ULLAH S M Asik助教がジャーナルAsian Journal of Human Servicesの編集委員に就任

環境設計部門 ULLAH S M Asik助教が、抄録および引用データベースScopusにインデックスされている著名な「Asian Journal of Human Services(AJHS)」の編集委員に選出されました。AJHSは、ヒューマンサービスに関する研究に特化しており、社会福祉、医療およびメンタルケア、教育、健康促進といった分野を網羅し、社会的な課題に直面する人々を支援することを目的としています。本ジャーナルは、科学的な研究手法の活用や、アジア地域におけるヒューマンサービス分野の発展を目指した多国間の協力を促進することを重視しています。

AJHSは、4月と10月の年2回発行されており、現在関連テーマに関する論文を募集しています。

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シリーズ演奏会「音楽と非人間」 第5回

九州大学芸術工学部では、2024年10月21日(月)19:00より、シリーズ演奏会「音楽と非人間」の第5回を開催します。
一般の方もご参加いただけますので、みなさまのお越しをお待ちしております。

「音楽と非人間」第5回では、全く異なる方法で神霊的な非人間との関わりに焦点を当てた2人の作曲家の作品を、ヴィオラ奏者の赤坂智子がお届けします。
18世紀初頭のヨハン・セバスティアン・バッハは、構造的・数学的な完全性を目指す音楽は宇宙におけるキリスト教的変化に寄与すると信じており、その考えは彼の音楽全般、特にヴィオラ組曲に表れています。この曲を記述し、演奏し、聴くことで、私たちは、ひいてはこの世界は、より完全で魅力的なものになるというのです。
ゼミソン・ダリル(九州大学芸術工学部 助教)による「デスカント 4」では、ヴィオラ奏者は環境の一部として耳を傾けられます。この曲では世界の完全性を追求したり、世界を変えようとするのではなく、世界に溶け込み、その一部になろうとするのです。



開催日時:2024年10月21日(月) 19:00 開演

会場:九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟録音スタジオ

お申し込み:参加ご希望の方は、下記Peatixイベントページより事前にお申込み下さい(当日券の販売はありません)。
https://nonhumanmusic4-5.peatix.com/

演奏者:赤坂智子 (ヴィオラ)

プログラム
J.S. バッハ:「無伴奏組曲」第 4 番
J.S. バッハ:「無伴奏組曲」第 5 番
ゼミソン・ダリル:「デスカント 4」(2021) 自然環境の中におけるヴィオラのために
※今回は演奏のみで、アフタートークはありません。

シリーズ・コンセプト
今年度の「音楽と非人間」というコンサートシリーズは、3年間の研究プロジェクトの一環で、前近代的で非西洋的な存在論に根差した日本の哲学と美学を基にして、人間の音と非人間の音の関係を新たな視点から解釈します。
作曲家たちは自然や精神的な要素との関わりを探求し、前近代の哲学や能楽の作品からインスピレーションを得ています。自然からのインスピレーションやフィールドレコーディング、伝統楽器を用いた現代音楽が交差し、不安定な時代において音楽を創り、聴き、共有する、(そして議論する)意味のある方法を定めていきます。

お問い合わせ先
九州大学大学院芸術工学研究 ゼミソン・ダリル
Mail:jamieson★design.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。
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九州大学大学院芸術工学研究院等と一般社団法人展示映像総合アーカイブセンターが連携協力協定を締結

 九州大学大学院芸術工学研究院、大学院芸術工学府及び芸術工学部と一般社団法人展示映像総合アーカイブセンターは両者が互いの実績と強みを活かして将来的に成長するために、展示映像の分野で相互に協力することを目的に連携協力協定を締結しました。

 今後は、学部および大学院での講義・演習での協力、展示映像の調査や、収集、整理、保管、活用等に関わる調査研究、また教育、講座、展示イベント等の開催等での協力が予定されています。

締結日
2024年10月2日

連携の内容
(1)九州大学芸術工学部の一部を資料保管のために提供
(2)すでに収集したあるいは今後収集される展示映像に関する映像データや関連資料等の提供
(3)展示映像の調査、収集、整理、保管、活用等について情報交換を行い、両者が行っている諸活動の活性化を図る
(4)将来的には両者の協働により、国立映画アーカイブ様の展示映像総合アーカイブ(仮称)の設立をめざし、デザイン教育・研究の拡充を図る。また展示映像の継続的な調査や収集等を行い、資料提供を行う
(5) その他、双方で合意された事項

