令和7年度 九州大学芸術工学部における出前授業等の実施について

九州大学芸術工学部では、高等学校を対象に、各コースによるテーマで出前授業及びリクエスト授業を実施します。
出前授業等を希望される場合は、以下のとおり申込書を送付くださいますようお願いいたします。


実施方法
(1)出前授業:       本学部教員を高等学校に派遣する(受講予定者15名以上)
(2)リクエスト授業: 大橋キャンパスでの授業(受講予定者5名以上、平日のみ)

 【申込及び実施期間
申込期間:令和7年5月19日(月)~ 12月12日(金)
派遣期間:令和7年6月下旬 ~ 令和8年3月6日(金)

費用について
(1) 出前授業:    本学部から派遣する教員の旅費(交通費等)をご負担ください。
(2) リクエスト授業: 来学に係る経費は自己負担とさせていただきます。
出前授業・リクエスト授業ともに本学及び派遣教員に対する謝金は不要です。

出前授業等の申込み方法
本学部ホームページから、「九州大学芸術工学部出前授業等申込書」(PDF又はWordファイル)をダウンロードいただき、希望する出前授業のテーマ等の必要事項をご記入のうえ、申込期間内にメールにてお申し込みください。

※テーマによって、対象学年や参加人数、実施方法等に制限のある場合があります。詳細は各テーマ内容をご確認ください。


お申込み・お問い合わせ
九州大学芸術工学部学務課教務係
住所:〒815-8540 福岡市南区塩原4丁目9番1号
電話:092-553-4631 FAX:092-553-4597
E-mail:gkgextension@jimu.kyushu-u.ac.jp
URL:https://www.design.kyushu-u.ac.jp/

その他
申込多数の場合や教員の日程が合わない場合等には、ご希望に添えないことがあります。あらかじめご了承ください。


<令和7年度 出前授業等テーマ一覧>
各コースにおける出前授業のテーマは次のとおりです。
申込書に希望の日時及びテーマを第1希望から第3希望までご記入ください。
なお、テーマは希望ごとにコースが異なっても構いません。

〇共通テーマ「大学で学ぶこと」 
(主な内容、高校と大学の違い、勉強と研究・卒業研究、授業の構成と内容、卒業後の進路、課外活動と大学生活等)
 
1.環境設計コース
2.インダストリアルデザインコース 
3.未来構想デザインコース 
4.メディアデザインコース 
5.音響設計コース

環境設計コース(12テーマ) 
1.環境設計の世界
2.歴史的建造物を調査研究する-西洋建築史入門
3.建築家の仕事
4.環境設計とVR、AR、DX
5.ちからとかたち-建築構造入門-
6.環境の多重構造-地球環境・都市環境・建築環境-
7.材料のみかた-建築材料入門-
8.平時の緑地環境の保全による災害への備え、そして復興へ
9.文化財の保存
10.光のデザイン ~建築照明とライトアップ~
11.住まいの文化
12.環境汚染物質やテロ関連物質の分析


インダストリアルデザインコース(27テーマ)
●人を知る ←科学的アプローチ
1.人にやさしいデザインとは? 
2.人間工学に基づく製品開発のご紹介 
3.筆記用具の工夫で成績アップ:受験勉強のための人間工学活用法 
4.快適性を科学する 
5.体内時計(朝型・夜型)を考えた勉強とライフスタイル 
6.感性・脳科学とその応用 
7.睡眠負債とは 
8.座り心地のいいイス-人間工学の視点-
9.ヒトの多様性とデザイン

●美しさを知る ←感性的アプローチ
10.オリンピックとデザイン
11.日常品のデザイン ~家具・雑貨のデザイン入門~
12.あなたの日常を変えるSDGsとデザイン思考入門
13.ユニバーサルデザインと私たちのくらし
14.問題を発見し解決するデザイン方法入門
15.デザインをマーケティングの観点から考えてみよう
16.「モノ」のデザインと「コト」のデザイン
17.デザインエンジニアリングとは?
18.製品開発ストーリー(揺動型ベビーベッドの開発)
19.公共交通機関とデザイン
20.受験勉強のやる気がアップするデザイナーの考え方
21.高校生が高校生のための文房具をデザインして商品になるまでのお話
22.ルールで創る。行動のデザイン、社会のデザイン
23.最先端折紙入門
24.身近な昆虫から学ぶ生物模倣工学入門
25.   サービスデザインって何?学校生活の『困った』や『いいね』から始める体験
26.   地域の宝を探せ!ローカルから始めるデザイン発想法
27.   未来のまちを物語る:ストーリーテリング×デザイン


