伊原久裕教授 定年退職記念展示「伊原研究室 アーカイブ展」を開催

メディアデザイン部門 伊原久裕教授が今年度をもって定年退職されるにあたり、以下のとおり記念展示会を開催いたします。

アーカイブ展と題して、伊原教授が取り組まれてきた20世紀のグラフィックデザインに関する研究や、企業・学生との共同プロジェクトの紹介、これまでに制作されたポスターやグラフィック、映像作品などが展示されます。

一般の方もご覧いただけますので、ぜひ足をお運びください。


期間:2024年3月4日(月)~3月16日(土) 10:00~17:00  *16日以外の土日は閉場
*最終日は20:00まで

会場:九州大学大橋キャンパス 印刷実験棟2F

入場:無料

【Geiko Global】 芸工生による芸工のニュースやストーリーをお届けします!(2月版)

九州大学大学院芸術工学研究院では、国際交流に関するポータルサイト「Geiko Global」を運営しています。
国際化の取り組みの一環として、海外の学生や留学生向けに、芸工の日本人学生と留学生が記者として芸工のキャンパスライフや福岡での体験・生活に関する興味深いニュースと記事を掲載しています。
2月版の最新記事を公開しましたので、Geiko Globalウェブサイトからぜひご覧ください。

日本でのアルバイト: 報酬以上のものを得る機会
参照リンク

トークイベント「身体|AI|体験」を開催

九州大学大学院芸術工学研究院では、メディアデザイン部門の牧野豊准教授が、意識研究者の鈴木啓介氏と、アーティストとしても活躍するAI研究者の徳井直生氏を迎え、AIを用いた「意識」、「音楽」、そして「知覚」の研究・制作から見えてくる新たな体験の可能性を探るトークイベントを開催します。

身体|AI|体験

日時:2024年3月5日(火)午後6時–8時
場所: 九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟 録音スタジオ
言語: 日本語(Q&Aは日本語/英語)
お申込み:参加ご希望の方は、以下のフォームよりお申込みください。
https://forms.office.com/r/jMAfxVFYi6

鈴木 啓介|研究者、北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター特任講師
生命の自律性の計算機モデルの研究で学術博士号を取得後、理化学研究所脳科学総合研究センターにて仮想現実技術を使った認知神経科学研究に携わる。理化学研究所では現実にいる信念を操作可能な「代替現実」装置を開発した。2011年からは英国サセックス大学・意識科学研究センターにて仮想現実技術を用いた身体的自己意識についての研究を引き続き行う。現在は北海道大学人間知・脳・AI研究教育センターにて身体性・自己感覚・現実感・意識をテーマとした研究に従事する。国際意識科学協会(ASSC)会員。専門は認知神経科学・ 意識科学・人工生命・人工知能。訳書に『現れる存在:脳と身体と世界の再統合』(共訳,第2章担当,NTT出版)、著書に『共感覚から見えるもの : アートと科学を彩る五感の世界 北村紗衣編』(共著,第1章担当,勉誠出版)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
写真:Barry Falk, Photographer, Thresholds of the Mind project

徳井 直生|アーティスト/研究者、株式会社 Qosmo 代表取締役/慶應義塾大学 特別招聘准教授
AIを用いた人間の創造性の拡張を研究と作品制作の両面から模索。アーティスト、デザイナー、AI研究者/エンジニアなどから構成されるコレクティブ、Qosmo(コズモ)を率いて作品制作や技術開発に取り組むほか、23年7月設立のNeutone(ニュートーン)では、AIを用いた新しい「楽器」の開発を手がける。2021年1月には、これまでの活動をまとめた『創るためのAI — 機械と創造性のはてしない物語』を出版(大川出版賞受賞)。東京大学 工学系研究科 電子工学専攻 博士課程修了。工学博士。

牧野 豊|アーティスト、九州大学大学院芸術工学研究院准教授
現在まで学際的研究に基づいた特殊な体験の場を提供することで人間の知覚を探る環境的作品を制作。2021年より九州大学大学院芸術工学研究院准教授。

※本イベントは、九州大学人社系学際融合プログラムのサポートを受けて実施します。

ナラティブデザイン講座×ADAA クリエイターズトーク「VRアニメーションデザイン~大賞作品『耳に棲むもの』をとおして~」を開催

芸術工学研究院で令和5年10月から開始した寄付講座「ナラティブデザイン講座」では、このたび、九州大学が中心となって主催するメディアアートコンペティション「2023アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA(ADAA)」とコラボレーションし、トークイベントを開催します。
2023ADAAでグランプリ(アジアデジタルアート大賞)を受賞したVRアニメーション作品『耳に棲むもの』について、小説家の小川洋子氏、アニメーション作家・絵本作家の山村浩二監督、株式会社講談社VRラボ代表取締役の石丸健二プロデューサー3名の受賞者に、それぞれの視点から制作、作品に対する考えをお話しいただきます。

