【芸工生のNews&Story】学部卒業研究 展示会・発表会(音響設計コース)

2024年2月17日(土)に、芸術工学部音響設計コースの四年生による展示会とポスター発表会が行われました。一部の学生は修士課程に進学予定ですが、そのほかの学生にとっては学生生活最後の発表会となりました。一人一人が芸術工学部での学びを最大限に発揮できたようです。

音響設計コースの授業は主に音文化学、音響環境工学、音響情報科学の3つのカテゴリに大別でき、また先生方の研究室は16個あります。そのため、環境的な音響や、作曲、歌謡文化、心理学、スピーカー、コンサートホール、楽器、声の研究など、さまざまな研究テーマがあります。学生たちは4年生に進学すると同時に研究室に所属し、研究を始めます。

今回のポスター発表会では、学生は2つのグループに分かれ、また異なる会場にポスターを掲示し、それぞれの研究成果を教員や他の学生に発表しました。学生が研究を発表し、来場者が自由に質問できる、まるでフリーマーケットのような和やかな雰囲気でした。何人かの学生は、ゲームを制作したり、音楽を作曲しそれを披露したりしていました。1時間後、合図のベルで発表者が交代となり、また新たな発表と質問のセッションが続いていきました。参加者全員がアイデアや考えを共有し、有意義な時間となったことでしょう。

今回の展示会・ポスター発表会を通じて、音響設計コースの学生たちが持つ多様な才能と興味・関心を実感できたと思います。学生一人一人が独自の夢と考えを持っています!もし音響設計コースに興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ今後のポスター発表会に参加してみるか、もしくは本学部への入学を検討してみてください!



Writerについて
久住香奈
私は九州大学大学院芸術工学府音響設計コース修士二年です。 卒業後のデンマーク留学のため英語とデンマーク語を勉強しています。芸工サポーターになってから、さまざまな留学生たちとの交流を楽しんでいます。もし何か言語の問題でお困りでしたらお声掛けください。わたしが通訳します!

【芸工生のNews&Story】学部卒業研究 展示・発表会(メディアデザインコース)

芸術工学部メディアデザインコースでは、映像制作、ビデオゲーム制作、写真、インタラクティブなロボットに応用するソフトウェアの開発などを学ぶことができます。学生は4年間で様々なスキルを身につけ、4年次の終わりには、卒業制作作品の展示会やプレゼンテーションを行います。

4年次の展示会は、学生が4年間の学習を通して得た知識をもとにプロとして実力を発揮するために開催されます。この展示会では、各生徒が選んだ具体的なメディアデザイン分野の研究テーマについて、その詳細を説明するポスターとともに制作物が展示され、口頭での発表も行われます。

例年同様、今年も卒業研究展示会では様々なプロジェクトがお披露目され、その展示会は2024年2月15日(木)と16日(金)に開催されました。初日は、各生徒が自身の最終プロジェクトについて、ゲストや教員、他の学生等聴衆を前に口頭発表を行い、2日目は、画像や映像またはインタラクティブなプロジェクト作品を紹介するポスターを制作物のタイプや展開に応じて、キャンパス内の3つの建物に分散して展示しました。シネマトグラフィ―(映画撮影)分析、アート、視覚リテラシーに関する研究、ビデオゲームなど、さまざまなプロジェクトが展示されました。

このようなプロジェクトを披露できる展示会では、学生たちの知識や技能の成果を披露するだけでなく、この学部が素晴らしいレベルの教育を行っていることや、学生たちが総合的に成長するために有効な、高いレベルの知識を持った教員たちがいることを見に来た人に認識してもらう重要な機会となっています。最終的な目標は、学生たちが持つ新しい技術や個々のアイデアを通じて、これらの知識をすべて社会の発展や支援に応用することです。



<執筆者>
Hector Alejandro Palomo Reyes
芸術工学府メディアデザインコース 修士1年
私はグアテマラから来た修士課程の留学生です。デザイン、写真、文章を書くことが大好きです。新しい友達を作ったり、お互いのことを話すのがとても楽しいです。私と一緒に、日本文化を巡る忘れられない旅に出かけましょう。

<翻訳者>
長谷川 愛
芸術工学府人間生活デザインコース 修士2年
私は外国の文化にとても興味があります。なかでも中国文化が大好きです。芸工で留学生と友達になると、自分の視野が広がるのでわくわくします。芸工は、自分のクリエイティビティを高められるだけでなく、国際的な視野を広げられる場所でもあります。留学生も日本人学生も、芸工の国際性を活用しましょう!

