「芸術工学へようこそ」

芸術工学が50年前に日本で初めて生まれた時、芸術工学は先端的な科学技術と人間の最も自由な発現である芸術を融合させた学問分野を目指しました。

また、芸術工学はデザインを日本語で表現したものでもあります。現在のデザインは格好いい色や形を作るという「モノ」のデザインだけではなく、快適で安全な生活を築くやり方を計画する「コト」のデザイン、さらに、よりよい社会を構想する「ビジョン」のデザインなどを含み、職能としてのデザイナーだけでなく、様々な分野でデザインはこれからの社会でますます必要とされています。

良いデザインのためには純粋な芸術と同様に、豊かな発想が必要です。同時に、デザインは現実の社会の課題から出発するもので、社会から離れたデザインはあり得ません。

皆さんのユニークで自由な発想を将来のよりよい社会のデザインに活用してください。

COURSES

2020年4月の学部改組により、芸術工学部は5学科から1学科5コース制へと生まれ変わりました。
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Environmental
Design Course

Environmental Design Course

環境設計コース

私たちは建築、都市、ランドスケープなど、あるいはそれらの背景の仕組みなどを「環境」という総合的な概念でとらえています。法律上は建物、道路、公園はべつべつのものですが、私たち人間の生活は、それらを横断して切れ目なく連続的に展開しているからです。環境設計コースはこれら3つすべてを視野に入れ、具体的に存在している「場」をいかによりよいものにしていくかを「設計」するために必要なことを総合的に学べるプログラムです。

KEY WORDS 環境、建築、都市、ランドスケープ、設計、企画、開発、一級建築士、UIA、JABEE

Industrial Design
Course

Industrial Design
Course

インダストリアルデザイン
コース

社会とのつながりを踏まえ、人間の特性を理解し、生活者の立場からの新しい俯瞰的視点を備え、安全・安心で魅力的な「製品」「生活環境」「サービス」「社会システム」を創造するデザイナー・研究者を育成します。

KEY WORDS 生活機器、電気製品、モビリティ(自動車など)、家具、文房具、インテリア空間、公共空間、生活環境、まちづくり、福祉、感性、 持続可能な社会、社会のしくみ、サービスデザイン、デザイナー、クリエーター、プランナー、エンジニア、研究者、 設計、人間工学

Design Futures
Course

Design Futures Course

未来構想デザインコース

芸術表現、社会構想、情報・生命科学の学びをとおして、今までデザインの対象とされてこなかった領域に踏み込んで、異なった意見や文化を持つ他者たちとコミュニケーションしながら、これまでになかった社会のしくみやサービス、事業をみずから発想し、計画し、実践できる能力を養います。人間の幸福や世界のあるべき姿をつねに根本から考え、課題解決に挑み、よりよい未来を構想し実現に導ける創造的なデザイン人材の育成を目標としています。

KEY WORDS クリティカルシンキング、芸術、文化的多様性、共生、社会的公正、マテリアル、社会実装、社会包摂、持続可能性、エコロジー、生態学的多様性、適正技術、自然、バイオテクノロジー、情報技術、生命・情報倫理、人工知能

Media Design
Course

Media Design Course

メディアデザインコース

メディアデザインでは、メディアを駆使して、人を繋げたり、人に伝えるデザインを学びます。そのために、デザインと表現を扱うメディア表現、技術的手法を中心とするメディアインタラクション、人間のふるまいや社会に関する知識を扱うメディアコミュニケーション学の3つの分野のカリキュラムが提供されます。

KEY WORDS コミュニケーション、芸術文化、立体造形、映像表現、ゲームデザイン、アニメーション、メディアアート、WEBデザイン、ユーザーインターフェースデザイン、コンピュータグラフィックス、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション、コンピュータサイエンス、コンピュータビジョン、AI、バーチャルリアリティ、言葉の仕組み、メディア分析、知的財産、人間の視覚、心理学、知覚

Acoustic Design
Course

Acoustic Design Course

音響設計コース

音響設計の専門家として必要な、音に対する感性と音を用いた芸術、科学、技術の各分野に関する専門的な知識を修得できます。さらに、それぞれの分野にまたがる横断的な知識や、総合的に課題を解決するための応用能力を修得できます。

KEY WORDS 音、音響、音文化学、音響環境工学、音響情報科学、音楽、メディアアート、音デザイン、物理音響、聴覚、音響情報処理、楽器、音声、電気音響、建築音響

AFTER GRADUATION

令和5年度卒業者
187名

  • 大学院進学
  • 就職(企業)
  • 就職(公務員等)

※その他・進路未回答者などは未計上。

芸術工学部では、約半数の学生が大学院の修士課程に進学します。大学院の修士課程は2年間で、より高い専門性を身に付けることができます。残りの学生の多くは、企業や官公庁等に就職します。就職先の業界はコースによって異なるものの、多くの学生が大学での学びを生かした職業についています。
放課後には、卒業生が就職した企業を中心に、キャンパス内で企業の説明会が開催され、キャンパス内で様々な就職先の情報を得ることができます。

