金城 陽平
岡松 もえ
平野 佳奈
岡田 翔太郎
梶 穂高
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村本 りずむ
鈴木 航輔
ストラテジックデザイン国際シンポジウム 開催報告

芸術工学研究院ストラテジックデザイン部門では、2025年2月20日(木)に九州大学大橋キャンパスにて「ストラテジックデザイン国際シンポジウム~越境するデザイン・ストラテジー・アントレプレナーシップ~」を開催しました。本シンポジウムは、戦略デザインの最新動向を探り、デザインとビジネス、アントレプレナーシップ、社会課題へと広がるデザインの戦略的な意義について議論する場として企画されました。学内外の研究者、実務者、学生など多くの参加者が集まり、活発な議論が交わされました。
開催概要
▪日時:2025年2月20日(木)
▪会場:九州大学大橋キャンパス デザインコモン2F
▪主催:九州大学大学院芸術工学研究院 ストラテジックデザイン部門
▪登壇者:
Francesco Zurlo(ミラノ工科大学デザイン学部長)
平井 康之(九州大学大学院芸術工学研究院ストラテジックデザイン部門長)
髙田 仁(九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター長、九州大学大学院経済学研究院 産業マネジメント部門 教授)
Gianluca Carella(ミラノ工科大学デザイン学部)
羽山 康之(九州大学大学院芸術工学研究院ストラテジックデザイン部門 助教)
Melanie Sarantou(九州大学大学院芸術工学研究院ストラテジックデザイン部門 教授)
▪参加者:九州大学の学生、企業からの参加者、一般の方
セッション内容
本シンポジウムは、尾本章 九州大学大学院芸術工学研究院長によるウェルカムスピーチから始まりました。尾本研究院長は、ミラノ工科大学と九州大学のこれまでの交流や友好の歴史、そして未来のさらなる発展に向けて、ミラノ工科大学のFrancesco Zurlo教授、Gianluca Carella博士、来場者に向けて歓迎の言葉を述べました。
続いて行われた講演では、「イタリアのストラテジックデザイン」「九州大学でのストラテジックデザイン」「デザイン、ビジネス、アントレプレナーシップの教育」などのテーマについて、登壇者が意見を交わしました。特に、デザインが戦略的な観点やアントレプレナーシップの文脈で期待されている特徴や役割、さらには社会的な変革の文脈におけるストラテジックデザインの役割や期待について議論が深められました。
その後のパネルディスカッションでは、「ストラテジックデザインの未来」「社会課題解決におけるデザインの役割」などのテーマについて、登壇者が意見を交わしました。シンポジウムの最後には、参加者とのオープンディスカッションが行われ、登壇者への質問に加え、参加者同士の交流も深まり、デザインを軸とした多様な視点の共有が促されました。
参加者の声
参加者からは、「プレゼンテーションは非常に刺激的で、デザインの重要性とデザイナーの役割について考えさせられた」「非常に興味深く、良い形式だったので、ぜひ大学や学部でも採用すべきだと思う」「デザインに関する異なる視点を得られた」などの感想が寄せられ、シンポジウムの内容が新たな気づきとなったことがうかがえます。
まとめ
本シンポジウムは、ストラテジックデザインの新たな可能性を探る場として、多くの示唆に富む議論が展開されました。今後も、九州大学ではデザインとビジネス、アントレプレナーシップ、テクノロジーの融合を推進し、産学連携や国際的なネットワークの構築を進めてまいります。
引き続き、本学の取り組みにご注目ください。
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【受賞】音響設計コース4年 後藤汰誓さんが情報処理学会 第142回音楽情報科学研究発表会で学生奨励賞(Best New Direction部門)を受賞

対象となったのは以下の発表です。
▪著者:後藤 汰誓、城 一裕
▪タイトル:菌糸材を用いた“育つ楽器“の制作
▪概要:本研究では、キノコの菌糸を利用した菌糸材による「育つ楽器」を制作し、その実用的な側面と非人間的要素を持つ作品としての意義について考察した。本研究で用いた菌糸材は、環境負荷が小さい材料として注目され、建築やファッション分野で応用が研究されており、楽器という文脈においてもその応用可能性を持つと考えられる。本研究では、この育つ楽器を育てる実験を繰り返し、時間が経過することで生じた複数の変化について観測した。その上で、それら観測結果を分析し、これら育つ楽器が持つ楽器としての特徴と、人間以外の存在としての位置付け、について理論的観点から考察した。
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ASYNCHRONOUS OBJECTS Empire and Environment