【芸工生のNews&Story】学部卒業研究 展示会・発表会(未来構想デザインコース)

芸術工学部未来構想デザインコースは望ましい未来の社会を展望しながら、これまでになかった出来事やサービス、社会の仕組みなどをデザインする力を養うコースとして2020年に新設されました。デザインの対象がモノからシステム、サービスへと拡大している現状を踏まえ、ハイレベルなデザイナーの育成を目指すコースです。

今年、その第1期生が卒業します。本稿では、2024年2月17日(土)に開催された4年生の卒業研究の展示会について紹介いたします。

このコースの研究は、大まかに、「社会構想」、「生命・情報科学」、「アート・デザイン」に分類されます。「社会構想」を取り扱う研究では、解決策を提示したり、デザイン要件を提案したりするものがあります。「アート・デザイン」の分野の研究では、創作活動に取り組んで個展を開くこともあります。「生命・情報科学」の分野の研究では、シミュレーションから規則性や相関性を示す学生もいました。もちろん、数理モデルと社会問題を組み合わせるなど、複数の分野を扱う研究も多かったです。

以下、学生の研究例です。

自伝的記録の幸福度に関する研究では、自伝的記録ツールの使用に、整理、記録、回顧という3つのプロセスがあることが明らかになりました。3つのプロセスはそれぞれ人々に幸福感をもたらす一方、若者は記録を続けることが苦手という課題もあることがわかりました。記録行為を長く続けてもらうために、シールを使った記録ツールが提案されました。(写真上から3枚目)

食の色のデザイン研究では、食材の本来の色が、どんな要因で決定するのか考えることが目的とされました。例えば、バナナにはかつて赤と黄色がありましたが、現存するのは黄色のバナナだけです。色の選択の背景には、市場、生産者、消費者など様々な要因が考えられます。この研究では、自然本来の食べ物の色の違いや関係性を問うために、個展を開催し、人々に普段購入している食品の色の背景を深く考える機会を与えました。(写真上から4,5枚目)

このコースの卒業研究で扱う分野は人によってさまざまでしたが、共通しているのは「今の当たり前」に疑問を投げかけ、物事の本質を明らかにし、あるべきシステムやサービスを提案することです。これは、今後の高次なデザイナーにとって重要なスキルであるといえます。


<執筆者>
こんにちは。私は未来構想デザインコース4年の佐藤広武です。私の研究室は留学生が大半を占めており、日々、英語でコミュニケーションをとっています。これがきっかけで、海外旅行にチャレンジしました。韓国、シンガポール、タイ、ベトナムなどを旅行し、異文化に触れました。今後も様々な国の人と仲良くなりたいです。

【芸工生のNews&Story】学部卒業研究 展示会・発表会(インダストリアルデザインコース)

芸術工学部インダストリアルデザインコースは、社会とのつながりを踏まえ、人間の特性をさまざまな側面から理解し、生活者の立場からの新しい俯瞰的視点を備え、安全・安心で魅力的な「製品」「生活環境」「サービス」「社会システム」を創造するクリエーター、プランナー、エンジニアなども含む広義のデザイナー・研究者を育成するコースです。幅広い理論と実践の専門基礎となるクリエイティブデザインと人間工学をコアに、学生の興味や志向に応じてカリキュラムを構成しています。

インダストリアルコースの卒業制作展では、クリエイティブデザインの研究室に所属する学生たちは作品を展示し、人間工学等の実験を行う研究室に所属する学生は研究成果をポスター形式で展示します。

