卒業生の声

公開日:2025.03.13

静けさのある暮らしを求めて

鈴木 航輔さん

株式会社永田音響設計 コンサルタント

  • 2010年 芸術工学部音響設計学科卒業
  • 2012年 大学院芸術工学府芸術工学専攻コミュケーションデザイン科学コース修士課程修了
  • 2012年- 現在 株式会社永田音響設計 コンサルタント
関連する学科・コース・専攻
  • 音響設計コース(学部)
  • 音響設計コース(大学院)
  • コミュニケーションデザイン科学コース
  • 音響設計学科

現在のお仕事について教えてください

コンサートホールや劇場をはじめ、アリーナ、病院、市庁舎、学校校舎、図書館、住宅など、国内外のあらゆる建築物の用途に合った音環境を実現する「音響設計」が私の仕事です。新しい建物の敷地で朝から晩まで音や振動の調査をしたり、空間のレイアウトや大きさ、形、使用する建築材料や設備機器等に関する提案をしたり、現場で設計意図通りの工事が行われているか確認したりしています。いくつものプロジェクトが同時進行していて毎日違うことをしていますが、「音を聴くこと」は常に心がけるようにしています。

あなたの芸工生時代についてお聞かせください

将来は国境にとらわれずに色々な施設の音響設計に携わりたい、という思いで芸工を志望しました。芸工では、音に関する知識や感性、説明能力を身に付けられるはずだと考えたからです。応用的なことは社会人になってからできるだろうと想像し、研究は音の基本的な性質の理解を深めるために建築材料の吸音性能の測定や予測方法をテーマに取り組みました。学生時代に物理的な理論、音楽史や作曲、聴覚生理や心理など音について幅広く学べたことは今の仕事にとても役立っています。

受験生に向けてのメッセージ

何が好きか、何を突き詰めたいかを探すことがとても大事だと思います。芸工(音響)では、音が絡めばアプローチ次第で出来ない研究はないと言えるくらい、先生方や施設が充実しています。真剣に夢中になれるものをぜひ見つけてください。