
これからの美術館には、作品の世界が見る人自身の中に浸透しやすいことが求められる。これには、従来の作品世界の発信ではなく、対話を想定する必要がある。山口県宇部市で開かれ、その作品が町に溢れる野外彫刻展の美術館を設計するにあたり、野外彫刻が持つ対話の要素を考えた。それは人の心から生まれる景色「情景」であり、敷地特性から空を舞台とする。雲の中に見え隠れする彫刻の情景。その中で人々は大気的な均衡によって作品に惹かれていく。




これからの美術館には、作品の世界が見る人自身の中に浸透しやすいことが求められる。これには、従来の作品世界の発信ではなく、対話を想定する必要がある。山口県宇部市で開かれ、その作品が町に溢れる野外彫刻展の美術館を設計するにあたり、野外彫刻が持つ対話の要素を考えた。それは人の心から生まれる景色「情景」であり、敷地特性から空を舞台とする。雲の中に見え隠れする彫刻の情景。その中で人々は大気的な均衡によって作品に惹かれていく。
現在、日本ではプラスチックゴミ問題が深刻化しており、国内での循環システムを構築することや、人々のごみ分別・代替製品購入などの行動が重要になっている。しかし環境への意識はあっても行動に移せない人が多い現状にある。そこで私は、文字や数字で学ぶだけではなく、展示品や空間を見ることで問題や自らが生活の中でできることを体感し、行動に移すきっかけとなる施設を提案する。
子育て世代のワークライフをサポートする、託児所併設型ワークスペースを設計した。
対象敷地である春日市において、住宅街の近くにあり、かつ子供を連れて仕事をできるスペースが少ないという問題を解決することが目的である。
託児所、ワークスペースという主な機能に加え、親のための給食サービスも提供することで「育てる」「働く」「食べる」という3つの生活の要素をサポートする。育児や仕事で大変な人がひと時でも安らげるオアシスとなる施設を目指す。
旧志免炭鉱跡地には現在、巨大な竪坑櫓がそびえたっている。この異質な建造物を見に来る人はいるが、その足元に巨大な坑道が広がっていることを意識する人は少ない。このままでは、この巨大な建造物はただの廃墟であり、その産業的価値を外部の人が知ることはできない。そこで、今回は竪坑櫓の横に竪坑櫓見学者が地下にある歴史を認識することが出来るような志免町の歴史資料館を計画する。
九州大学と福岡県・福岡市などが中心となって主催するメディアアートコンペティション『2020アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA』の「アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA 2019・2020合同受賞作品展」を2021年2月16日(火)~2月23日(火・祝)に福岡市科学館(福岡市中央区六本松4-2-1)、福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1-6)で開催いたします。
20回目を迎える今回のコンペティションで、20の国と地域から512点の応募をいただき、アジアデジタルアート大賞をはじめとする計60点の受賞作品を選定しました。展覧会では、受賞作品を展示や上映、さまざまなプログラムを通じてご紹介します。科学と芸術が融合した先端的な表現の数々をぜひ体感してください。
なお、NHK福岡放送局で予定しておりました動画部門の展示及び、2021年2月20日(土)に福岡市美術館で予定しておりましたシンポジウム・表彰式・レセプションは、新型コロナウィルスの感染拡大を鑑みて中止となりました。
2020年度から始まった授業「デザインと日本」は、建築、音、アート、メディアなど毎回異なる専門分野の教員が、それぞれの切り口で日本のデザインを紹介する科目です。これほど多様な分野からデザインをまとめて学ぶ機会はなかなかありません。
この授業の目的は、日本のデザインについて幅広い知識を得ること、もう一つは留学生との交流を深め英語力を身につけることです。授業の内容は、日本の公共空間に施されたユニバーサルデザインや、マルチメディアを駆使したマンガの記号論、縄文時代から連綿と続く日本の美意識など、九州大学芸術工学研究院ならではの多彩な切り口でデザインについて学ぶ授業となりました。
2020年度の参加者は、日本、中国、韓国、タイ、バングラデシュ、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、台湾、タンザニア、ブラジル、フランスの計12か国および地域から41名の学生が履修しました。全ての授業は英語で行われ、学生は熱心に英語でグループディスカッションや発表を行いました。
詳細については、九州大学大学院芸術工学研究院が運営するウェブサイトKID NEXTからご覧ください。
https://www.kidnext.design.kyushu-u.ac.jp/projects/6046?lang=ja
[お問い合わせ]
九州大学大学院芸術工学研究院 芸工インターナショナルオフィス
intl-ofc(a)design.kyushu-u.ac.jp
Researcher’s Fileでは、九州大学大学院芸術工学研究院で取り組む国際連携プロジェクトの研究を紹介していきます。
第一回目は、本学芸術工学研究院の村木里志教授がインドネシアのセベラスマレット大学と行なっている研究連携「小学生用家具の人間工学的デザイン」について紹介します。
インドネシアの小学校で使われている教室用の机と椅子は重く、低学年の子どもは自身で机、椅子を運ぶことが困難です。こうした課題に対し、この国際共同研究では、児童に適した机・椅子の条件を整理し、その条件を満たすデザインを提案することを目的しています。
調査の様子や研究成果、これまでの九州大学とセベラスマレット大学との交流などをご紹介しています。下記のリンクからご覧ください。