本年度も例年同様に多種多様で個性あふれる研究の数々が展示されました。クリエイティブデザインの部門では、新しい仏壇の提案や指の器用さを鍛えるためのボードゲーム、絵画作品等をテーマにした椅子のデザインや新しい傘の構造の研究など、人間工学部門ではつま先歩行時の下肢筋活動の研究やfMRIを用いた摂食障害患者の研究など学生の興味に合わせて多岐にわたっていました。

研究の詳細についていくつかご紹介します。

幼児の見立て遊びを生かす木製おもちゃの制作
秋田研究室の森㟢真琴さんは、幼児の見立て遊びに着目し、一つで複数の見立て遊びが可能な木製のおもちゃを複数作成しました。調査や制作物の検証は、福岡おもちゃ美術館の協力を得て行っています。このおもちゃを通して、親が幼児との遊び方を身に着け、このおもちゃを使用しないときでも心地よいコミュニケーションができるよう促すことも期待できるそうです。

龍志グリップによる卓球初心者のフォアハンド打球への影響
Ping研究室の熊本龍志さんは、卓球初心者が安定したフォアハンドのラリーを行うためにはフォアハンドグリップという握り方を習得する必要があると考えたことから、フォアハンドグリップへ導く“龍志グリップ”を作成し、効果を検証しました。結果として、龍志グリップ使用時には、フォアハンド打球によるねらった位置への送球の成功率が上昇し、コントロールの安定が期待できたそうです。

インダストリアルデザインコースの学生の作品は非常にバラエティ豊かですが、すべての創作の出発点は人への興味であるようです。どうして人間にはこのような問題があるのだろう、どうして人間はこんなことを考えるんだろう、どうやったら人間の生活が豊かになるのだろうという視点をみんなが共通して抱いています。インダストリアルデザインコースの学部4年生は、卒業後、大学院に行く人もいれば就職する人もいます。就職先の分野もさまざまです。彼らはインダストリアルデザインコースでの学びを生かして、どんなフィールドでも、人間への興味やものづくりの経験を生かして活躍し、社会に大きなインパクトを与えてくれることでしょう。



<執筆者>
長谷川愛
芸術工学府人間生活デザインコース 修士2年
私は外国の文化にとても興味があります。なかでも中国文化が大好きです。芸工で留学生と友達になると、自分の視野が広がるのでわくわくします。芸工は、自分のクリエイティビティを高められるだけでなく、国際的な視野を広げられる場所でもあります。留学生も日本人学生も、芸工の国際性を活用しましょう!

【芸工生のNews&Story】学部卒業研究 展示会・発表会(環境設計コース)

環境デザインとは、人間と環境との共生を理念とし、その関係性について考察し、具体的な提案を作り上げることです。

生態系、サステイナビリティ、資源、文化遺産、グローバリゼーション、地域活性化、ランドスケープといった近年の課題に対応するため、学生たちは、技術、人間、社会、自然に関する多角的な知見を収集・考察し、建築、都市、地域、景観をデザインするクリエイティブな環境デザインのスキルを身につけます。

芸術工学部環境設計コースでは、持続可能な社会を実現するための具体的な空間を提案する力と、様々な条件を考慮しながら、使いやすさ、機能、美しさ、快適さを踏まえた仕組みや組織を実現する実践力を身につけます。

最終学年では、これまでの教育・鍛錬の集大成となる自身のデザインプロジェクトを展示します。この展示会は、学生たちの創造性、スキル、建築・環境への理解を披露する場となっています。また、卒業に向けた成果を祝う場でもあります。さらに、この展覧会は彼らの学問の旅の終わりを意味し、自身の成長や飛躍を振り返る機会となります。また、教授陣からのフィードバックや批評を受ける場として、その為の時間も設けられています。このフィードバックは、学生が作品を改善し、デザイン・スキルをさらに向上させるために貴重なものです。

