第27回デザイン基礎学セミナー『路上のフェミニズム──キレイな都市を台無しにすること』

この度、九州大学大学院芸術工学研究院デザイン基礎学研究センターでは、第27回デザイン基礎学セミナー『路上のフェミニズム──キレイな都市を台無しにすること』を5/26(金)に開催します。
どなたでもご参加できますので、ぜひお申込ください。



第27回デザイン基礎学セミナー『路上のフェミニズム──キレイな都市を台無しにすること』

【概 要】「ダイバーシティ」や「サステナビリティ」を掲げて進められる都市再開発の中で、貧困層やホームレスの人たちの追い出しが起きている。だが、路上の人々のうちには、身体性に基づく細やかな助け合いの関係が様々に張り巡らされている。都市の浄化に抵抗し自分たちの居場所を培う活動や、アートプロジェクトの事例について語る。

【登壇者】いちむらみさこ
プロフィール:東京の公園のブルーテント村に住み、物々交換カフェ・エノアールを開く。ホームレスのフェミニストグループ「ノラ」を発足。反ジェントリフィケーション、フェミニズムの展示・発表を国内外で行う。 フェミニスト雑誌『 エトセトラ』第7号「くぐりぬけて見つけた場所」(エトセトラブックス、2022)責任編集を務める。

【日 時】2023年5月26日(金)16:00~18:00(開場 15:50~)
【会 場】九州大学大橋キャンパス2号館 3階共用会議室+オンライン(ZOOM)
参加料】無料
申込み】下記の参加申込フォームより、お申込ください。
 ※オンラインで参加ご希望の方は、当日の参加URLのご案内を差し上げます。事前にZoomの最新版をダウンロードしておいてください。
主 催】九州大学大学院芸術工学研究院 デザイン基礎学研究センター
共 催】九州大学芸術工学部未来構想デザインコース
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パフォーマンス&トークイベント「stain」を5/13に開催

九州大学芸術工学部音響設計コース音文化学講座では、このたび本学に滞在研究中のアーティスト Paul DeMarinis(ポール・デマリニス)をメインゲストに迎えたパフォーマンスとトークを5/13(土)に開催します。

1970年代初頭から各種のメディア・テクノロジーを駆使した活動を繰り広げているPaul DeMarinis 氏は、忘れかけられた過去の技術に着想を得た「メディア・テクノロジーのもう一つの進化」とも言える、数々の作品を生み出しています。
あわせてゲストとして迎えるCOMPUMAは、ジャンルを横断したイマジナリーな音楽世界を探求するDJであり、その長年にわたるレコードCDバイヤーとして培った経験の中でDeMarinisの作品を取り上げ、豊かなエレクトロニック・サウンズ実験音楽の珠玉と評しています。
またもう1人のゲストの松浦知也氏は、DeMarinisとの交流を持つ本学の卒業生であり、音・音楽を作るためにその生成・記述のシステム自体を作る音楽家・サウンドアーティストです。

「stain(しみ,傷)」と名付けられた今回のイベントでは、この滞在研究中の成果の一つである、シルクスクリーンとインクによる音の生成をはじめとしたメディア・テクノロジーから生みだされるいくつかの進化の可能性を、ゲストと本学の教職員らによるパフォーマンスとトークを通じて示します。


stain

開催日時:2023年5月13日(土)15:00-19:00

会場:九州大学大橋キャンパス音響特殊棟

ゲスト:Paul DeMarinis(ポール・デマリニス)、COMPUMA、 松浦知也

出演:城一裕、牧野豊(芸術工学研究院 准教授)
     宮下恵太、鷲尾拓海、佐伯拓海 and more…

入場:無料(限定50名)

*参加を希望される方は、下記リンクpeatixイベントページよりお申し込みください。

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【展示】A Wave — WRO 2023 20 Biennale Sztuki Mediów

芸術工学研究院 城一裕准教授がコアメンバーとして関わるプロジェクト The SINE WAVE ORCHESTRA(古舘健、城一裕、石田大祐、野口瑞季)による作品「A Wave」が、2023年5月10日(水)~27日(土)までポーランド・ヴロツワフで開催されるWRO 2023 | 20 Biennale Sztuki Mediówにて展示されます。

 「A Wave」は、2017年に山口情報芸術センター [YCAM] の委嘱作品として制作され、バニシング・メッシュ展で世界初公開後、昨年にはドイツ・ケムニッツで開催されたPOCHEN Biennale 2022 にて展示されました。