未来構想デザインコースでは、高校生を対象に「未来構想デザインコース」の教育・研究内容を知ってもらえるよう「高校生のための未来構想デザイン講座」を毎年年数回開講しています。
「未来構想デザインコース」の概要や考え方、未来構想デザインコースの”アート&デザイン”、”社会構想”、”情報・生物”各分野の「模擬授業」や総合的に「未来構想デザインコース」を経験してもらうための「ワークショップ」、工作工房やバイオフードラボなどの「施設見学」などを行っています。その他、質疑応答の時間の時間をしっかりもうけ高校生の方々の疑問にお答えしています。
本年度はコロナ禍の中、未来構想デザインコースは変わりなく、「高校生のための未来構想デザイン講座」6/13講義・見学編、8/22続・講義、10/11演習編、11/7表現・対話編 計4回行い、のべ200人以上にオンラインで参加いただきました。
その様子を取りまとめましたので、リンク先から御覧ください。
九州大学大学院芸術工学研究院は、デザインの体系化を目的としデザイン学の基礎論に取り組んでいます。この度、ライデン大学講師のNiels van der Salm氏をお招きし、第18回デザイン基礎学セミナー『文学の「もの」・「もの」の文学―菅原道真の美学を求めて―』を開催します。どなたでもご参加いただけますので、みなさまのお越しをお待ちしております。なお、講演は日本語で行われます。
[概要]
「文学」は、写本・印刷・肉声と様々な形を媒体とするためか、それとも複写可能な作品から形成されているためか、近代以降広く他の芸術とは本質的に異なる「無形」の芸術と定義されてきました。しかし近年、日本文学を始め文学研究において文学作品も有形の「もの」として扱う傾向が目を引きます。本講演では、このような方法論からヒントを得て前近代の文学作品に焦点を当てながら、特に菅原道真の漢詩文に集中して(前)近代の美学の変遷を追求し、このような比較研究をとおして、私たち現代人が抱いている美感覚、とりわけオリジナリティの必然性や作品の内面性を問題にしたいと思います。
[登壇者]
ニールス・ファン・デル・サルム Niels van der Salm
オランダ生、ライデン大学日本学科講師。2012年~2013年に九州大学、JLCCプログラムにて語学留学(日本語研修)。2015年~2016年に東北大学文学研究科日本思想史研究室にて研究生。2018年にライデン大学西洋古典文学研究科の修士号と同大学日本研究科の修士号を取得。研究テーマは平安前期の漢詩文の世界とその近現代的受容。論文に「Michizane’s Other Exile? Biographies of Sugawara no Michizane and the Praxis of Heian Sinitic Poetry」(九州大学JAH-Q学術誌、未刊)がある。
[お申込み]
参加ご希望の方は事前に申込フォーム(https://forms.gle/4DFV8xD83xSU49fJ8 ) からお申し込み下さい。
申し込み期限:1月27日 (水)迄。
[主催]
九州大学大学院芸術工学研究院
[共催]
芸術工学部未来構想デザインコース
添付ファイル |
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九州大学Webサイトの「芸術工学研究院 研究紹介」ページに、
中村 美亜准教授の『多様で包摂的な社会のためのアートとデザイン』が掲載されました。
参照サイトよりご覧ください。
2/22 17:00~18:30
第4回社会包摂デザイン研究会を開催します。
テーマ:多様性の科学 -社会包摂デザイン研究の可能性について
今回第4回研究会では、社会包摂デザインにおける重要なキーワード「多様性」について、科学、特に生理人類学からみることで、社会包摂デザインのアプローチを増やすことや社会包摂への生理人類学の応用可能性を考えることをを目的としています。また。応用生理人類学研究センター×社会包摂デザイン・イニシアティブの連携で、科学研究・現場実践の立場から、「多様性研究」の可能性を探ります。
お二人の先生に、高校生や専門外の方にもわかりやすく生物学の立場から、「多様性」についてお話しいただきます。
今回は、応用生理人類学研究センター×社会包摂デザイン・イニシアティブ準備室 共催で行います。
講演1
変化を生きるこころの多様性
― 統合失調症関連遺伝子からのアプローチ
早川 敏之 九州大学 基幹教育院
講演2
生物学からとらえる多様性
― 多様性を産み出す性、色覚多様性の新展開
平松 千尋 九州大学 芸術工学研究院
クロストーク
早川 敏之×平松 千尋× 古賀 徹
お申し込みはhttps://bit.ly/2X5p0twよりお願いします
応用生理人類学研究センター×社会包摂デザイン・イニシアティブ準備室 共催
添付ファイル | |
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参照リンク |
8月に、東京ミッドタウンで展示されました「未来」卒研のブックレットが完成しました。
未来構想デザインコースではまだ卒業研究はありませんが、未来構想デザインコースの教員が担当した 芸術工学部・芸術工学府学生の卒業研究や卒業論文・修士論文です。
これは東京ミッドタウン・デザインハブ第87回企画展「ゼミ展2020 見のがし卒展」2020年9月15日(火) – 9月20日(日) に展示されたものをもとに再構成した冊子です。
各教員が担当した過去の卒業研究やプロジェクトを集めることで、まだ見ぬ未来構想デザインコースの「未来」の卒研を考えてみようというものです。
順番やタグ付けは編集者が感じるままに決めていきました。多様な卒業研究は多層な思考を見出そうとしているように見えてきました。
つながり、広がっていく、様々な卒業研究を眺めながら、「未来」の卒業研究を一緒に考えましょう。
PDFデータは以下からダウンロードいただけますが、印刷物をご希望の方は、ogoffice@design.kyushu-u.ac.jpまでご相談ください。