本年度の卒業展示会では、建築、都市デザイン、景観デザインにアプローチした多様なテーマ・方法による研究が展示されていました。各作品は、それぞれ独自の視点から建築の課題や新たな機会に挑戦しており、環境の持続可能性、社会的公平性、文化的保護、技術の統合といった問題に取り組んでいました。

この展覧会は、インスピレーション、教育、ネットワーク形成が行われ、建築家やランドスケープデザイナーそして研究者などの未来を形作る場です。



<筆者について>
こんにちは!私はミャンマー出身のSu Yadanar Kyiと申します。私は環境設計コースの修士1年生です。大学のウェブサイトで、記事の投稿者として活動することにとてもワクワクしています。有益な情報を提供し、大学の活気ある学術イベントや課外活動の紹介する記事を書き、読者の方々の興味を持ってもらえるように頑張ります。是非、キャンパスライフを探求し、成果を祝い、学生たちのさまざまな視点に触れてみてください。

<翻訳者>
長谷川 愛
芸術工学府人間生活デザインコース 修士2年
私は外国の文化にとても興味があります。なかでも中国文化が大好きです。芸工で留学生と友達になると、自分の視野が広がるのでわくわくします。芸工は、自分のクリエイティビティを高められるだけでなく、国際的な視野を広げられる場所でもあります。留学生も日本人学生も、芸工の国際性を活用しましょう!

仮想空間「メタバース」発展の鍵となる「ベクション」とは?

画像設計学科卒業生の漫画家 たつひこ氏がメディアデザイン部門 妹尾武治准教授や多くの在学芸工生と共同で制作した漫画作品の英語版と中国語版が完成しました。
メディアデザインコースの優秀な留学生たちの協力のもと翻訳がなされ、Webメディア「EMOTIONAL LINK」に掲載されています。

この作品を、みなさんの母国語でどうぞお楽しみください。



仮想空間「メタバース」発展の鍵となる「ベクション」とは?

英語版
https://emotional-link.co.jp/seno-prof-02-en/

中国語版
https://emotional-link.co.jp/seno-prof-02-ch/

オリジナル日本語版
https://emotional-link.co.jp/seno-prof-02/

参照リンク

久保田晃弘|「芸術|工学|科学」トークイベントを3月11日に開催

九州大学大学院芸術工学研究院では、音響設計部門の城一裕准教授とメディアデザイン部門の牧野豊准教授が、多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授の久保田晃弘氏を迎え、芸術、工学、科学を結合する創作活動の理論と実践について議論するトークイベントを開催します。


開催日時】2024年3月11日(月)18:00~19:30
会  場】九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟 録音スタジオ
言  語】日本語(Q&Aは日本語/英語)
お申込み】イベント参加ご希望の方は、下記のフォームよりお申し込みください。
      https://forms.office.com/r/X23tdZkCF1

久保田晃弘                                 
1960
年生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース教授/国際交流センター長。アーティスト。東京大学大学院工学系研究科船舶工学専攻博士課程修了、工学博士。数値流体力学、人工物工学に関する研究を経て、1998年より多摩美術大学にて教員を務める。芸術衛星1号機の「ARTSAT1:INVADER」でアルス・エレクトロニカ 2015 ハイブリッド・アート部門優秀賞をチーム受賞。「ARTSATプロジェクト」の成果で、第66回芸術選奨の文部科学大臣賞(メディア芸術部門)を受賞。著書に『遙かなる他者のためのデザイン 久保田晃弘の思索と実装』(BNN新社、2017年)、共著に『メディアアート原論』(フィルムアート社、2018年)ほか。

城 一裕
1977
年生まれ。九州大学芸術工学研究院准教授。博士(芸術工学)。専門はメディア・アート。音響学とインタラクション・デザインを背景とした現在の主なプロジェクトは,音の再生の物質的・歴史的な基盤を実践を通じて再考する「Life in the Groove」,参加型の音楽の実践である「The SINE WAVE ORCHESTRA」,音・文字・グラフィックの関係性を考える「phono/graph」など。

