
そこで空間を共有することを考えるのではなく、3枚の壁,開口、そこに挿入された一枚のスラブをひとつのユニットとし、その組み合わせによって空間を構成します。個人のための空間にはスラブの高さの操作によって、棚や机、ロフトなどの多様な機能を持ちながら距離を隔てます。共用空間にはスラブの大きさや形態の操作により人と人の距離、領域を生み距離を隔てます。ここでは人が「つかず、はなれず」の距離感を保ちながら暮らすことが出来るのではないでしょうか。


パノラマVRとは、PC上でその場から周りを見渡すように、風景や施設内部を見ることのできる技術で、近年のPCの高性能化やモバイル機器の普及に伴って利用事例が増加しています。本研究では、パノラマ画像をパノラマVRに変換する行程に着目し、パノラマ画像を画像編集ソフトによって改変してから変換する、という方法でデジタル絵本を制作しました。
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柳橋連合市場は内側にお店を開き、外に背を向ける市場構造であるため、大通り沿いには市場のダクト類や室外機が露出しています。市場内部の魅力に手が届きやすいように市場の表面を再構築します。各場所に応じて、市場の表面上に開口を配置すると、市場内部へと続く道が多様に広がり、新たな動線が生まれます。そこで開口内部を店舗、残余の空間を住戸とします。新たに生まれた道にまたがるお店が、市場のインターフェースとなります。新たな店舗と既存の市場の間のデッドスペースが、動線が複雑に交錯することで、たまりの空間となります。そこは各店舗の強い特徴がにじみでた庭であり、異なる店舗を通ってきた人々の出会いの場となります。10の店舗付き集合住宅の住人は、アート、お風呂、動物、読書、お茶、天体観測、コーヒー、料理、お花、映画が大好きな人たち。彼らの強い趣味性をもつ空間がお客さんを惹き付け、市場内部へと誘います。ここでは訪れた人たちと店主が、同じ場所で同じ感覚を共有します。この建築は単に既存の市場のためだけの建築ではなく、また、敷地内だけで完結するものでもありません。強いキャラクターを持つ人々が暮らし、働くことでうまれる市場への豊かな道をつくりました。

途上国では、調理のためのエネルギー確保が大変な仕事です。
たくさんの薪になる木を毎日集めなければならない地域もあります。直火による調理の場合、鍋とコンロが一体化されることでより効率的になるような形状で、かつ、単なる効率主義的でなく、逆に装飾的にならないような形状を目指して提案しました。
「効率がいい」という理由だけで人は道具を使うわけではないため、「なにか作ることができそう。美味しい物ができそう。」といった印象を持ちながら作っていきました。
なお、この作品は、プロダクトデザイン研究会での作品です。

これはキッチンのためのLED照明です。LEDの普及が進む中で、もっとLEDの特性を活かした照明は作れないかと考えデザインしました。
キッチンを使用するのは調理時だけではなく、手を洗ったり食べ物を温めたり、食事後の片付けなど、さまざまな使用シーンがあります。これはそんな様々なシーンに対応できるよう、手で取ったり付けたりでき、キッチンやダイニングの色々な場所で組み合わせて使用できる照明です。

触覚ディスプレイ技術を利用した、柔らかく変形する携帯電話用インタフェースの提案です。
既存技術の調査をもとに位置や形状を測定し、かつ触覚を与える入出力システムを考案。
それに対して、握る・押し付けるといった日常的な行為を機能と結びつけた使い方を考えました。

2011年度の卒業研究作品です。
日常を記録していくスナップ写真において、たとえ撮影技術のない写真でも、撮影者にとってはかけがえないのものとなっていることに着目しました。
構図やピントといった撮影技術以外で、写真の価値を決定づける要素について研究を行った結果、撮影時に生まれるコミュニケーションが撮影者の写真価値の大きな要因となっていることがわかりました。
この研究結果を踏まえ、プロジェクターと奥行検出機能を搭載したカメラの提案を行いました。
被写体全員を撮影に巻き込むことで、失敗すらも大切な思い出となる、撮影そのものが思い出となるようなカメラをデザインしました。

雨が降った時、屋外のベンチの座るという機能が失れます。しかしベンチを超撥水材料とその表面加工により、椅子の機能が回復されるとともに、水の流れという面白さがうまれました。遊具として使いながら、使われていないときに、使えないときに新しい価値を見出そうとした観察・発想からのベンチです。
プロダクトデザイン研究会からの作品です。

屋根上に堆積した火山灰を除去するロボットです。
高所での危険な除去作業を人間に代わって行います。
ドローン(子機)とベースユニット(親機)の2機構成なので、重量物を屋根上に持ち上げることなく効率的な運用が可能です。
(社)日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門主催「ロボメカ・デザインコンペ2011」入賞作です。

メディア媒体としてのCDは、徐々に無くなってゆくことが予想されます。また、オーディオ購入の優先度、携帯プレーヤーによる家の中でのリスニング・ポイントの変化から、新しいホームオーディオを提案します。
メディアの変化による省スペース、多様なリスニングスタイルに対応するために、家の中で自由に持ち運べるオーディオをデザインしました。
プロダクトデザイン研究会からの作品です。

椅子として目の前にあるのに、存在しない。また、その椅子に座っている人がいても、彼は立っている。そんな不思議な椅子が日本にある。伝統芸能 歌舞伎の演目の舞台上に登場する「高合引(たかあいびき)」である。役者の姿を大きく立派に見せるために後見(黒子)が高合引を役者の腰の下に差し入れる。資料をもとに再現制作を行った。道具への関心は、その世界へ誘う一番の近道である。高合引を制作し、発表することで、その不思議な存在価値に感動し、歌舞伎への関心は一層高まるはずである。実際に、舞台で道具が使われているシーンを見たいと思うだろう。
音楽・伝統芸能コンテンツ特論
協力:藤浪小道具株式会社 様