展示や作品についての詳細は、下記リンクをご覧ください。
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【学生の受賞】日本創造学会第44回研究大会で発表学生賞をダブル受賞

芸術工学府博士後期課程1年の東海林慶祐さんと、同修士課程人間生活デザインコース2年の七條花恋さん(いずれも松前研究室)が日本創造学会第44回研究大会にて研究大会発表学生賞を受賞しました。
学生部門受賞3件のうち、2件のダブル受賞です。
2人は各々5/14(日)に開催される「日本創造学会アワード受賞者講演会」に臨みます。

発表タイトル:「響きあい」定量的評価方法論の検討
◯東海林慶祐・澤井賢一・松前あかね*

発表タイトル:共創ワーク中の音声コミュニケーションと「響きあい」発現との関係
◯七條花恋・東海林慶祐・澤井賢一・松前あかね*

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【開催報告】社会包摂デザインのプロセスを体験するロールプレイ型ワークショップ

「社会包摂デザイン」とは何なのか? どのような考え方や発想に基づいて制作されているのか? 
そして、社会に実装していく際、どんな課題や障壁を乗り越える必要があるのか?

社会包摂デザイン・イニシアティブ(DIDI)では、2023年3月に2回に渡り、具体的なケースに基づいて社会包摂デザインの制作プロセスを追体験し、参加者に「社会包摂デザイナー」になった気持ちで「自分ならどうする?」と考えてもらうロールプレイ型ワークショップを実施しました。

第1回と第2回のワークショップ詳細レポートとダイジェスト動画をDIDI Webサイトに掲載しています。
下記リンクより、ぜひご覧ください。


 
第1回(2023年3月1日 ゲスト講師:田北 雅裕 フォスタリングカードキット「TOKETA」の事例)レポート
   https://www.didi.design.kyushu-u.ac.jp/archive/role-play-workshop_1/
 



第2回(2023年3月3日 ゲスト講師:羽野 暁 色覚の多様性に配慮したキャンパス案内図の事例)レポート
   https://www.didi.design.kyushu-u.ac.jp/archive/role-play-workshop_2/



「社会包摂デザインのプロセスを体験するロールプレイ型ワークショップ」企画の経緯と、実施後の振り返り【中村美亜准教授(社会包摂デザイン・イニシアティブ副センター長)インタビュー】
 https://www.didi.design.kyushu-u.ac.jp/archive/role-play-workshop_report/

九大発プロジェクト「有田焼と輪島の拭漆」2つの伝統工芸品で作る高級酒器

社会課題にデザインで向き合う芸術工学府の大学院生が、佐賀県有田と石川県輪島の作り手と一緒に、日本酒を場所を選ばず愉しめる酒器(マイボトル)をデザインしました。
有田焼の伝統的な窯元「李壮窯」によるお猪口、石川県輪島にて200年以上木と漆の仕事に携わってきた「輪島キリモト」による徳利、地域を跨いだ2つの伝統工芸品が奏でる日本酒専用高級酒器を応援購入マクアケに公開し発表イベントを4/17(月)に開催しました。

芸術工学府ストラテジックデザインコースでは、従来のデザインマネジメントやブランディングなど企業や組織でのマネジメント業務に加え、社会、経済、産業との関わりからスタートアップビジネス、SDGsなど持続的社会で実現が期待されるサーキュラーエコノミーシステムまでを含む、未来型経済社会のデザイン戦略を対象としています。
この高級酒器のデザインは、本コースの特別授業のアイデアから始まり、伝統⼯芸で地域活性化を⽬指す株式会社ブラッドエンタープライズ代表の酒巻空司氏と連携しながら、商品の社会実装に至る産学連携プロジェクトとなりました。

有田焼の窯元「李壮窯」さんと、輪島塗の輪島キリモト」さんは、どちらも長い歴史を持つ上質な伝統工芸の工房です。遠く離れた土地でそれぞれの歴史を持つ2つの伝統工芸品を一つのプロダクトとしてデザインする上で、両者の統一感を意識してシンプルな造形を目指しました。また、⾒た⽬のデザイン性だけでなく、素材の「アップサイクル」に貢献し、環境まで含め意識してデザインを⾏いました。

