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芸工から生まれた「一人一花in能登半島」が第32回いしかわ景観大賞を受賞しました

2026年2月、能登半島地震の復興を応援するプロジェクト「一人一花 in 能登半島」が、令和7年度(第32回)いしかわ景観大賞の大賞を受賞しました。本プロジェクトは、九州大学大学院芸術工学研究院の教員らの取り組みから生まれ、地域の方々とともに花のガーデンを整備することで被災地に彩りと交流の場を生み出してきた取り組みです。

2024年元旦に発災した能登半島地震。その復興を応援するプロジェクトは、九州大学芸術工学研究院の教員が中心となって開催したイベント「FUKU OKA Christmas Festa 2024」での出会いからはじまりました。
FUKU OKA Christmas Festaは、経済的困難を抱える家庭のこどもたちに食と文化体験をプレゼントするイベントです。そのプログラムの一つとして、近藤加代子教授(未来構想デザインコース)が主宰する「ふくおか国際映画祭」にゲストとして登場した俳優・常盤貴子さんと鵜飼哲矢教授(環境設計コース)との対談から構想がスタートしました。

このプロジェクトは、福岡市の「一人一花運動」の仕組みを活用し、能登半島地震で解体された建物跡地の空き地をガーデンとして整備することで荒廃を防ぎ、地域の方々の交流の場となる彩りある癒しの空間づくりを目指すというものです。

プロジェクト推進のため、能登半島の3市3町(七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町、志賀町、能登町)の首長をメンバーとする実行委員会を立ち上げ、代表には、芸術工学部環境設計学科OBで建築家の岡田翔太郎さん(七尾市在住)が就任しました。また、環境設計コースの教員であった高取千佳准教授(現・東京大学)がコーディネートを担い、非常勤講師の徳永哲さんらが福岡のガーデナーと協働してガーデンのデザインを担当しました。

2025年3月から9月までに、富山県氷見市も加えた4市3町において、14か所のガーデンを地域のみなさんと一緒に整備しました。被災地に新たな景観と交流の場を生み出す取り組みとして、多くの方々に喜ばれています。常盤貴子さんも毎回花植えに参加するなど、アンバサダーとして活動を支えています。

今回の受賞に際し、審査委員長は講評の中で、「震災からの心の復興の象徴として、花のある空間が人々に憩いや安らぎを与えるとともに、彩り豊かな景観が地域に明るさと希望をもたらしている。また、花植えの活動を通じたコミュニケーションが賑わいを創出し、景観づくりを介して地域の絆を深めることにも寄与している。」と高く評価しています。

【写真上・第6号ガーデン(穴水町)、写真下・第1号ガーデン(七尾市)】

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