左:尾本 章 研究院長 右:脇山 真治 代表理事


未来構想デザインコースにデザイン評価センターを設置

芸術工学部未来構想デザインコースは、2024年10月1日にデザイン評価・評価デザインの枠組みとして、 「未来構想デザインコース附属デザイン評価センター( Institute of Integrated Design Evaluation for Futurescape affiliated with Design Futures (MIRAI-KOSO) )」を設置しました(センター長:丸山修教授)。
未来志向の「Futurescape」をビジョンに掲げ、企業や行政、また私達自身の教育やデザインに対し、社会問題の構造上のボトルネックの同定など統合的な評価やその方法を考えていきます。
未来構想デザインコースの教員は、デザインがもたらす多角的な価値を、数理的、社会的、人間的な視点から評価する方法を持っており、さまざまな評価方法をさまざまな評価対象に適用させています。



数理デザイン評価部門
数理モデルやデータ解析を通じて、デザインの定量的な評価を行います。設計のパフォーマンスや効果を数値化し、社会問題の構造の検討やその方法の研究を行います

社会意義評価部門
社会学的手法を用いて、デザインが社会に与える影響を質的・量的に評価します。アンケートやインタビューなどを通じて、デザインが人々の生活やコミュニティ、政策にどのような影響を与えるかの包括的な分析やその方法の研究を行います。

人間行動分析部門
人間の行動や心理的な反応に基づいて、デザインのユーザー体験を評価します。行動科学の観点から、デザインが人々の行動や選好にどのように影響を与えるかを評価し、デザインの有効性を高める戦略を提供します。

批評的デザイン評価部門
デザインの倫理的、文化的、社会的な側面を批判的に評価します。デザインが社会に与える長期的な影響や、持続可能性、文化的適合性を考慮しながら、革新性と社会的価値を持つデザインの開発を促進します。

評価コンサル部門
企業や行政のみなさまに対し、IIDFは未来社会におけるデザインの価値を多角的に評価し、次世代の持続可能なデザインソリューションの創出に貢献します。数理的な精密さ、社会的洞察力、人間中心の視点、クリティカルなアプローチを融合させることで、企業や行政のニーズに応じた評価を行います。評価にお困りのことがありましたら一度ご相談ください。

消えた1本と永命する8本

 福岡市南区にある桧原桜公園の拡張整備を行うにあたり、桧原桜をテーマとしたモニュメントが募集された。私たちは桧原桜公園に伝わる『桧原桜物語』というエピソードをメタファーとした「記憶を未来へ繋ぐモニュメント」を提案した。

 『桧原桜物語』とは、昭和59年3月、樹齢50年のソメイヨシノ9本が道路拡幅工事により伐採されるという計画があった際の話だ。とある住民が一首の和歌を桜の木に括り付けたことで話題となり、計画の見直しが行われることで、桜の木8本が命永らえることができたという粋なエピソードである。ただ、1本の桜の木は既に伐採されてしまっており、現在残っているのは8本のみであるため、いつかは1本だけが忘れ去られてしまうかもしれない。それは少し寂しいと思い、この物語を具現化したようなモニュメントを作れないかと考えた。

 消えた1本の桜が忘れ去られることなく、8本の桜とともに記憶の中で生き続けてほしいという願いを込めて、8本の幹が支え合って1本の木に成るような形としている。また、中心には孔が開いており、空へと想いを馳せるような場を作った。素材にはコールテン鋼を想定しており、公園とともに落ち着いた色味へとエイジングしていくことで地域に馴染んでいき、地域の象徴として愛されていくことを期待した。

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「桧原桜公園モニュメントデザイン画募集」優秀賞 受賞

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中村美亜教授らの論文が Cultural Trends 誌に掲載されました

未来共生デザイン部門 中村美亜教授らの研究グループ(医療法人すずらん会たろうクリニック、ラボラトリオ株式会社、NPO法人ドネルモ)の論文 “Addressing causality: participatory evaluation on improvisational drama workshops for people with dementia and their carers” が 、Cultural Trends 誌に掲載されました(オープンアクセス)。

研究グループが2020年以来取り組んでいる認知症の人と介護者とのアートワークショップと、中村教授が以前から取り組んできた芸術活動が人や社会に変化をもたらすプロセスと評価の研究を組み合わせた内容です。芸術活動が私たちのケアやウェルビーイングに貢献することは知られていますが、その因果関係についてはまだ十分理解されていません。今回の論文では、実践的・学際的な観点からウェルビーイングに貢献する活動にはどのような条件が必要かを(芸術活動だからこそできることも含めて)探究しています。

