授業「スタジオプロジェクト Inter-cultural Dialogue 2023」

スタジオプロジェクト「Inter-cultural Dialogue」は、日本人と留学生のフレンドシップをデザインすることを目的にした九州大学大学院芸術工学府の演習科目です。留学生は言語や文化の違い、出会いのきっかけが少ないなどの理由から日本人と友達になることに難しさを感じています。そこで、学生は日本人と留学生が楽しみながら交流できるイベントを開催し、学内の多様な留学生の文化について知り、その後の交流につながる場をデザインしました。


2023年度は、日本、中国、ドイツ、ベネズエラ、チュニジアの5カ国および地域から18名の学生が履修しました。授業は英語と日本語を柔軟に混ぜながらディスカッションとプロトタイピングを繰り返し、おにぎりを作る体験ワークショップ、学内留学生の出身国のトリビアクイズ、遊びながら外国の文化を知るオリジナルアクションゲームなど5つのチームに分かれてコンテンツを制作しました。2023年11月16日(木)にこれらのコンテンツを体験できるGeiko Fun Festivalを開催しました。当日は学内外から約50名が参加し、あちこちで初対面の参加者間で自然な会話や笑い声が溢れる楽しい交流が生まれました。

一度のイベントで友情を深めるのは十分とは言えません。芸術工学研究院では、今後もこうした英語による授業や留学生との交流機会を増やし、大橋キャンパスに国際的な文化を醸成します。



Inter-cultural Dialogue
  • 開講期間:2023年秋学期
  • 単位数:2単位
  • お問い合わせ:九州大学大学院芸術工学研究院 芸工インターナショナルオフィス
intl-ofc(a)design.kyushu-u.ac.jp








【芸工生のNews&Story】芸工祭2023

2023年の芸工祭について、芸術工学府音響設計コース修士1年 久住香奈さんがお伝えします。



11月3日(金)から5日(日)にかけて、毎年恒例の芸工祭が開催されました。3日間とも晴天に恵まれ、参加者全員芸工祭を存分に楽しめたことでしょう。

11月3日、芸工祭はZENYA23によるスペシャルライブで幕を開けました。歌を歌ったり、楽器を演奏したりするほか、舞台設計や衣装のデザインなど才能あふれる学生たちが、華やかなライブを作りあげました。最後のプログラムでは、ZENYAのリーダーがSUPER BEAVERの「ありがとう」を歌い、観客と素晴らしいチームのメンバーへの感謝の気持ちを表現しました。

11月4日と5日は芸工祭のメインイベントの日で、会場では様々な催し物がありました。教室の一角では、未定研が制作したアニメが上映されたり、ハンドメイドのアクセサリーショップがあったりと、芸工生それぞれの得意分野を活かしたものがたくさんありました。芸工サポーターも今回イベントを主催し、留学生や一般の方々を対象に、日本の文化を体験できるワークショップを開催しました。

キャンパス内の中庭には、様々な食べ物やグッズを販売するテントが設置されていました。例えば、芸工オケ(フィルハーモニー管弦楽団)のテントでは、3種類のカレーライスを売り、絶大な人気でした。また、噴水近くでは、噴水企画によるパフォーマンスや格闘技研究会によるプロレスが繰り広げられました。キャンパスの中央にあるフライパンでは、終日音楽イベントを楽しむことができました。

体育館では大型イベントが行われていました。まず4日はインスタレーションが行われ、煌びやかな装飾や、カラフルな照明、そしてたくさんのスピーカーによって没入感を生み出していました。インスタレーションは3つのエリアに分かれ、それぞれの作品にはそれぞれの概念があり、とても考えさせられるものでした。5日には、ファッションショーが行われ、学生たちが作った衣装を学生たち自身がモデルとなることで披露し、ステージを作りあげていました。観客はその美しさと創造性に目を奪われたことでしょう。

5日の夜、50年の伝統である火祭りが行われ、芸工祭が幕を閉じました。大きな火をみんなで囲み、踊りながら「ソイ!」と声に出すことで一体感が生まれました。火祭りの学生は顔にカラフルなペイントを施し、伝統的な衣装を身にまとうことで祭りの雰囲気を盛り上げていました。