本商品は応援購入 MAKUAKE で公開しております。


<発表イベント>
開催日時:2023 年 4月17 日(月)10:00~12:00(実施済)
会場:佐賀の酒蔵「天山酒造」
   〒845-0003 佐賀県小城市小城町岩蔵 1520
イベント概要
当日は、プロジェクトと商品の紹介を行いました。有⽥焼の窯元「李荘窯」、佐賀の酒蔵「天⼭酒造」、福岡iBank、毎日新聞佐賀支局の方々が対面で参加し、輪島塗の「輪島キリモト」及び上⽥陶⽯場の方々はリモートでイベントに参加しました。
イベント当日の内容をまとめた毎日新聞の記事もご覧ください。

<プロジェクト参加学生>
日ビ夏輝(芸術工学府デザインストラテジー専攻2年)
高木敬太(芸術工学府デザインストラテジー専攻卒業生)
佐野春佳(芸術工学府デザインストラテジー専攻卒業生)
ほか

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写真家・小島康敬によるワークショップを4/22に開催

現在KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭にて「Naka-Ima | Berlin」展を開催中の、ベルリン在住の写真家・小島康敬氏をお招きして、ワークショップを開催します。
小島氏は、シリーズ作品「Naka-Ima | Berlin」で、2022年度国際コロタイプ写真コンペティション「HARIBAN AWARD」最優秀賞を受賞しています。今回のワークショップでは、アーティストークと合わせて、この作品を用いて、実際に写真展をデザインします。

本イベントは臨時開設科目「キュレーション構想論」の一環として開催しますが、一般の方にもご参加頂けます。
参加ご希望の方は下記リンクよりお申し込み下さい。
https://forms.office.com/r/kXjXj54J5J




日 時:2023年4月22日(土)10:00-13:30
場 所:九州大学大橋キャンパス 5号館1階 512室
参加費:無料
言 語:日本語(英語逐次通訳付き)
主 催:九州大学大学院芸術工学研究院
 ※令和4年度大学改革活性化制度「日本デザインを創造し国際発信できる人材育成のための教育プログラムの構築」


小島康敬
1977年東京生まれ、ベルリン在住。2006年に渡米。ICP (International Center of Photography) General Studies Programを卒業。在学中にICP Directors Scholarship Awardを受賞。2011年文化庁新進芸術家海外研修制度を受け、2011年度研修員。2012年Photo Espana “Decubrimiento photoespaña”に選出される。2015年ベルリンKünstlerhaus Bethanienレジデンスプログラムに参加。近年の個展に「Tokyo | Berlin」(Künstlerhaus Bethanien、ベルリン、2016)、グループ展に「東京好奇心2020渋谷」(Bunkamura The Museum, 2020)、「TOPコレクション イメージを読む 写真の時間」(東京都写真美術館、2019)、「東京・TOKYO日本の新進作家展vol. 13」(東京都写真美術館、2016)などがある。

公式ホームページ https://yasutakakojima.com/
「小島康敬 Naka-Ima | Berlin」展(於:大徳寺黄梅院)https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2023/yasutakakojima/
参照リンク

【受賞】岩元真明研究室の作品が「iF DESIGN AWARD2023」で入賞

芸術工学府環境設計コース岩元真明研究室らが開発した『Pergola of Auxetic Structure』が、世界3大デザイン賞の一角であるドイツの「iF Design Award」のインテリア部門で入賞しました。
オーゼティックと呼ばれる幾何学的構造を応用し、多孔質の自由曲面をつくりだす試みです。プロジェクトは科研費新学術領域研究「植物構造オプト」の一環として、関西学院大学荒木美香研究室(建築構造学)、神奈川大学岩元明敏研究室(植物学)と協働して行われました。

また、岩元真明助教らの設計による『Attic House』が、同じくiF Design Awardの建築部門で入賞しました。

(写真撮影:八代写真事務所)
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【キャンパス緑化】芸術工学図書館および情報基盤室

芸術工学図書館は改修がすすみ、リニューアルオープンに向けて建物周りの植栽の一部を一新しましたので、ご紹介します。

まずは、図書館と情報基盤室間を結ぶ渡り廊下のピロティ部にある「ハクサンボク」です。福岡の海浜植生に自生する在来の低木で、日陰にも強く、花も楽しめる低木の植物ということで選定されました。この4月、ちょうど大輪の花を咲かせています。ハート形の大き目の葉っぱは年中楽しめますので、ぜひ一度ご鑑賞ください。