想定される就職先

環境設計コース
建築家、造園家、都市プランナー、環境コンサルタント など
■取得できる資格:一級建築士の受験資格
インダストリアルデザインコース
インダストリアルデザイナー(プロダクト、パブリック、インテリア、ブランド、サービス、ビジネスなどの領域)、クリエーター(エンジニア、プランナー、リサーチャーなど)、人間工学専門家 など
未来構想デザインコース
デザイナー(エクスペリエンス、ビジョンなど)、デザイン・ディレクター、データサイエンティスト(社会データや生命情報など)、コンサルタント、行政職員、アートマネージャー、クリエーター、起業家 など
メディアデザインコース
デザイナー/エンジニア(メディア関連、インタラクションデザイン関連)/クリエーター(メディアアート、ゲーム、映像、広告など)など
音響設計コース
音響機器・建築・情報通信関係の研究開発職、音響コンサルタント、放送局等のサウンドエンジニア、サウンドデザイナー、メディアアーティスト など

SCHOOL LIFE

芸術工学部の授業は、大橋キャンパスと伊都キャンパスで行われます。1年次は、伊都キャンパスで、基幹教育科目を中心に学習します。週に1回は専門教育科目も開講されます。

2年次からは大橋キャンパスで専門教育科目を中心に学習します。芸術工学部の専門教育のカリキュラムには、講義型の授業だけではなく、プロジェクト型の授業が多く含まれており、実践的にデザインスキルを身につけることができます。また、多種多様な科目群から、コースを超えて、各自の興味に合った科目を履修できます。

Daily Schedule

学部3年生
Aさん

芸術工学部は、工作工房やピアノ室、録音部屋や3Dプリンターなど、キャンパス内に多くの活動場所や装置があるため、興味があることを自由に学ぶことができます。学祭サークルを通してコース関係なく友人もでき、多様な価値観や知識に触れることができます。

学部3年 Aさんの1日 学部3年 Aさんの1日
学部2年生
Tさん

大橋キャンパスでの授業は、専門の科目が中心で、興味のある分野を学ぶことができます。授業のない空き時間には、図書館で専門書を見ながらレポートを書いたり、ピアノのレッスン(音楽構造基礎演習)のためにピアノの練習をしたりしています。

学部3年 Tさんの1日 学部2年 Tさんの1日

芸術工学部のサークルや学祭は、
他の学部とどう違うの?

芸術工学部には、他の学部にはないようなサークルがあります。ライブの音響や照明、撮影を行うサークルや、映像制作サークルなど、デザインを勉強する学部ならではのものも多いです。
また、学園祭では、九州大学の学園祭期間中に、「芸工祭」と呼ばれる芸術工学部独自の学園祭を大橋キャンパスで開催しています。ファッションショーやインスタレーション等、様々な企画を、芸術工学部の学生が協力してゼロから作り上げます。
他にはちょっとないめずらしいサークル・学祭企画に参加してみませんか?

サークル・芸工祭ページへarrow_forward

Yearly Schedule

芸術工学部の年間スケジュール芸術工学部の年間スケジュール

STUDENT VOICE

鮎川 栞

音響設計コース(大学院)入学

大好きな音楽にまみれた学生生活

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畑 裕梨

メディアデザインコース(大学院)入学

研究と表現、知識欲に魅せられる日々

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福田 凜

未来構想デザインコース(学部)入学

芸工でしか経験できない大学生活

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VOICE

中塩屋 祥平

2015年
工業設計学科卒業
現職業
パナソニック株式会社 デザイン本部 未来創造研究所

未来の「原型」を、デザインする

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熊谷 麻友子

2015年
音響設計学科卒業
現職業
株式会社 丹青社

"こころを動かす空間"をつくる

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岸本 励季

2013年
芸術情報設計学科卒業
現職業
九州大学 / 日本学術振興会特別研究員

行動から心の起源をさぐる

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ADMISSIONS2023年6月最終更新

芸術工学部芸術工学科の入学試験は、コース別入試と学科一括入試の2種類に大別されます。
コース別入試では、出願時にコースを選択するのに対して、学科一括入試では、1年次の年度末に所属コースが決まります。学科一括入試では、1年次に開講されるデザインリテラシー科目や各コースの専門科目を受講してから、自分が中心的に学習したい分野を選択できるという利点があります。
コース別入試としては、一般選抜(前期日程)と総合型選抜の2種類の入試を行っています。総合型選抜はコースごとに内容が異なり、実技スキル、発想力、意欲、適性などをもとに評価します。また、2コース(インダストリアルデザインコース、未来構想デザインコース)で、学校推薦型選抜を実施しています。

入学から卒業までの流れ

学科一括入試
出願時に芸術工学部芸術工学科の学科一括入試を選択し、一般選抜(前期日程)を受験します。2年次から5コース(環境設計コース、インダストリアルデザインコース、未来構想デザインコース、メディアデザインコース、音響設計コース)のいずれかに所属することになります。
コース別入試
出願時に芸術工学部芸術工学科の5コース(環境設計コース、インダストリアルデザインコース、未来構想デザインコース、メディアデザインコース、音響設計コース)の中から1コースを選択し、総合型選抜や一般選抜(前期日程)を受験します。また、インダストリアルデザインコース、未来構想デザインコースでは、学校推薦型選抜も実施しています。
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