日本を代表する二人のストーリーテラーが作り上げたVRアニメーション作品『耳に棲むもの』。小説家・小川洋子氏が初挑戦したオリジナルアニメーション原作をVR初挑戦の山村浩二監督が引き継ぎ、いかにVRアニメーション作品に落とし込んでいったのか?企画の立ち上げから脚本開発・コンテンツ制作のプロセスに沿って二人の挑戦を紐解きます。

ADAAクリエイターズトーク「VRアニメーションデザイン~大賞作品『耳に棲むもの』をとおして~」

開催日時
2024 年 3月 15 日(金)15:00-16:30

登壇者
小川洋子(小説家)※オンライン出演
山村浩二(アニメーション作家・絵本作家)
石丸健二(株式会社講談社VRラボ代表取締役・プロデューサー)
司会|松隈浩之(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

開催方法
会場参加:福岡市美術館2階ギャラリー(福岡県福岡市中央区大濠公園1-6)+オンライン配信

募集定員
会場参加:50名、オンライン配信:定員なし

参加費
無料

お申込み
参加ご希望の方は、以下の申込フォームから事前にお申込みください。
会場参加
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSesvuvCj88_c_nMJ-6biGd7rAWsdBuZef3jRNhLbGr45McTOg/viewform?usp=sf_link%EF%BF%BC

オンライン配信
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_LrfJqegjQsGfgiZcPbdcyA#/registration

主催
九州大学大学院芸術工学研究院ナラティブデザイン講座、2023アジアデジタルアート大賞展実行委員会
協力
一般財団法人雲孫財団

添付ファイル
参照リンク

Susan Philipsz: アーティストトークを3/2に開催

九州大学大学院芸術工学研究院では、ビジュアルアーティストのスーザン・フィリップス氏をお迎えし、トークイベントを開催します。

開催日時】2024年3月2日(土)17:00~19:00
会  場】九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟 録音スタジオ
言  語】英語
お申込み】イベント参加ご希望の方は、下記のフォームよりお申し込みください。
      https://forms.office.com/r/Xt0Uq6LniR

定  員】50人

スーザン・フィリップスは、主にサウンドインスタレーションを手がけるビジュアルアーティストです。
フィリップスは、自身のアカペラによる伝統的なフォークソング、ポップソング、または政治的賛歌の録音を使った作品で広く認知されるようになりました。彼女の作品は、音の感情的および心理的な特性とならんで、音と建築、自然環境、および場所性との相互作用を探求しています。2010年には、「サウンドアーティスト」として初めてイギリス現代美術の最高峰、ターナー賞を受賞しています。過去10年間、場所そして音楽作品の歴史性、または歴史的人物に関する詳細な研究を含むサウンドインスタレーションを制作してきました。2012年のdocumenta 13で発表した「Study for Strings」は、カッセルのユダヤ人が1940年代に強制収容所に送還されたカッセル中央駅のプラットフォームに設置され、そこで流れるのはパヴェル・ハースが1943年にテレジエンシュタット強制収容所での収監時(後に殺害された)に作曲した管弦楽曲です。テート・ブリテンで発表されたマルチチャンネルのサウンドインスタレーション「War Damaged Musical Instruments」(2015年)は、過去200年間の戦争で損傷を受けた英国とドイツの金管楽器や木管楽器の録音を収録しています。日本においては、屋外インスタレーション「wind wood」(2020年)が箱根のポーラ美術館森の遊歩道で恒久展示されています。

今回のトークでは、過去25年間の彼女の作品の選り抜きを紹介し、一部の録音のサンプルを再生します。トークの後は、英語での質疑応答を行います(質問は日本語でも可能です)。



