナダ・ノバスコシア州ハリファックス生まれ)
作曲家、愛知県立芸術大学作曲専攻・客員教授および立命館大学研究員。ウィルフリッド・ローリエ大学でグレン・ブーアおよびリンダ・キャトリン・スミスに師事し、その後イギリスでダイアナ・バレルおよびニコラ・ルフェニュに学んだ。2006年より日本を拠点とし、来日当初は近藤譲に師事。2020〜2025年まで九州大学大学院芸術工学研究院助教。
彼のサウンド・インスタレーションは東京、レイキャヴィーク、ロンドンなどで発表され、コンサート作品も国際的に演奏されている。代表作の一つである音楽劇三部作《ヴァニタス・シリーズ》は、2018年に一柳慧コンテンポラリー賞を受賞した。
2013年には「工房・寂」を設立。2026年には、4枚組アルバム『Descants』を同レーベルより発表している。研究者としては、20世紀日本哲学の美学や現代音楽とスピリチュアリティについて執筆しており、初の単著『Experimental Music and Japanese Aesthetics: Silence, Nature, and Hollow Listening』は2026年9月にブルームズベリー社(ロンドン)より刊行予定である。

【受賞】「2026年日本建築学会」で芸工の教員と卒業生がダブル受賞しました

「2026年日本建築学会」において、芸術工学研究院環境設計部門 岩元真明准教授らの設計による『だら挽きの家』が2026年日本建築学会作品選奨を、芸術工学部環境設計学科卒業生 佐々木慧さんらの設計による『NOT A HOTEL FUKUOKA』が2026年日本建築学会作品選集新人賞を受賞しました。

『だら挽きの家』は“森林の循環を訴える意欲的な取り組み”として、『NOT A HOTEL FUKUOKA』は“住宅地に新しい価値を創出する建築”として評価されました。

<画像上>『だら挽きの家』(撮影:表恒匡)
<画像下>『NOT A HOTEL FUKUOKA』(撮影:Yasu Kojima)

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【受賞】Ho研究室の研究が国際学会「IEEE Haptics Symposium 2026」でBest Technical Long Paper Awardを受賞

メディアデザイン部門Hsin-Ni Ho研究室の研究が、触覚分野の国際会議 「IEEE Haptics Symposium 2026」 において、Best Technical Long Paper Award を受賞しました。本賞は、同会議に投稿された論文の中から、特に優れた技術的貢献のある研究に授与されるものです。

受賞対象論文
Thermal and Tactile Integration in Human Liquid Perception Using Viscous Solutions and Visible Light

著者
Hua Junjie(九州大学/Bentley University)
Ichihashi Sosuke(Georgia Institute of Technology)
Ho Hsin-Ni(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)

本研究は、人が「液体らしさ」をどのように感じているのか、その知覚メカニズムの解明を目的としています。

液体らしさの知覚は、特定の受容器によって直接生じるものではなく、温度感覚と触覚が組み合わさることで成立すると考えられています。本研究では、この仕組みに着目し、手を液体に浸した状態で、皮膚への温度刺激と液体の粘性を操作することで、液体らしさの知覚がどのように変化するかを検証しました。その結果、温度刺激が強いほど、また粘性が高いほど、液体らしさの知覚はいずれも低下することが明らかになりました。

これらの結果は、液体知覚が固定的なものではなく、多感覚情報の統合によって柔軟に変化する知覚現象であることを示しています。

本研究は、触覚および温度感覚の統合メカニズムに関する理解を深めるとともに、仮想現実(VR)や遠隔コミュニケーションにおける臨場感のある触覚提示技術の実現に貢献することが期待されます。特に、液体感を再現する新たなアプローチとして、今後のヒューマンインタフェース設計への応用が期待されます。
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PArc レジリエンスデザイン部門研究会 白石正明氏講演会”「ケア」は未来をデザインしない”を6/2に開催

九州大学芸術工学研究院応用人類学研究センター(PArc)レジリエンスデザイン部門では、編集者の白石正明氏をお招きし、講演会”「ケア」は未来をデザインしない”を開催します。

白石氏は、医学書院にて「シリーズ ケアをひらく」を創刊し、同シリーズでは、川口有美子『逝かない身体』、熊谷晋一郎『リハビリの夜』、國分功一郎『中動態の世界』、東畑開人『居るのはつらいよ』、約50冊を刊行するなど、多くの話題作を手がけてきました。昨年4月には初の著書『ケアと編集』(岩波新書、2026新書大賞第4位)を上梓しています。