九州大学大橋キャンパス 多次元デザイン実験棟 ・スタジオ6にて、アーティスト カリーナ・ニマーファル氏のプロジェクト 「ASYNCHRONOUS OBJECTS (Empire and Environment)」を公開します。
ニマーファル氏は約1ヶ月間にわたり、九州大学総合研究博物館の収蔵品である什器やデザインに用いられる自然資源としての木材を辿り、林業や生物多様性、第二次世界大戦前後の日本の木材貿易の歴史といった文脈を探求してきました。今回スタジオ6にて設置される展示は、調査で見出されたことと、モノを展示すること・知の生成・アートと科学の創造的な関係性についての思索とを織り交ぜたものになっています。
ASYNCHRONOUS OBJECTS Empire and Environment
A Setting for Research and Care: リサーチとケアのための場
▪会期:2025年3月11日(火)-16日(日)
▪会場:九州大学大橋キャンパス 多次元デザイン実験棟スタジオ6
※アーティスト在廊中は見学可
クロージング・レセプション
▪日時:2025年3月16日(日)14時-18時
モノが到着した。到着したそれらは、一体何をするのだろう?執拗なまでの注意と、尽きることのない最小限の差異化によって組み立てられたモノたち。静寂で、不動である。
芸術作品であれ、日常生活の道具であれ、人の手によって作られたものは本質的に制度化や分類の歴史の産物なのではないだろうか?
この試みが、コレクションを正式な場・理念の元に構築されるものとして捉え、その意味に焦点を当てる他の試みと並ぶものであることを彼女は理解している。
伝統的な鑑識眼や美的な展示の概念を覆すべく、収蔵庫から展示空間へと移されたモノたち。
しかし、展示会というコミュニケーションのかたちは、すでに時代遅れなのではないだろうか?
モノは本来それぞれ異なる時間性を持ちながら、世界の中に存在し、そこで経験されることを通じて知の作用を生み出すべきなのではないか?
情緒を帯び、多弁で、生き生きとした、自らの歴史の語り手として、モノを位置づけることはできないだろうか?
あらゆる場が展示会なのではないだろうか?
(カリーナ・ニマーファル|制作中 |「ASYNCHRONOUS OBJECTS (Empire and Environment)」(2025) より抜粋)

『2024アジアデジタルアート大賞展 FUKUOKA』受賞作品展(開催終了)

会場では、芸工生の受賞作品をはじめ、インタラクティブアート、エンターテインメント作品、静止画、動画など、多彩な受賞作品を展示しております。
科学と芸術が融合した最先端の表現を、ぜひ会場で体感してください!
(写真:展示会場の風景)
『2024アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA』受賞作品展
●会 期:2025年3月4日(火)~ 3月9日(日)●時 間:9:30~17:30(最終日3月9日は9:30~16:30) ※入場は閉館 30 分前まで
●会 場:福岡市美術館 2FギャラリーA~F(福岡市中央区大濠公園 1-6)
●入場料:無料
●主 催:2024 アジアデジタルアート大賞展実行委員会【九州大学、福岡県、福岡市、北九州市、西日本新聞社、ラブエフエム国際放送株式会社】
※詳しくは、添付チラシおよび『アジアデジタルアート大賞展 FUKUOKA』公式ウェブサイト(https://adaa.jp/)をご確認ください。
◇取材について
会期中、福岡市美術館での展示会場にて撮影・取材を受け付けます。また、受賞作品の展示を行っている受賞者へのインタビューも対応可能です。特に3月8日(土)は、受賞者が多く来場する予定です。取材をご希望の方は、下記問い合わせ先までご連絡願います。
◇お問い合わせ先
アジアデジタルアート大賞展実行委員会事務局
Mail:adaa@design.kyushu-u.ac.jp
添付ファイル | |
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