未来構想デザインコース(13テーマ)
アートとデザイン
1.アートについて考える
2.色覚の進化と多様性
3.デザイン思考を活用した「探究」
4.   アートの価値
5.   観察とリサーチ、そして記録すること

 ●社会と環境
6.樹木や動物、存在しないものとともに、よく生きること
7.持続可能な環境のデザインと人間行動のデザイン
8.Design Education for Solving Real-World Problems
9.生活を支える技術・素材と環境のつながり
10.障害はどこにある? ~多様性と社会デザインを考える~

情報と生命
11.リズムは何故シンクロするのか? ~メトロノーム、ホタル、体内時計の数学~
12.深層学習による生命データからの知識発見
13.伝染病・学校の怪談・文化~「流行」の数学


メディアデザインコース(12テーマ) 
1.色って何?
2.錯視はどうして起こるのか
3.画像処理の中の数学 ※理科系志望2年生以上対象
4.映画における表現技法 ~フィルムからデジタルへ~
5.プロジェクションマッピング、立体映像、~「拡張映像」の世界~
6.シリアスゲームデザイン
7.ベクションとは何だ!?
8.意識の科学は可能か?
9.モノのインターネット(IoT)による未来の生活のデザイン ※36名まで
10.生成AIとメディアデザイン
11.あまり知られていないかもしれないCGの話
12.今までのピクトグラム、これからのピクトグラム


音響設計コース(10テーマ) 
1.オーケストラと映画音楽
2.自動車の音デザイン ~次世代自動車のデザイン課題~
3.音色の不思議な世界
4.音楽と音環境 ~音環境の未来をデザインする視点~
5.サイン音の科学
6.物理モデル音源でメロディを奏でよう ~楽器の発音メカニズムを探る~
7.劇場・ホールにおける音響と現代の工学技術
8.音と振動の可視化と可聴化
9.話しことばの科学
10.オーディオエンジニアの耳に挑戦 ~聴感トレーニング(聴能形成)体験~

添付ファイル

「CAADRIA2025」でベストペーパーアワードを受賞

芸術工学研究院 環境設計部門 岩元真明 准教授とニューサウスウェールズ大学 Nicole Gardner上級講師らの研究グループによる論文「From Digital Turns to Digital Transformation: Lessons from the proto-parametric design of the Glass Station project by Shoei Yoh」がコンピュテーショナル・デザインの国際会議「CAADRIA2025」にて、ベストペーパーアワードを受賞しました。

論文の詳細については、下記参照リンクよりぜひご覧ください。


写真:九州大学葉祥栄アーカイブ所蔵
参照リンク

デザインの基礎概念「システミックデザイン」を執筆しました

デザイン基礎学研究センターでは、デザインの思考に関する基本的概念をわかりやすく解説する「デザインの基礎概念」シリーズを展開しています。

複雑な社会問題に総合的にアプローチする手法である「システミックデザイン」について、京都工芸繊維大学の水内智英 准教授に執筆していただきました。1960年代のシステム思考からはじまるシステミックデザインの流れと現況について概観するのにわかりやすい記事となっています。

参照リンク

「カムアクロス 傘デザイン・コンペティション’24-25」でインダストリアルデザインコースの学生がグランプリを受賞

東大阪の傘・レイングッズメーカー、株式会社カムアクロスが主催する「カムアクロス 傘デザイン・コンペティション’24-25」が開催されました。今回のテーマは「大切な人に贈る傘」。264作品の応募の中から、芸術工学部インダストリアルデザインコースの学生3名によるグループがグランプリを受賞しました。
受賞作品のコンセプトや選考コメントは、以下のリンクよりご覧いただけます。

【 グランプリ】
作者:北坂拓也、網野舜太、大久保優太(芸術工学部 インダストリアルデザインコース3年)
グループ名:「ひよっこ」
作品名:「ichirin」

参照リンク

三井譲助教らの論文がPhysical Review Letters誌に掲載されました

芸術工学研究院 未来共生デザイン部門 三井譲 助教(研究当時:東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士課程/日本学術振興会特別研究員)と、東京大学 郡宏教授らの研究グループによる論文「Waveform Proportionality and Taylor’s Law Induced by Synchronization of Periodic and Chaotic Oscillators」がPhysical Review Letters誌に掲載されました。