以下、論文タイトルと要旨の日本語訳です。



「因果関係に取り組む:認知症の人とその介護者のための即興演劇ワークショップに関する参加型評価」

芸術と健康に関する研究の前進にもかかわらず、芸術活動がウェルビーイングやケアに貢献するプロセスはあいまいなままである。本研究は、参加型評価とゴールフリー評価を用いて、介護施設における認知症の人とその介護者への即興演劇ワークショップの効果に関する因果関係に新たな光をあてることを目的とする。

本論文では、まず芸術において因果関係を扱う際の課題と戦略について整理し、次に方法論と研究の背景について述べる。その上でワークショップを通して得られた知見を、芸術のインパクトに関する重要な検討事項、すなわち、負の影響(失敗)、芸術の独自性、芸術の質、長期的なアウトカムに整理して論じる。そして最後に、ミクロとマクロの二層構造の因果プロセスが、意味のあるインパクトに寄与すると結論づける。

本研究は、負の影響(失敗)から学び、試行錯誤を通じて芸術的要素を他の関連要素と統合し、実施中に共有目標を再定義することの重要性を指摘する。こうした努力を継続することで、芸術活動の影響は、個人の行動変容にとどまらず、コミュニティの成長へとつながる長期的な成果をもたらすようになる。
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【11/16・17開催】Global Goals Jam Kyushu 2024 市民参加型デザインワークショップ~ Food とFlowerから考えるRECONNECT & REPAIR~

Global Goals Jam(GGJ)は、持続可能な開発目標、SDGs(Sustainable Development Goals)の達成に向け、グローバルな視点で持続可能性を考え、ローカルな課題解決のアイデアを生み出す2日間の国際的な市民参加型ワークショップです。

九州大学大学院芸術工学研究院は、2016年から毎年GGJを開催し、今年は「Food とFlowerから考えるRECONNECT & REPAIR」をテーマに下記のとおり開催します。
2日間のワークショップを通じて、SDGsへと繋がるサービス・プロダクト・アイデアをつくっていきます。2日間参加できる熱意のある方を募集します!

Global Goals Jam Kyushu 2024

◼︎開催日時:2024年11月16日(土) – 17日(日)  9:00-18:00
   ※開催日を変更しました。

◼︎開催場所九州大学大橋キャンパス(福岡市南区塩原4-9-1)
   ※対面開催で行います。
    
◼︎Global Goals Jam 2024テーマ:【Food とFlowerから考えるRECONNECT & REPAIR】
今年は福岡市における一人一花運動プロジェクトのユニバーサルデザイン、那珂川チャリ・リバーサイド・ポップアッププロジェクト、食のサスティナブルデザインなど、社会課題に対する楽しくイノベーティブな解決策を共に提案しましょう。

プログラム
・SPRINT 1 | Explore it!  課題を探索しよう!
 フィールド調査やパートナーとの対話を通じて課題の文脈に入り込んでいきます。
・SPRINT 2 | Respond to it!  課題へ応答しよう!
 課題やその背景を新しいアイデアを誘発するものを作るにはどうしたら良いでしょうか?
・SPRINT 3 | Make it!  つくってみよう!
 課題と洞察を明確に伝えストーリーを他者と共有するためのプロトタイプをつくります。
・SPRINT 4 | Share it!  シェアしよう!
  取り組んだプロジェクトについてプレゼンテーションを通じて世界に共有します。

◼︎対象:2日間参加できる社会課題に熱意のある方
 *We welcome international participants such as exchange students, we will support in English and Chinese.

◼︎定員:15名(先着順)

◼︎参加費:無料(要予約)

◼︎参加申込フォーム
https://forms.gle/3TQBdwaPdhBdM9Xj8

申込QRコード

◼︎お問い合わせ
九州大学大学院芸術工学研究院 張彦芳 zhang417@design.kyushu-u.ac.jp

主催:九州大学大学院芸術工学研究院
後援:国連人間居住計画(ハビタット)福岡本部、福岡市
協力:京都産業大学伊藤慎一郎研究室

参考
動画:Global Goals Jam: Trans-local Japan 2022

動画:Global Goals Jam Kyoto / Keihoku 2023

動画:Global Goals Jam Yamaguchi / Shunan 2023

【作品募集10/20まで】SDGs デザインインターナショナルアワード2024

九州大学大学院芸術工学研究院が中心となり、今年で第6回目を迎える「SDGs デザインインターナショナルアワード2024」を開催します。

「未来の食文化」をデザインしよう!を募集テーマに掲げ、2つのサブテーマで学生の皆さまからクリエイティブなアイデアを募集します。
募集期間を10月20日(日)まで延長しました。複数応募も大歓迎ですので、ぜひご応募ください。