牧野 豊
1976年生まれ。九州大学大学院芸術工学研究院准教授。現在まで学際的研究に基づいた特殊な体験の場を提供することで人間の知覚を探る環境的作品を制作。

「地球にやさしいバイオプラスチックに 触れ・知り・考えるワークショップ」を3/21, 3/22に開催

春日市の毛勝児童センターにて、環境にやさしい素材として注目される「バイオプラスチック」を使い、真空成型技術を用いた工作を行います。また、工作を通じて「プラスチックを使うこと」について、一緒に考えましょう。

【詳細】
■日 付: 2024年3月21日(木)、22日(金) ※2日とも参加する必要があります。
■時 間:午後3時から午後4時まで ※2日とも同じ時間です。
■場 所:毛勝児童センター(福岡県春日市大土居1丁目38)
■講 師:木下晴貴(九州大学大学院 芸術工学府 尾方研究室所属)
■対 象:小学6年生、中学3年生
■持参物: 筆記用具
■定 員:8名(応募多数の場合は抽選)
■参加費: 無料

【応募方法】
①②いずれかの方法で申し込みをお願いいたします。
① 春日市教育委員会へ電話して申し込む。
  ☎ 092-981-0101(平日午前8時30分~午後5時)
② 下記のフォームより申し込み
  https://shinsei.pref.fukuoka.lg.jp/SksJuminWeb/EntryForm?id=oXkMk3Im

主催: 毛勝児童センター
協力: 春日市教育委員会、九州大学

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伊原久裕教授 定年退職記念展示「伊原研究室 アーカイブ展」を開催

メディアデザイン部門 伊原久裕教授が今年度をもって定年退職されるにあたり、以下のとおり記念展示会を開催いたします。

アーカイブ展と題して、伊原教授が取り組まれてきた20世紀のグラフィックデザインに関する研究や、企業・学生との共同プロジェクトの紹介、これまでに制作されたポスターやグラフィック、映像作品などが展示されます。

一般の方もご覧いただけますので、ぜひ足をお運びください。


期間:2024年3月4日(月)~3月16日(土) 10:00~17:00  *16日以外の土日は閉場
*最終日は20:00まで

会場:九州大学大橋キャンパス 印刷実験棟2F

入場:無料

【Geiko Global】 芸工生による芸工のニュースやストーリーをお届けします!(2月版)

九州大学大学院芸術工学研究院では、国際交流に関するポータルサイト「Geiko Global」を運営しています。
国際化の取り組みの一環として、海外の学生や留学生向けに、芸工の日本人学生と留学生が記者として芸工のキャンパスライフや福岡での体験・生活に関する興味深いニュースと記事を掲載しています。
2月版の最新記事を公開しましたので、Geiko Globalウェブサイトからぜひご覧ください。

日本でのアルバイト: 報酬以上のものを得る機会
参照リンク

トークイベント「身体|AI|体験」を開催

九州大学大学院芸術工学研究院では、メディアデザイン部門の牧野豊准教授が、意識研究者の鈴木啓介氏と、アーティストとしても活躍するAI研究者の徳井直生氏を迎え、AIを用いた「意識」、「音楽」、そして「知覚」の研究・制作から見えてくる新たな体験の可能性を探るトークイベントを開催します。

身体|AI|体験

日時:2024年3月5日(火)午後6時–8時
場所: 九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟 録音スタジオ
言語: 日本語(Q&Aは日本語/英語)
お申込み:参加ご希望の方は、以下のフォームよりお申込みください。
https://forms.office.com/r/jMAfxVFYi6