論文の詳細および研究成果「べき乗則の背後に同期現象の存在―ある普遍的現象が別の普遍的現象を誘発―」については、下記参照リンクよりぜひご覧ください。

参照リンク

令和7(2025)年度 芸術工学研究院公開講座について

令和7年度 芸術工学研究院公開講座の実施予定は、以下のとおりです。
実施日等未定のものは、確定次第随時更新します。
※(高校生向け公開講座)の詳細や申し込み方法についてUPしました(5/12)


(一般向け公開講座)
・アクティブライフのための運動教室(春・夏期) (4月~7月) 
・テキスト・デザイン:ことばの力を活かす創造講座(10月~12月に開催予定)
・アクティブライフのための運動教室(秋・冬期) (10月~1月に開催予定)
※「SPレコード・蓄音機で楽しむ昭和芸能文化シリーズ」は昨年度で終了しました。

(高校生向け公開講座)
《環境設計コース開講公開講座》
・高校生のための環境設計公開講座(8/2)

《インダストリアルデザインコース開講公開講座》
・高校生のためのインダストリアルデザインコースのデザイン講座-演習編(8/24)
・高校生のためのインダストリアルデザインコースのデザイン講座-研究編(10/19

《未来構想デザインコース開講公開講座》
・高校生のための「未来構想デザイン」講座 実技編(10/25)

《メディアデザインコース開講公開講座》
・高校生のための「フィルム写真撮影と現像」講座(7/26-27)
・高校生のための最先端メディアデザインワークショップ(8/19-20)

《音響設計コース開講公開講座》
・高校生のための音の実験(8/8)
 

◆ お申込方法 ◆
一般向け公開講座は、電子メール、FAX、ハガキにて受付けます。
高校生向け公開講座は、電子メールのみでの受付になります。(申込フォーム等の指定がある公開講座については、指定の方法でお申し込みください。)
下記(1)(7)をご記入のうえ、お申し込みください。
(1) 受講希望講座名、(2) お名前とふりがな、(3) ご住所・郵便番号、(4) 電話番号、
(5)
年齢・性別・学年(高校生のみ)、(6) ご職業・学校名等、
(7)
大学からの資料の送付について(必要・不要)
 ※(7)に関して記入されていない場合は、「必要」とさせていただきます。

○電子メールの場合
  gkgextension★jimu.kyushu-u.ac.jp まで 
 メールでのお申し込みの場合、必ず件名に「公開講座受講希望」とご記入ください。
 ★・・アットマークにおきかえてください

○FAXの場合(一般向け公開講座のみ)
  092-553-4597 まで

○ハガキの場合(一般向け公開講座のみ)
  〒815-8540 福岡市南区塩原4-9-1
  九州大学芸術工学部学務課教務係 宛

※受講者は各講座の申込期間中に先着順で決定しますので、お早めにお申込みください。
 なお、定員に満たない場合は、申込期限後も募集を継続する場合があります。

※講座開始日の約2週間前に案内(講座会場、講習料納付方法等)をお送りします。
    講習料の納入は振込みにより、振込先等は案内文書送付の際お知らせします。

※講座の実施、日程および内容等については予定となっております。

※公開講座の受講風景を写真撮影する場合がありますが、実施報告書、次年度の公開講座案内文書・本学ホームページ等に掲載するために利用し、その他の目的には利用しません。

【個人情報の利用について】
(1) 申込書に記入された個人情報は、公開講座の実施に際し必要な名簿等資料の作成、実施後の報告書作成、及び次回以降の公開講座の案内に利用します。
  なお、大学からの資料の送付を希望される方に関しては、芸術工学部、同学府、同研究院に係る諸案内や次回以降の公開講座の案内以外の目的には使用しません。

(2) 申込書に記入された個人情報は、「個人情報の保護に関する法律」第18条,第27条に規定されている場合を除き、出願者本人の同意を得ることなく他の目的で利用又は第三者に提供することはありません。

【問合せ先】
九州大学芸術工学部学務課教務係
住所:〒815-8540 福岡市南区塩原4丁目9番1号
電話:092-553-4460 FAX092-553-4597
E-mail:gkgextension@jimu.kyushu-u.ac.jp

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卒業生が制作に携わったテレビドキュメンタリーが放送・公開されました

芸術工学部画像設計学科および大学院芸術工学府デザイン人間科学コースの卒業生が制作に携わったドキュメンタリー「なぜ女子プロレスを生きるのか?」が、テレビ東京の番組「ザ・ドキュメンタリー」にて2025年3月23日に放送され、現在YouTubeでも視聴可能となっています。