SDGs デザインインターナショナルアワード2024 募集要項

■スケジュール
応募期間・・・・・・・・・2024年8月1日(木)〜10月20日(日) ※募集期間を延長しました。
一次審査結果発表・・・・・2024年11月予定
最終審査結果発表・・・・・2024年11月予定
国際授賞式・・・・・・・・2024年12月予定

募集テーマ
テーマ1 食のサステナブルデザイン
生きていく上で欠かせない“食”。生命が生き続け、食べ続けるためにわたしたちにできることは何でしょう。人間が、動物たちが存在し続けるためには食料が欠かせません。食料を維持するため、食文化を守り続けるため、誰もが容易に食を口にできるようにするため、味わうために必要なデザインを募集します。
以下の5つのキーワードを参考に自由に考えてみてください。

1|Food Culture 食と文化 ~食文化を守り未来につなげるデザイン~
2|How to eat 食べ方のデザイン ~新しい行動につながる食べ方のデザイン~
3|Sustainable Food 食の社会課題解決 ~食にまつわる社会課題を解決し、より良い未来を作り出すデザイン~
4|Food Technology 食の技術革新 ~テクノロジーで食のあり方をより良い方向に変容させるデザイン~
5|Others その他 ~上記の4つのテーマ以外の食に対する自由なアイデア~

テーマ2 企業とともに食のサステナブルデザインをしよう!
社会課題の解決は1人だけでは実現できません。企業や様々なステークホルダーとの連携も重要です。各企業も一緒になって未来の食文化をつくっていくためにはどのようなことができるでしょうか。
Experience賞
お客様もお店も地域社会も、みんながハッピーになれる未来の飲食店(レストラン)をデザインしよう
※新たに、テーマ2の企業賞が決定しました。
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<テーマ1 食のサステナブルデザイン>
 金賞 1組 30万円 + 賞状
 銀賞 1組 10万円 + 賞状
 銅賞 1組  5万円 + 賞状
<テーマ2 企業とともに「未来の食文化」をデザインしよう!>
 企業賞 各5万円 + 賞状
<テーマ1、2共通>
 高校生特別賞 賞状
 入選     賞状

応募方法
テーマに沿ったデザイン提案を、所定のエントリーシートにまとめて、オフィシャルウェブサイト上の応募フォームからご応募ください。
エントリーシートは「応募するボタン」よりダウンロードください。
詳しくは、下記リンクのSDGs Design International Awardsオフィシャルウェブサイトをご覧ください。

主催SDGsデザインインターナショナルアワード2024実行委員会
共催九州大学大学院芸術工学研究院 SDGsデザインユニット/九州大学未来デザイン学センター
     韓国東西大学 アジア未来デザイン研究所 / 九州しあわせ共創ラボ(九州博報堂)
協力:Cumulus Association / 芸工インターナショナルオフィス / 中国北京理工大学
技術協力:九州大学国際医療部アジア遠隔医療開発センター(TEMDEC)

お問い合わせ
SDGsデザインインターナショナルアワード2024実行委員会
〒815-8540 福岡市南区塩原4−9−1
sdgs@design.kyushu-u.ac.jp

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【学生の受賞】日本デザイン学会第71回研究発表大会で「グッドプレゼンテーション賞」を受賞

日本デザイン学会第71回研究発表大会において、大学院人間生活デザインコース修士2年生の帆足夏央さんが「グッドプレゼンテーション賞(一般セッション)」を受賞しました。発表タイトルは「バングラデシュにおける妊婦健診受診を継続に導くためのツールのデザイン研究」です。
この発表内容は、2023年度の芸術工学府の授業「スタジオプロジェクトⅠ-Ⅳ(担当教員:秋田直繁,松隈浩之,工藤孔梨子,富松俊太,平井康之)」の九州大学病院(医系地区)・国際医療部との共同プロジェクトにおいて実施されたものです。
日本デザイン学会第71回研究発表大会において発表された数多くの研究のなかでも特に優れた内容を有しており、今後の概要作成や発表のあり方の規範として評価され受賞しました。