鈴木 啓介|研究者、北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター特任講師
生命の自律性の計算機モデルの研究で学術博士号を取得後、理化学研究所脳科学総合研究センターにて仮想現実技術を使った認知神経科学研究に携わる。理化学研究所では現実にいる信念を操作可能な「代替現実」装置を開発した。2011年からは英国サセックス大学・意識科学研究センターにて仮想現実技術を用いた身体的自己意識についての研究を引き続き行う。現在は北海道大学人間知・脳・AI研究教育センターにて身体性・自己感覚・現実感・意識をテーマとした研究に従事する。国際意識科学協会(ASSC)会員。専門は認知神経科学・ 意識科学・人工生命・人工知能。訳書に『現れる存在:脳と身体と世界の再統合』(共訳,第2章担当,NTT出版)、著書に『共感覚から見えるもの : アートと科学を彩る五感の世界 北村紗衣編』(共著,第1章担当,勉誠出版)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。
写真:Barry Falk, Photographer, Thresholds of the Mind project

徳井 直生|アーティスト/研究者、株式会社 Qosmo 代表取締役/慶應義塾大学 特別招聘准教授
AIを用いた人間の創造性の拡張を研究と作品制作の両面から模索。アーティスト、デザイナー、AI研究者/エンジニアなどから構成されるコレクティブ、Qosmo(コズモ)を率いて作品制作や技術開発に取り組むほか、23年7月設立のNeutone(ニュートーン)では、AIを用いた新しい「楽器」の開発を手がける。2021年1月には、これまでの活動をまとめた『創るためのAI — 機械と創造性のはてしない物語』を出版(大川出版賞受賞)。東京大学 工学系研究科 電子工学専攻 博士課程修了。工学博士。

牧野 豊|アーティスト、九州大学大学院芸術工学研究院准教授
現在まで学際的研究に基づいた特殊な体験の場を提供することで人間の知覚を探る環境的作品を制作。2021年より九州大学大学院芸術工学研究院准教授。

※本イベントは、九州大学人社系学際融合プログラムのサポートを受けて実施します。

ナラティブデザイン講座×ADAA クリエイターズトーク「VRアニメーションデザイン~大賞作品『耳に棲むもの』をとおして~」を開催

芸術工学研究院で令和5年10月から開始した寄付講座「ナラティブデザイン講座」では、このたび、九州大学が中心となって主催するメディアアートコンペティション「2023アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA(ADAA)」とコラボレーションし、トークイベントを開催します。
2023ADAAでグランプリ(アジアデジタルアート大賞)を受賞したVRアニメーション作品『耳に棲むもの』について、小説家の小川洋子氏、アニメーション作家・絵本作家の山村浩二監督、株式会社講談社VRラボ代表取締役の石丸健二プロデューサー3名の受賞者に、それぞれの視点から制作、作品に対する考えをお話しいただきます。

日本を代表する二人のストーリーテラーが作り上げたVRアニメーション作品『耳に棲むもの』。小説家・小川洋子氏が初挑戦したオリジナルアニメーション原作をVR初挑戦の山村浩二監督が引き継ぎ、いかにVRアニメーション作品に落とし込んでいったのか?企画の立ち上げから脚本開発・コンテンツ制作のプロセスに沿って二人の挑戦を紐解きます。

ADAAクリエイターズトーク「VRアニメーションデザイン~大賞作品『耳に棲むもの』をとおして~」

開催日時
2024 年 3月 15 日(金)15:00-16:30

登壇者
小川洋子(小説家)※オンライン出演
山村浩二(アニメーション作家・絵本作家)
石丸健二(株式会社講談社VRラボ代表取締役・プロデューサー)
司会|松隈浩之(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

開催方法
会場参加:福岡市美術館2階ギャラリー(福岡県福岡市中央区大濠公園1-6)+オンライン配信

募集定員
会場参加:50名、オンライン配信:定員なし

参加費
無料

お申込み
参加ご希望の方は、以下の申込フォームから事前にお申込みください。
会場参加
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSesvuvCj88_c_nMJ-6biGd7rAWsdBuZef3jRNhLbGr45McTOg/viewform?usp=sf_link%EF%BF%BC

オンライン配信
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_LrfJqegjQsGfgiZcPbdcyA#/registration

主催
九州大学大学院芸術工学研究院ナラティブデザイン講座、2023アジアデジタルアート大賞展実行委員会
協力
一般財団法人雲孫財団

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