本番組では、女子プロレスラー・雪妃真矢氏のデビュー10周年興行に向けた日々に密着し、彼女の情熱や葛藤を描いています。また、女子プロレス界のレジェンドであるジャガー横田氏へのインタビューを通じて、女子プロレスの歴史や現代における意義を掘り下げています。

本卒業生は、現在テレビ東京でディレクターとして活躍しており、本番組の企画・取材・編集に深く関わりました。
在学中は、芸工のサークル・KIDW(格闘技研究会)で“ヒールレスラー”として王座を獲得した経験を持ち、修士論文では「プロレスにおけるヒールレスラーについての心理学的検討」をテーマに研究を行いました。

芸工での多様な経験が、こうした映像作品づくりへとつながっています。
ぜひ多くの方にご覧いただきたい作品です。

参照リンク

音文化論演習・特別トーク 柳沢英輔さんを迎えて──フィールド録音をめぐる実践と考察

このたび、芸術工学部音響設計コースの授業「音文化論演習」では、音文化研究者・フィールド録音作家の柳沢英輔さんをゲストに迎え、公開トークを開催します。

柳沢さんは、ベトナム中部の金属打楽器ゴングを中心とした音文化の研究をはじめ、フィールドの多様な音に焦点を当てた録音・映像作品を国内外で多数発表。著書『フィールド・レコーディング入門―響きのなかで世界と出会う』(2022)は、第1回音楽本大賞 大賞・読者賞を受賞し、大きな話題となりました。

本授業では、単なる物理的音響ではなく、人々の記憶に刻まれた音、地域住民の耳を通して聞こえる音、あるいは失われた音に着目し、社会・歴史・文化と交差するサウンドスケープを探究しています。今回のトークも、その実践的な学びの一環として位置づけられています。

トークでは、柳沢さんのこれまでの活動を録音・映像とともにご紹介いただきながら、過去・現在・未来のサウンドスケープを考えるうえで、フィールドレコーディングがどのように関わりうるのか、その可能性や難しさについてお話しいただきます。

耳を澄ませることから始まる知的探究の場に、ぜひご参加ください。





ゲストプロフィール|柳沢 英輔
音文化研究者、フィールド録音作家。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。現在、日本学術振興会特別研究員RPD(国立民族学博物館外来研究員)、NTT東日本地域循環型ミライ研究所客員研究員ほか。主な著書に『ベトナムの大地にゴングが響く』(灯光舎、2019年、第37回田邉尚雄賞)、『フィールド・レコーディング入門—響きのなかで世界と出会う』(フィルムアート社、2022年、第1回音楽本大賞&読者賞)

日時
2025年5月16日(金)18時30分〜20時

場所
九州大学大橋キャンパス デザインコモン 2F

※入場無料・予約不要

交通
西鉄福岡(天神)駅より 
・西鉄天神大牟田線大橋駅東口(電車5分、徒歩5分) 
JR博多駅より 
・バス(47、48、48-1、48-2、60)大橋駅下車(バス20分、徒歩5分)
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄5分、電車5分)
福岡国際空港より
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄11分、電車5分)
*来場には公共交通機関ないしは近隣のコインパーキングをご利用ください。
*構内の駐車場は入構許可が必要となっておりますが、特段の事情がある場合は事前にお問い合わせください。

主催
九州大学大学院芸術工学研究院音響設計部門/九州大学芸術工学部音響設計コース「音文化論演習」

お問い合わせ
九州大学大学院芸術工学研究院 北條 hojo@design.kyushu-u.ac.jp
添付ファイル
参照リンク

【研究紹介】九州大学Webサイトに西村貴孝 准教授の研究紹介が掲載されました

九州大学Webサイトの「芸術工学研究院 研究紹介」ページに、人間生活デザイン部門 西村貴孝 准教授の「なぜ我々の生理機能には多様性があるのだろうか?」が掲載されました。
下記参照リンクよりぜひご覧ください。

参照リンク

ミリカローデン那珂川×九州大学「ミリカルリーダー育成講座」

博多駅から新幹線で8分のまち、福岡県那珂川市にある文化施設「ミリカローデン那珂川」で、3期目を迎える連続講座を今年も行います。
本講座は、九州大学大学院芸術工学研究院 長津研究室の監修・企画運営のもと実施します。

「ミリカルリーダー」とは、「ミリカ」ローデン那珂川を舞台にした「カルチャー」の担い手です。
新しい活動を始めるための仲間を見つけ、仲間の存在から自分を見つめ直し、講座が終わったあとにもつながりが増え、
活動が展開していくための経験を育みます。

文化芸術+地域づくりの拠点になる、新しいミリカローデンを一緒につくりませんか?