発酵文化芸術祭 金沢 ―みえないものを感じる旅へ―

芸術工学研究院 城一裕准教授の参加するユニット「Ferment Media Research(ドミニク・チェン、ソン・ヨンア、城一裕、三谷悠人)」が、2024年9月21日(土)~12月8日(日)に開催される「発酵文化芸術祭 金沢 ―みえないものを感じる旅へ―」にて作品を発表します。

「発酵」をテーマに、アートと発酵文化、そしてまち歩きが結びついた新たな「文化芸術祭」となる本芸術祭は、金沢21世紀美術館と「発酵ツーリズム金沢実行委員会」の協業により実施されるもので、金沢21世紀美術館と地域の醸造蔵を舞台に、目にみえない「発酵」をテーマに作品をつくりあげます。

芸術祭や作品についての詳細は、下記リンクをご覧ください。
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【受賞】インダストリアルデザインコースの卒業生が日本感性工学会の「かわいい感性デザイン賞」で優秀賞を受賞

2023年度に芸術工学部インダストリアルデザインコースを卒業した平野佳奈さん(秋田直繁研究室)が日本感性工学会の第12回「かわいい感性デザイン賞」で優秀賞を受賞しました。
受賞したプロダクトは、卒業研究で製作した「tetorico(テトリコ)-手からトリコになる清掃用品シリーズ-」です。
受賞理由は、実物の見た目だけでなく触り心地もかわいいこと。デザインコンセプトや調査分析の内容が評価されました。
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シリーズ演奏会「音楽と非人間」 第4回

九州大学芸術工学部では、このたびシリーズ演奏会「音楽と非人間」の第4回を以下のとおり開催します。
一般の方もご参加いただけますので、みなさまのお越しをお待ちしております。

「音楽と非人間」第4回では、3つの重要な問いについて扱います。
その問いとは、「機械をどのように用いれば、生命が発する物質的・生物学的な音の再現をすることが出来るのか?」、「再現された音は我々の内的世界を反映しているといえるのか?」、「非人間(すなわち自然や工業、人間ではない者たちの領域、そして精神世界)は未知の感覚との出会いを、人間にどのようにもたらしてくれるのか?」です。
第4回のコンサートでは、1960年代から現代までさまざまな時代の作曲家による電子音楽が演奏されます。彼らは具体と合成音の技術、そしてさまざまな電子機器やソフトウェアを駆使することで自らの求める表現を成し遂げてきました。


開催日時2024年9月29日(日) 16:00 開演

会場九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟録音スタジオ

お申し込み:参加ご希望の方は、下記Peatixイベントページより事前にお申込み下さい(当日券の販売はありません)。
https://nonhumanmusic4-5.peatix.com/

演奏者カルロ・フォルリヴェジ (電子音楽)

プログラム
マックス・マシューズ:「Bicycle Bulit for Two」(1961)
近藤譲:「東京湾」(1987)
カルロ・フォルリヴェジ:「The Tunnel of Light」(2000)
ゼミソン・ダリル:「井の滴り」(2023)
カルロ・フォルリヴェジ:「Through the Looking Glass」(1997)
マルコ・ストロッパ:「Why Should You Run?」(2023)
カルロ・フォルリヴェジ:「Requiem」(1999)
ジョナサン・ハーヴェイ:「Mortuos Plango, Vivos Voco」(1980)
カルロ・フォルリヴェジ:「Elements」(2017)

アフタートーク:カルロ・フォルリヴェジ、ゼミソン・ダリル(九州大学大学院芸術工学研究院 助教)、牧野豊(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)

シリーズ・コンセプト
今年度の「音楽と非人間」というコンサートシリーズは、3年間の研究プロジェクトの一環で、前近代的で非西洋的な存在論に根差した日本の哲学と美学を基にして、人間の音と非人間の音の関係を新たな視点から解釈します。
作曲家たちは自然や精神的な要素との関わりを探求し、前近代の哲学や能楽の作品からインスピレーションを得ています。自然からのインスピレーションやフィールドレコーディング、伝統楽器を用いた現代音楽が交差し、不安定な時代において音楽を創り、聴き、共有する、(そして議論する)意味のある方法を定めていきます。

お問い合わせ先
九州大学大学院芸術工学研究 ゼミソン・ダリル
Mail:jamieson★design.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

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