スーザン・フィリップス(1965年、スコットランド・グラスゴー出身、ドイツ・ベルリン在住)
スコットランド・ダンディーのダンカン・オブ・ジョーダンストン・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインおよび北アイルランド・ベルファストのアルスター大学で美術を学ぶ。現在、ドレスデン美術大学教授(彫刻と空間概念)。フィリップスの作品は国際的に広く展示されており、最近の個展に「Study for Strings Sokol Terezin」(ARoS、オーフス、デンマーク、2023)、「Songs Sung in the First Person on Themes of Longing, Sympathy and Release」(サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ、2022)、「The Wind Rose」(クレーラー・ミュラー美術館、オランダ、2021)、「War Damaged Musical Instruments」(Aukland Art Gallery、オークランド、ニュージーランド、2020)などがある。フィリップスの作品を収蔵したコレクションとして、バイエラー財団(バーゼル)、リヴォリ城(イタリア)、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ソフィア王妃芸術センター(マドリッド)、ルートヴィヒ美術館(ケルン)、テート美術館(ロンドン)、ウォーカーアートセンター(ミネアポリス)、ポーラ美術館(箱根)など、ほか多数。

下記のリンクからアメリカPBSが制作した「Art:21 – 21世紀の芸術」シリーズからスーザン・フィリップスを取り上げた第9シーズン「ベルリン」エピソードをご覧いただけます。

九州大学総合研究博物館ガイドツアー「Objects Stand Still – Ideas Don’t」を3/3に開催

九州大学大学院芸術工学研究院で学ぶアーティストやデザイナーが、九州大学総合研究博物館で1日限りのガイドツアーを開催します。
知の創造とコミュニケーションに対する遊び心に満ちたアプローチで、九大博物館とその建物を探索します。過去の物質的な痕跡を分類・保存・展示するといったミュージアムの日常の行いそのものを、館内に残されたモノ・残滓を通してリサーチしていきます。語られていない歴史や周縁の物語に耳をすませてみませんか。

Objects Stand Still – Ideas Don’t

日時:2024年3月3日(日)14~16時

場所:九州大学総合研究博物館(福岡市東区箱崎6-10-1 九州大学旧工学部本館)
※参加される方は、九州大学総合研究博物館(箱崎サテライト)正門に14時に集合下さい

言語:英語(必要に応じて日本語逐語訳付)

主催:「デザインと日本 C(日本のアートとデザインのキュレーション)」

お申込み:イベント参加ご希望の方は、下記のフォームよりお申し込みください。
https://forms.office.com/r/KvK91S177U?origin=lprLink

<プログラム>
集合時間:14:00
集合場所:九州大学箱崎サテライトキャンパス正門

14:00 Look more closely by Mina Shamohammadi
「宝探し」ツアーを通して、九大博物館を探索しましょう。ミナ・シャモハンマディがガイドを務め、館内のマイクロヒストリー、語られざる物語、知られざる品を紹介します。

15:00 Coffee break

15:30 they sent me somewhere by Tim Bartel and Hinako Takita
九州大学箱崎キャンパス跡地で、拭き取られ、剥がされ、塗り替えられたものは、まだ全て消えてしまったわけではありません。何層にも重なる意味づけや分類の蓄積、建物や収蔵品へのケアの形跡など、様々な人が立ち寄り、考え、行動したことの記録が建物に残されています。このプロジェクトでは、こうした建物内の活動の残滓を発見し、再現し、再提示し、再評価することを試みます。
一方で、私たちの関心は、歴史的コレクションの価値に関する問いへと移っていくかもしれません。収蔵品には誰かによって価値が付与されています。そして、モノを収蔵することは同時に、観念や思想の収集をも意味しています。モノとは異なり、観念は留まることはありません。モノのコレクションが未来にどれほど貴重なものになるかは、今の私たちには知りえないのです。

九州大学総合研究博物館へのアクセス
福岡市営地下鉄「箱崎九大前駅」から徒歩10分(博多駅より15分、福岡空港駅より25分)
JR鹿児島本線「箱崎駅」から徒歩10分(博多駅より8分)
*箱崎サテライトへの学外者の方の車での入構はできませんので、博物館をご見学の際は近隣のコインパーク(時間貸駐車場)をご利用ください。

【開催報告】「フリースペースhub」in 福岡市若者総合相談センターユースサポートhub

メディアデザイン部門の妹尾武治准教授が、福岡市若者総合相談センターユースサポートhub(福岡市中央区舞鶴1-4-13 福岡市舞鶴庁舎5階)にて、若者の交流の場としてのお話会「フリースペースhub」を令和6年2月10日(土)に開催しました。

20代の方を中心に18名が参加してくださり、心理学、哲学、神学、脳神経科学、文学、芸術学などについてのQ&Aを実施しました。

お話会終了後のアンケート結果も好評で、今後ますます、自分らしいままで学びたい人と、伝えに行きたい人たちの交流がこの場所で続いていくものと思います。今後とも、福岡市若者総合相談センターユースサポートhubとの連携にご期待ください。