ミリカルリーダー育成講座 募集要項

実施期間
2025年6月1日(日)~8月11日(月・祝)全6回 
※詳しい日程はチラシ裏をご覧ください
実施時間 各回とも 13時~17時

実施場所
ミリカローデン那珂川
※実施する部屋は回によって異なります。詳細はお申し込み後にお知らせします。

応募資格
・文化活動や地域づくりに積極的に取り組みたい人
・特にミリカローデン那珂川を拠点とした文化活動や地域づくりに関心がある人
・原則的にすべての講座に参加できる人

応募方法
以下の2つの方法のいずれかで応募してください。
1.ミリカローデン那珂川窓口で配布する申込用紙に記入の上、窓口に提出
2. 以下リンクの申込フォームにてお申込み
※お申し込み後、ZOOMでの面談のご案内をします(お申し込み順・おひとり30分程度)

申込期間
2025年4月25日(金)~5月24日(土)

受講料
(全6回) 一般 3,000円 / 学生 1,500円 
※初回の講座でお支払いいただきます

<講師>
原 泉(ラーニングディレクター)
関岡絵梨花 (キュレーター) 
 
全体進行
長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
森重裕喬(株式会社ホーホゥ取締役)

主催】公益財団法人那珂川市教育文化振興財団(ミリカローデン那珂川指定管理者)
監修・企画運営】九州大学大学院芸術工学研究院 長津研究室
協力】株式会社ホーホゥ
添付ファイル
参照リンク

【展示】EQUINOX空想植物 CG展覧会(未来共生デザインコース・張航さん)

大学院芸術工学府 未来共生デザインコースの張航さんが、以下のとおり展示を開催中です。
ぜひご覧ください。

EQUINOX 空想植物CG展覧会
会期| 5月7日(水)〜5月16日(金)
会場九州大学大橋キャンパス 1号館2F ギャラリー


私たちはいま、地球という「条件のそろった惑星」で生きています。温度、湿度、大気の組成、重力──それらが整っているからこそ、植物は光合成をおこない、土壌と水を循環させ、生命の連鎖がつながっています。
本展は、その「当たり前の前提」を静かに問い直します。

もし、異なる環境──たとえば重力が軽い星、昼と夜のリズムが異なる星、大気中の成分が異なる星──が存在したとしたら?
そこでは、どのような「植物」が根を張り、どのような「自然」が息づいているのでしょうか。
そして、私たちはそこにどう共生しているのでしょうか。

本展は、Design Fiction(デザイン・フィクション) の視点から、空想的な惑星環境を設計し、そこに育つ未知の植物や生態系をCGで表現した実験的展示です。科学的合理性を失わずに、あえて物理条件を少しずつ「ずらす」ことで、架空の惑星を描き出しました。

単なるファンタジーではなく、物理法則や生態学的ロジックを踏まえた上で、「重力が軽い」「昼夜の周期が極端に長い」「大気中の成分が異なる」「土壌に含まれる元素が地球とは異なる」などのパラメータを意図的に変化させています。それによって、「もしこの条件下に植物が存在するとしたら、どのような形態や機能を持つか?」を理論的に推論し、科学的合理性に基づいた異形の自然像を描き出しています。

たとえば、重力が小さい惑星では、地球上の植物よりもはるかに背が高く、構造が繊細な植物が成立しうるかもしれません。あるいは、光のスペクトルが異なる星では、葉の色素が紫や黒に近いものになる可能性があります。こうした仮説的環境に、どのような植物が適応し、どんな生態系が成立するのかを、思考と表現の往復運動を通じて可視化したのが本展です。

空想ではありますが、そこには現実世界の自然や人間の営みへの深い洞察と問いかけがあります。
見慣れない植物の形や振る舞いに、私たちは「なぜ、地球ではそうでないのか?」という逆向きの想像力を働かせることになるでしょう。

ようこそ、もう一つの春分点(EQUINOX)へ。
ここは、現実と空想の境界を揺らす、もうひとつの「自然史博物館」です。

低温でリズムをもつシアノバクテリアの探索

概日リズムは、多くの生き物が持つ24時間周期の生命現象です。顕微鏡を使って、シアノバクテリアの概日リズムの観察を行なっています。一般的にはリズムが消えてしまう低温環境での、概日リズムの研究を行いました。
参照リンク