当日は、白石氏による「ケアをひらく」シリーズについてのお話に加え、参加者との対話の時間も予定しています。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。


開催日時
2026年6月2日(火)18:30〜20:00

開催方式
対面+Zoomオンライン
【会場】九州大学大橋キャンパス デザインコモン2F
※参加ご希望の方は、以下リンク先の「参加受付申込みフォーム」よりお申し込みください。
https://ogata-design-office.jp/parc/#register

講演者
白石正明(しらいし・まさあき)(編集者)

主催
九州大学芸術工学研究院応用人類学研究センター PArc レジリエンスデザイン部門 研究会
共催
九州大学未来教育デザインアリーナ(FeDA)九州大学大学院芸術工学研究院 社会包摂デザイン・イニシアティブ(DIDI)九州大学大学院芸術工学研究院 デザイン基礎学研究センター九州大学芸術工学部 未来構想デザインコース

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【芸工公式YouTube】九州大学×福岡県聴覚障害者協会青年部 コンサート&公開講座「音ガクってなんだろう?~みんなおんがくがわからんけん~」動画を公開しました

2026年1月22日(木)、さまざまなきこえかたの人たちが音楽の感覚をどのように共有できるかをテーマとしたコンサート&公開講座「音ガクってなんだろう?~みんなおんがくがわからんけん~」を実施し、そのダイジェスト動画を芸工公式YouTubeで公開しました。

九州大学大学院芸術工学府では、さまざまなコースの学生が課題解決にむけて集まる科目「スタジオプロジェクト」を開講しています。2025年度開講のスタジオプロジェクト科目の一つ「ホールマネジメントエンジニアリングプロジェクト」の後期では、小さな作品を3つ創作しました。今回のコンサートでは、その作品を披露するとともに、創作過程で何を考え、聴覚障害と音楽の関係を考えるうえで必要なことは何か、フロアディスカッションを行いました。


現代実践フォーラム 講演会 #25 レクチャー&作品上映 イム・ミヌク:リキッド・コミューン

このたび、大学院芸術工学府のスタジオプロジェクト科目「デザインと日本」のレクチャーシリーズの一環として、現代実践フォーラム 講演会 #25 レクチャー&作品上映 イム・ミヌク:リキッド・コミューンを開催します。

レクチャー
日時:2026年4月15日(水)14:50–16:20
場所九州大学大橋キャンパス 7号館1階ワークショップルーム
言語:英語
対象:学生および一般

作品上映
日時:2026年4月14日(火)~4月18日(土) ※火・木・金 9:00–20:45、水 12:00–20:45、土 10:00–15:00
場所九州大学大橋キャンパス 芸工図書館内 映像音響ラウンジ


イム・ミヌクは国際的に高い評価を受けているビジュアル・アーティストであり、韓国における同世代を代表する作家の一人です。彫刻、インスタレーション、映像、パフォーマンス、音楽など多様なメディアを横断し、それらを一つの作品の中で複合的に組み合わせる実践で知られています。イムの作品は、私たちが生きる社会や歴史的状況との関係性を問い直し、疎外や共同体の分断といったテーマ、さらには近代化や広範な歴史的・都市的変容がもたらす喪失やトラウマを扱っています。これらの問題意識は、韓国国内にとどまらず、より広い文脈において展開されています。
本講演では、これまでのプロジェクトの一部を紹介しながら、制作の動機や背景、そして自身がアーティストとなるに至った歩みについてお話しいただきます。

また、講演にあわせて、映像音響ラウンジでは以下の2作品を上映します(4月14日~18日)。

《The Weight of Hands》(2010年/カラー/サウンド/13分50秒)
本作は、韓国の四大河川再生事業(2009–2012年)に伴いソウル郊外で進められた大規模工事現場において、イムが主導した集団的パフォーマンスを記録したものである。これらの場所は、産業化された河川システムの大規模改変の一環として、当時活動家や反対団体の立ち入りが厳しく制限されていた。赤外線カメラで撮影された映像は、どこか遊離したような異世界的な雰囲気を帯びている。

《Night Shift》(2021年/カラー/サウンド/9分22秒)
本作は、韓国のフォーク歌手・作曲家・演出家キム・ミンギによる1978年の歌劇《工場の灯》に由来する楽曲「Night Shift(夜勤)」をもとにしている。1970年代の工場労働者の過酷な労働環境を反映したこのアルバムは当時発禁処分を受けたが、大学や工場などでカセットテープとして交換され広く流通した。イムは本作において、チャン・ヨンギュ率いるバンド「イナルチ」による新たな録音セッションの映像と、オリジナル作品の冒頭シーンや仮面舞踊の振付を交錯させ、歌と儀礼が現在において持つ力を探っている。

