
九州大学芸術工学部では、このたびシリーズ演奏会「音楽と非人間」の第2回を2月11日(日)に開催します。
一般の方もご参加いただけますので、みなさまのお越しをお待ちしております。
▪開催日時:2024年2月11日 (日) 16:00 – 20:00
▪お申込み:下記Peatixイベントページより、チケットをご購入下さい。当日券はございません。
https://nonhumanmusic2.peatix.com/
▪プログラム
ジョン・ケージ:「Winter Music」(1957) と「Atlas Eclipticalis」(1961)
河合拓始:「イなりうた2016」より「あたごはら異聞」
高橋悠治:「水に走る影」(2014) 第一曲
エバ=マリア・ホーベン:「constellations – consolations」(2021)
▪演奏者
河合拓始(ピアノ):全曲
西岡怜那(ピアノ):「Winter Music」のみ
江頭摩耶(ヴァイオリン):「Atlas Eclipticalis」のみ
宇野健太(チェロ):「Atlas Eclipticalis」のみ
▪コンサート・コンセプト
「音楽と非人間」第2回は、晩冬になぞらえるのにふさわしい演奏会です。星の川、水面下と野原を行き交う精霊と影をテーマにしています。特に、コンサート後半は、ジョン・ケージによる2台ピアノのための「Winter Music」(冬の音楽)とヴァイオリンとチェロのための「Atlas Eclipticalis」(星図)が同時に演奏されます。ピアノは後述する河合のほかに昨年度の「鍵盤三景」にも出演した西岡怜那が、ヴァイオリンとチェロは、アンサンブル・ファルケなどで現代音楽を積極的に演奏する江頭摩耶、宇野健太が出演。福岡を拠点とする現代音楽のトップランナーが集結します。
前半は、現代音楽、即興演奏を得意とする河合拓始のソロ・リサイタルです。河合「イなりうた2016」より「あたごはら異聞」は稲荷山の精霊を、高橋悠治「水に走る影」は水面下の影の不可解な音を喚起します。エバ=マリア・ホーベンの「constellations – consolations」(星座・慰め)は、ホーベンのより個人的な夜空の印象を通して、地上の精霊から星々へと導き、後半のケージのフィナーレへと向かいます。
▪シリーズ・コンセプト
今年度の「音楽と非人間」というコンサートシリーズは、3年間の研究プロジェクトの一環で、前近代的で非西洋的な存在論に根差した日本の哲学と美学を基にして、人間の音と非人間の音の関係を新たな視点から解釈します。
作曲家たちは自然や精神的な要素との関わりを探求し、前近代の哲学や能楽の作品からインスピレーションを得ています。自然からのインスピレーションやフィールドレコーディング、伝統楽器を用いた現代音楽が交差し、不安定な時代において音楽を創り、聴き、共有する、(そして議論する)意味のある方法を定めていきます。
参照リンク |
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