
柳沢さんは、ベトナム中部の金属打楽器ゴングを中心とした音文化の研究をはじめ、フィールドの多様な音に焦点を当てた録音・映像作品を国内外で多数発表。著書『フィールド・レコーディング入門―響きのなかで世界と出会う』(2022)は、第1回音楽本大賞 大賞・読者賞を受賞し、大きな話題となりました。
本授業では、単なる物理的音響ではなく、人々の記憶に刻まれた音、地域住民の耳を通して聞こえる音、あるいは失われた音に着目し、社会・歴史・文化と交差するサウンドスケープを探究しています。今回のトークも、その実践的な学びの一環として位置づけられています。
トークでは、柳沢さんのこれまでの活動を録音・映像とともにご紹介いただきながら、過去・現在・未来のサウンドスケープを考えるうえで、フィールドレコーディングがどのように関わりうるのか、その可能性や難しさについてお話しいただきます。
耳を澄ませることから始まる知的探究の場に、ぜひご参加ください。
ゲストプロフィール| 柳沢 英輔
音文化研究者、フィールド録音作家。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。現在、日本学術振興会特別研究員RPD(国立民族学博物館外来研究員)、NTT東日本地域循環型ミライ研究所客員研究員ほか。主な著書に『ベトナムの大地にゴングが響く』(灯光舎、2019年、第37回田邉尚雄賞)、『フィールド・レコーディング入門—響きのなかで世界と出会う』(フィルムアート社、2022年、第1回音楽本大賞&読者賞)
日時|
2025年5月16日(金)18時30分〜20時
場所|
九州大学大橋キャンパス デザインコモン 2F
※入場無料・予約不要
交通|
西鉄福岡(天神)駅より
・西鉄天神大牟田線大橋駅東口(電車5分、徒歩5分)
JR博多駅より
・バス(47、48、48-1、48-2、60)大橋駅下車(バス20分、徒歩5分)
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄5分、電車5分)
福岡国際空港より
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄11分、電車5分)
*来場には公共交通機関ないしは近隣のコインパーキングをご利用ください。
*構内の駐車場は入構許可が必要となっておりますが、特段の事情がある場合は事前にお問い合わせください。
主催|
九州大学大学院芸術工学研究院音響設計部門/九州大学芸術工学部音響設計コース「音文化論演習」
お問い合わせ|
九州大学大学院芸術工学研究院 北條 hojo@design.kyushu-u.ac.jp
添付ファイル | |
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参照リンク |
