芸術工学部 芸術工学科 環境設計コース

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環境設計コース写真
環境設計コース写真

建築・都市・ランドスケープの3つの分野が学べる、
これからの時代の総合的な環境デザインのコースです。

環境設計とは人間と環境の共生という理念にたって、両者の関係のありかたを考察し、具体的に提案することです。

エコロジー・持続可能性・資源・文化遺産・グローバル化・地域再生・景観といった近年の懸案に応えるため、技術・人間・社会・自然に関する多角的な知識を集結し考察し、芸術的センスあふれる建築・都市・地域・ランドスケープなどをデザインできる創造的な環境設計力を習得します。

カリキュラム

主に学ぶ分野

  • 都市・ランドスケープデザイン

    ・都市デザイン ・ランドスケープデザイン ・緑地環境デザインなど

  • 建築デザイン

    ・建築デザイン ・建築構造 ・建築環境 など

  • 1 年次

    教養と合わせ、環境設計の設計基礎スキルを培います

    基幹教育科目を中心に、自然に関する知識や様々な文化・社会・歴史などの知の交流を通じて多様な価値観を理解し、他者と協働して多面的に問題解決にあたる力を身につけます。さらに、専攻教育科目では、芸術工学の基盤となる具体的知識や概念、考え方、方法について理解し、コースごとの専門にとどまらない普遍的なデザインのリテラシーを培い、環境設計に応用できる基礎知識や、計画、設計の表現方法を学習します。

  • 2 年次

    環境設計の幅広く基礎的な知識・課題解決能力を身につけます

    コース専門科目において、異なる文化、歴史に根差した社会の多様さを自覚し、環境設計が果たすべき役割と責任を理解します。また、建築、ランドスケープ、都市の計画・設計、歴史、技術に関する専門知識を学び、環境設計に応用する力を身につけます。さらに、コース基礎科目・コース演習科目(PBL)では、与えられた制約条件のもと、設計・計画・制度立案をまとめ、チームで協働して課題解決を図る力を身につけます。

  • 3 年次

    環境設計の専門的知識と実践的な設計能力を修得します

    専門科目では、環境設計に関する専門知識を深め、科学的な思考力に基づき解決すべき課題を調査・認識、論理的に分析する力を身に着けます。デザイン一般・環境設計分野の理論や知識、スキルを英語で学び、世界における先端的なデザイン活動に参画する準備を行います。コース基礎科目・コース演習科目(PBL)では、用途・機能・美しさ・快適性を踏まえ、種々の条件を考慮しながら、持続可能な社会を達成しうる具体的な空間の提案力、仕組みや組織の実現に向けた実践力を習得します。

  • 4 年次

    卒業研究を通し、環境設計の総合力を身につけます

    各研究室に所属し、自ら研究テーマを設定し、掘り下げ、広い視点から人間を取り巻く環境をより良いものにするための調査・設計・計画・制度立案能力を培います。卒業研究では、各分野で得られた知見を総合的に関連させ、環境設計分野に関わる解決すべき課題を調査、認識し、論理的に分析し、計画、設計の内容を正確に他者に伝えることのできる表現を行います。

アーキテクト・プログラム

アーキテクト・プログラムは、UNESCO-UIA国際認定とJABEE認定に対応するプログラムです。

欧米では専門職業である建築家は、演習中心の実践的な教育を受けることが資格の前提となっています。国際社会における建築教育と建築家資格の相互承認を目的に、 UNESCO(国際連合教育科学文化機関)とUIA(国際建築家連合)により、1996年に欧米型の建築教育に基づいた「UNESCO-UIA 建築教育憲章」が定められ、これが建築教育の世界水準となっています。日本ではJABEE(日本技術者教育認定機構)が認定機構で、学士課程(4年間)のJABEEコースに、修士課程(2年間)の大学院JABEEコースを付加して、UNESCO-UIAの憲章に適合する教育プログラムを認定することになっています。アーキテクト・プログラムは学士課程のJABEEプログラムとして認定された旧カリキュラムの環境設計学科の後継プログラムであり、大学院芸術工学府のグローバル・アーキテクト・プログラムと合わせたものがUNESCO-UIA認定の学士修士課程として国際的な基準を満たしています。環境設計コースの学生は、入学時にこのプログラムに登録され履修開始することとなりますがプログラムを修了しなくても卒業は可能です。学科一括入試入学者及び他コースの学生は1年前期の科目履修登録までに登録を申請することにより履修可能です。
JABEE「アーキテクト・プログラム」の学習・教育到達目標JABEE「アーキテクト・プログラム」のカリキュラムマップ

国際プログラム

国際社会において主体的に活動するために必要な姿勢、態度、コミュニケーション能力を身につけ、かつ専門的なデザインの知識・能力と自国についてのアイデンティティをもった人材の育成を目的としています。留学、またはこれに準ずる科目の履修を通して、日本にはないデザインへのアプローチ、手法、発想を学び、デザインの幅を広げます。
詳細については下記国際プログラムをご覧ください。

国際プログラムarrow_outward

教員紹介

教員一覧
教員名 職名 専門分野
朝廣 和夫 教授 緑地保全学
鵜飼 哲矢 教授 建築デザイン、都市デザイン
大井 尚行 教授 都市・建築環境工学、環境心理学
田上 健一 教授 建築計画・建築設計
吉岡 智和 教授 建築構造
井上 朝雄 准教授 建築構法計画
加藤 悠希 准教授 日本建築史
高取 千佳 准教授 景観生態学
福島 綾子 准教授 文化財学
今坂 智子 講師 環境化学
土屋 潤 講師 建築材料、仕上材料、景観材料
岩元 真明 助教 建築デザイン
川本 陽一 助教 建築・都市環境工学

想定される進路・就職先

環境設計の卒業生の進路は、約半数が大学院に進学し、約半数が就職等となっています。主な就職先は住宅会社、設計事務所、建設会社などの建設業のほか、家具や設備、内装デザイン、事務機器、情報関連、公務員、不動産、造園関連の企業への就職が見られます。また、毎年数名は海外へ留学しています。大学院進学後は、より専門性を深め、様々な分野へ羽ばたいていきます。

想定される職種
建築家、造園家、都市プランナー、環境コンサルタント など
■取得できる資格:一級建築士の受験資格

卒業生の声