
2026年10月、令和8年度「都市の緑3表彰」の一つである「第46回緑の都市賞」において、『一人一花 in 能登半島』が内閣総理大臣賞を受賞しました。九州大学大学院芸術工学研究院の教員らの取り組みから生まれた本プロジェクトは、2026年3月の「第32回いしかわ景観大賞」に続く受賞となります。
本プロジェクトは、2024年元日に発生した能登半島地震後、建物の解体によって生じた空き地を花と緑のコミュニティガーデンへと再生する取り組みです。福岡市の「一人一花運動」の仕組みを活用し、地域住民や全国の支援者、専門家、企業などが協働して、被災地に彩りと交流の場を生み出しています。
プロジェクトの構想は、芸工の教員らが中心となって開催した「FUKU OKA Christmas Festa 2024」での出会いから生まれました。同イベントのプログラムの一つとして、俳優の常盤貴子さんと鵜飼哲矢教授(芸術工学部・環境設計コース)が対談したことがきっかけとなりました。
プロジェクトの推進にあたり、能登半島の3市3町(七尾市、輪島市、珠洲市、穴水町、志賀町、能登町)の首長をメンバーとする実行委員会が設立され、芸術工学部環境設計学科の卒業生で建築家の岡田翔太郎さん(七尾市在住)が代表を務めています。2025年3月に第一号のガーデンが開設されて以来、地域住民による日々の手入れや、全国からの支援によって取り組みは広がり、2026年9月には富山県氷見市を含む4市3町で計24か所のコミュニティガーデンが整備されました。常盤貴子さんもアンバサダーとして花植えに参加し、活動を支えています。
ガーデンは、被災家屋などがあった場所の記憶を継承しながら、被災地の景観回復や地域の方々の交流を育む場となっています。芸工から生まれた取り組みが、卒業生や地域住民をはじめとする多くの人々の協力によって発展し、今回の受賞につながりました。
「緑の都市賞」は、公益財団法人都市緑化機構が主催する表彰制度で、みどりを用いた環境の改善、景観の向上、地域社会の活性化等に先進的かつ意欲的に取り組み、良好な成果を挙げている市民団体、企業、公共団体等を顕彰しています。