※本イベントは既に終了しておりますが、センターの取組ならびに今後のイベントについては、ユースサポートhubのホームページをご確認ください。

参照リンク

「シンポジウム関連企画 波平恵美子・林香里 書籍展示」を2/19(月)〜3/6(水)に開催

社会包摂デザイン・イニシアティブ(DIDI)では、芸術工学図書館において「シンポジウム関連企画 波平恵美子・林香里 書籍展示」を以下のとおり開催中です。

このイベントでは、2月28日(水)に行うDIDIシンポジウムDIDIシンポジウム「多様性を解き放つため〜社会包摂デザイン3年目の問いかけ〜」の登壇者である波平恵美子先生([人類学]お茶の水女子大学名誉教授、元九州芸術工科大学教授)と、林香里先生([メディア・ジャーナリズム研究]東京大学副学長・理事、大学院情報学環教授)の著書を計12冊、展示します。

ぜひ、関心のある書籍を入り口として、「社会包摂デザイン」について考えて頂ければと思います。


期間】2024年2月19日(月)〜3月6日(水)〔最終日は 13:00 終了〕 

場所】九州大学大橋キャンパス 芸術工学図書館 1階閲覧ホール

※芸術工学図書館の所蔵の書籍を展示させて頂いております。当コーナーに展示しているものは貸し出しが可能です。
※展示台に書籍の実物が無いものは、現在貸し出し中となっております。ご了承ください。

参照リンク

九州大学Webサイト「特集」ページに伊藤 浩史准教授の研究紹介が掲載されました

九州大学Webサイトの「特集」ページに、未来共生デザイン部門 伊藤 浩史准教授のインタビュー記事・動画『ロボットから生き物へと異分野を渡り歩いた生物学者が体内時計の解明に挑む』が掲載されました。

特集ページには、芸術工学研究院の教員や学生の研究について、多くの記事が掲載されております。

下記参照リンクよりぜひご覧ください。

参照リンク

【学生の展示】二人展「自己と圧力」

芸術工学部未来構想デザインコース4年 奥野静太 村本りずむ による 二人展です。
卒業制作作品の展示を以下のとおり開催中です。
ぜひご来場ください。

自己と圧力

日時
2024年2月16日(金)、19(月)〜21日(水)
⁡9:00~17:00(最終日14:00まで)

会場
九州大学大橋キャンパス 芸術工学図書館 映像音響ラウンジ

奥野静太
村本りずむ

是枝裕和監督、九大大橋キャンパスに来訪〜子どもたちの映画作品を講評し交流を行う〜

未来共生デザイン部門の近藤加代子研究室と一般社団法人クリエイティブ共生都市が共催し、冬休みに行った「子どもたちのスマホ映画づくりワークショップ」の作品講評会を2024年2月10日(土)に九州大学大橋キャンパスで行いました。「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞したことなどで世界的に名高い是枝裕和監督が講評会に参加され、ワークショップに参加した子どもたちと交流しました。

小学5・6年生と中学生9名が参加したワークショップでは、地元福岡の映画監督である高村剛志監督や俳優の方々、そして芸工の学生たちが子どもたちに寄り添いながら、子どもたち全員が企画、監督、撮影、編集を行い映画づくりをしました。 子どもたちのアイデアは非常にユニークで、大学の構内という限られた空間を創造力で楽しい映画の中の空間にしていました。子どもの創造力は本当に素晴らしいです。

是枝監督は、子どもたちのアイデアの良さや細かな工夫を讃えながら、より良くするための点も指摘してくださり、子どもたちはとても喜んでいました。是枝監督との交流は、子どもたちにとって忘れられない貴重な時間となり、今後、自分の人生を前にすすめていく心の力になったことでしょう。

当日は、子どもたちのご家族や多くの報道関係者が見守る中で、あたたかい交流会となりました。

参照リンク

【学生の展示】「婚姻制度によりそう展 Ver.1.0」を2/9まで開催

芸術工学府未来共生デザインコース修士2年の山田和佳さんが、ジェンダー展シリーズとして”結婚と婚姻”をテーマに、「婚姻制度によりそう展 Ver.1.0」を開催中です。

私たちにとって身近な婚姻制度は、本当に私たちの生活に寄り添ったかたちをしているのでしょうか?日本や世界の婚姻制度を知り、考えてみるきっかけを生み出す展覧会です。



会期:~2/9(金) 9:00‐18:00

会場:九州大学大橋キャンパス1号館2Fギャラリー

主催:芸術工学府未来共生デザインコース修士2年 山田和佳