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【受賞】音学シンポジウム2018学生奨励賞

大学院芸術工学府コンテンツクリエイティブデザインコースの学生が筆頭著者の下記の研究発表を行い、音学シンポジウム2018にて学生奨励賞を受賞しました。

発表:モーターを用いた擦弦デバイス“Gizmoviolon”
著者:清水 久見, 城 一裕(九州大学)

発表:海釣り用の音刺激による誘引デバイス”Multi-Sounds Fish Call”
著者:帯屋 健之, 城 一裕(九州大学)

音学シンポジウムは、情報処理学会 音楽情報科学研究会(SIGMUS)および音声言語情報処理研究会(SIGSLP)が開催する「音・聴覚・言語に関係するあらゆる研究分野をターゲット」とするシングルトラックで進行するシンポジウムです。音学シンポジウム2018は2018年6月16日(土)から17日(日)にかけて東京大学にて開催され、49件の発表が行われました。
「学生奨励賞」は、「音学シンポジウム2018」における修士課程(博士前期課程)以下の学生による発表で、最も将来性のある発表1件(発表件数によっては2件)に授与されるものです。

-清水 久見さんのコメント-
モーターを用いた擦弦デバイス“Gizmoviolon”というタイトルで発表を行いました。
本発表は、ヴァイオリンやヴィオラなどの擦弦楽器に存在する「演奏に弓を使う故の奏法上の制約」を、「弓でのボウイングに代わりモーターの駆動によって発音する擦弦デバイス“Gizmoviolon”」を開発し「擦弦楽器の演奏法を拡張する」ことで解決を試みた、というものです。どの点が評価されたのかということにつきましては評価基準が開示されなかったためわかりませんが、ただ楽器(デバイス)を制作するだけでなく、その先行事例や3種の実験による開発目的の達成度合いを紹介して体系的に研究全体の文脈を紹介できたことを評価していただけたのかなと考えております。


-帯屋 健之さんのコメント-
海釣り用の音刺激による誘引デバイス“Multi-Sounds Fish Call”というタイトルで発表を行いました。本発表では、音で魚を集魚し漁獲する「音響漁法」の釣りへの応用の一歩として、既存のデバイスを改良した「Multi-Sounds Fish Call」を用い、海で実際に誘引実験を行うことで、魚類の音による誘引を考察しました。研究としては未完成であり、様々な意見を伺うことで、今後に役立てたいと臨んだ発表でしたが、このような賞をいただけたことを光栄に思っています。研究の独自性や、研究の展望への期待も込めての評価だと思っていますので、今後も頑張りたいなと思います。
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