次に、図書館の北側にはボーダー式の植え込みが設置され、「スイセン」「シャガ」「ヤブラン」「ツワブキ」という在来の多年草の草本植物が混植されています。北側の日の当たらない場所ですが、耐陰性に優れたこの4種は、それぞれ春、秋、冬と、順繰りに花を咲かせてくれます。今の時期は、シャガとスイセンが花盛りです。図書館のラウンジから近景として鑑賞できます。スクエアの中央にあるタブノキ、ケヤキ、そして7号館のファサードと合せご覧いただけたらと思います。

なお、図書館正面には、サザンカが植栽されており、また、花期にご紹介できたらと思います。

障害を有する人との映画制作(社会包摂映画制作)プロジェクト【相島での撮影報告】

社会包摂デザイン・イニシアティブのプロジェクト活動の一つとして、2022年12月より取り組んできた「障害を有する人との映画制作プロジェクト(社会包摂映画制作プロジェクト)」があります。

障害を有する人の文化芸術活動の中で、絵画制作は多くの人が取り組み、私たちはその世界に驚かされ、文化芸術活動として一定の地位を得て、社会に根を下ろしつつあります。一方、様々な立場の人とのコミュニケーションを要し、「今、ここにはない」物語を創造し言葉をつむぎ、自分の目ではなくカメラを通して場面を認知し、創られたシーンや演者を撮影する映画制作は、様々な要因が絡み合い、制作上の難易度が高く、知的障害者の取り組みではその例を見ません。しかしながら、未だ明らかになっていない知的障害の世界を、当事者本人が自らの思いとあわせて、映像で伝えることができたら、我が国の障害理解に、一石を投じることができるかもしれません。また障害当事者本人にとって、より多くの人が自分の思いに関わってくれた、という経験は、その人の自己肯定感を高め、その後の人生を前向きにするものになります。

また、知的障害を有する人が人的・環境的支援においてどのような基盤やコツがあれば、能動的に共同制作できるのかも明らかにしたい。障害を有する人ではなく、その周りが障害そのものを理解し、変わることで、障害を有する人が制作しやすい、自分の思いを伝えやすい社会になるかもしれない。

このような前向きな思いから、本プロジェクトはスタートしました。

2023年4月9日に猫島として有名な福岡県新宮町の相島で撮影を行いました。総勢22名、知的障害を有する古川さんとお母様、俳優の皆さん、撮影技術スタッフの皆様そして、このプロジェクトに手を挙げてくださった高村剛志監督と本プロジェクトメンバーが参加しました。撮影の舞台となった相島は、古川さんの小さい頃の思い出の場所です。

いつもスマホを使っている古川さん。
猫の撮影は、彼女のスマホで撮りました。

最初は緊張から撮影スタッフと距離がありましたが、我々プロジェクトメンバーから離れ、だんだん輪の中に入り、自分の意見を伝え全体に指示を出すようになった古川さん。

最後は自分で真ん中に立ち、記念撮影をしました。

この映画は次回福岡での映画祭で上映予定です。どうぞお楽しみに。


*個人名の掲載・顔の露出は、障害を有する人本人、保護者、施設理事長より同意を頂いております。
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【芸工公式YouTube】谷正和教授の最終講義動画を公開しました

2023年3月11日(土)に行われました、芸術工学研究院環境設計部門 谷正和教授の最終講義の動画を芸工公式YouTubeで公開しました。

下記からご覧いただけます。

【芸工公式YouTube】Zero to One; Design Thinking Based Entrepreneurship Program動画を公開しました

「Zero to One; Design Thinking Based Entrepreneurship Program」のダイジェスト動画を芸工公式YouTubeで公開しました。

Zero To Oneプログラムとは、デザイン思考のメソッドに基づいて、無(ZERO)から何か(ONE)を作り出し、問題を解決する力を伸ばす仮想起業プログラムです。

本プログラムは九州大学工学研究院が主催するELEP(Engineering Leaders English Program)の一環で行われました。ELEPはシリコンバレーにおける英語及びアントレプレナーシップ研修を通じて、イノベーションを起こす、グローバルに活躍できる人材を養成することを目指しています。

「Wonderland Lifeをデザインしよう」をテーマに、身の回りの課題をリサーチしながら課題を解決するアイデアとビジネスプランを提案したZero To Oneプログラムの動画は下記からご覧いただけます。

開催日時:2023年3月22日(水)-3月25日(土)
主催:九州大学大学院芸術工学研究院、九州大学大学院工学研究院

 

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