これまでイムは、日本でも、瀬戸内国際芸術祭(2016年、小豆島)やあいちトリエンナーレ(2019年)などに参加し、複数のプロジェクトを展開してきました。2024年には、大林財団「都市のヴィジョン−Obayashi Foundation Research Program」の助成を受け、東京で展覧会を開催し、隅田川および東京湾を巡るボートツアー形式のパフォーマティブなプロジェクトを実施しました。
主な個展に、「Hyper Yellow」(イルミン美術館、2025年/駒込倉庫、2024年)、「Fossil of High Noon」(ティナ・キム・ギャラリー、2022年)、「Night Shift, 2021 Title Match: Minouk Lim vs. Young-gyu Jang」(2人展、ソウル市立北ソウル美術館、2021年)、「Minouk Lim: The Promise of If」(サムスン美術館プラトー、2015年)など。また、「DMZ Exhibition: Checkpoint」(2023年)、「Real DMZ Project: Negotiating Borders」(2021年)、「光州ビエンナーレ」(2021年、2014年)、「Asia Society Triennial」(2020年)、「瀬戸内国際芸術祭」(2016年)、「シドニー・ビエンナーレ」「台北ビエンナーレ」(ともに2016年)、「パリ・トリエンナーレ」(2012年)、「リバプール・ビエンナーレ」。

展覧会「Traces of Residence」を開催(4/9~5/12)

九州大学芸術工学部および大学院芸術工学府のキュレーション実践科目「デザインと日本BC」の一環として、福岡アジア美術館の協力のもと、展覧会「Traces of Residence」を以下のとおり開催します。

会期: 2026年4月9日(水)~5月12日(火)
会場福岡アジア美術館 7階ロビー
入場料: 無料

「Traces of Residence」は、福岡アジア美術館のレジデンス事業の歴史の中から3つのアートプロジェクトを振り返ることで、その拡大し続けるアーカイブに光を当てる展覧会です。それぞれのプロジェクトは、福岡という都市での生活に対する異なる視点を提示しています。本展では、かつてのレジデンス参加アーティストへのインタビューやアーカイブ資料を通じて、制作プロセスを明らかにするとともに、アーティストと地域の人々とのあいだに生まれた多様な交流のかたちを紹介します。

本展で取り上げる作品は、ウー・マーリーによる《黒潮I》(2005年)、プッティポン・アルーンペンによる《We All Know Each Other(みんな知り合い)》(2007年)、そしてウェイ・レン・テイによる《Where Do We Go From Here?(ここからどこへ)》(2009年)です。3人のアーティストはいずれも参加型のアプローチを用い、それぞれのプロジェクトは多様な個人やコミュニティとの関わりのなかで形づくられました。これら3作品は、異なる芸術的手法と社会的背景を通じて、ある時代の福岡の姿を映し出しています。

*本プロジェクトは、科研費研究課題「Working Across Borders: The Art Production and Artistic Networks of Artists from Overseas in Japan since the Turn of the Millennium」(課題番号:25K03752、研究代表者: Ariane Beyn)の助成を受けて実施されます。

【受賞】Ho研究室の研究が「第41回電気通信普及財団賞(テレコム学際研究賞)」で奨励賞を受賞

メディアデザイン部門 Hsin-Ni Ho研究室の研究が、公益財団法人電気通信普及財団主催の「第41回電気通信普及財団賞(テレコム学際研究賞)」において奨励賞を受賞しました。本賞は、情報通信分野における優れた学際的研究を顕彰するものであり、多くの研究成果の中から、厳正な審査を経て選出されました。

受賞対象となった論文は、九州大学、山口大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)による国際共同研究の成果であり、触覚と温度感覚の時間的統合に関する研究です。贈呈式は2026年3月26日に帝国ホテル東京にて開催されました。

著者:
城代 拓哉(九州大学)、寺尾 将彦(山口大学)、Lynette A. Jones(MIT)、Hsin-Ni Ho(九州大学)

論文タイトル:
Perceiving Synchrony: Determining Thermal-tactile Simultaneity Windows

掲載誌:
IEEE Transactions on Haptics
DOI: 10.1109/TOH.2024.3452102

本研究では、触覚と温度刺激がどのような時間関係のもとで同時に知覚されるのかを明らかにしました。本成果は、人間の知覚特性に基づいた皮膚感覚提示技術の設計指針を示すものであり、遠隔地において質感や接触の実在性を伝達する新たな情報通信技術の実現に寄与することが期待されます。
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