芸工祭には、小さいお子様から近隣の大人の方々まで、さまざまな人々が参加してくださいました。学生たちは一年間この芸工祭のために頑張ってきました。芸工祭が終わり、学生たちには達成感を感じつつも少し寂しさが残ったことでしょう。

<Writerについて>
久住香奈
私は九州大学大学院芸術工学府音響設計コース修士一年です。
卒業後のデンマーク留学のため英語とデンマーク語を勉強しています。芸工サポーターになってから、さまざまな留学生たちとの交流を楽しんでいます

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映画「隣る人」上映&刀川和也監督トークセッションを12/14に開催

九州大学大学院芸術工学研究院 社会包摂デザイン・イニシアティブは、シビックデザインラボプロジェクト「未来の児童養護施設のデザイン」の一環として、映画「隣る人」上映&刀川和也監督トークセッションを開催します。

映画「隣る人」上映&刀川和也監督トークセッション
〜 創設から40年、ある児童養護施設の現場から「これまで」の何を守り、「これから」なにを変えていくのか 〜


日時:令和5年12月14日(木) 15:00〜18:00 (開場:14:30)
   15:00〜16:25 「隣る人」上映
   16:40〜18:00 刀川監督×芸術工学研究院 田上健一教授による参加型トークセッション

開催場所:九州大学大橋キャンパス デザインコモン2階(福岡市南区塩原4-9-1)

定員:70名(事前申込制・先着順・定員に達し次第締切り)

参加費:無料

お申し込み:下記リンク先の申込みフォームにて必要事項を入力し、お申込みください。
https://forms.gle/iiYZ13WURMxmtQQN8


【映画「隣る人」】

そこにいなければ撮れなかった
8年間におよぶ児童養護施設の日常
愛を込める子どもたちと、それに隣る大人たち

地方のとある児童養護施設。ここではさまざまなな事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが「親代わり」の保育士と生活を共にしている。マリコさんが担当しているのは、生意気ざかりのムツミと甘えん坊のマリナ。本来、親から無条件に与えられるはずの愛情だが、2人にとっては競って獲得しなければならない大事な栄養素。マリコさんを取り合ってケンカすることもしばしばだ。そんなある日、離れて暮らしていたムツミの母親が、ふたたび子どもと一緒に暮らしたいという思いを抱えて施設にやってくる。壊れた絆を取り戻そうと懸命に生きる人々の、平凡だけど大切な日々の暮らしは今日も続く。

【トークセッション登壇者】

刀川和也(たちかわ かずや)監督
アジアプレス・インターナショナル所属。フリーの映像ジャーナリストとして、2001年から2002年にかけて、アフガニスタン空爆の被害を取材、テレビ等で発表。その後は主に、国内及び東南アジアでカメラマン、取材ディレクターとしてテレビドキュメンタリー制作に携わる。述べ8年に渡る撮影を経て、「隣る人」を完成させた。本作が初監督作品。

九州大学大学院芸術工学研究院 田上健一(たのうえ けんいち)教授
住宅をはじめとして教育・文化・医療施設など、日常生活に不可欠な建築の計画理論を専門としている。特に、人間と環境が相互に浸透し合う個性的で魅力的な空間の実現方法を、ユーザーの視点に立脚して研究。建築や地域のデザイン(調査・企画・計画・設計)に携わる専門家の養成が主目標。

【プロジェクト紹介】

九州大学大学院芸術工学研究院 社会包摂デザイン・イニシアティブ シビックデザインラボ
プロジェクト「未来の児童養護施設のデザイン」

「未来の児童養護施設は、どのような形が望ましいのか」について、子どもたち、施設職員、地域住民など様々な関係者との対話ワークショップを通して考えるプロジェクトです。未来の児童養護施設のデザインを建築設計の観点から考える上で、建築の専門家でない人たちも一緒に対話しながら進める「参加型の設計デザイン」を目指します。そのために、どのような対話ワークショップが参加しやすいのか、また、参加者が声をあげやすいのか、ワークショップのあり方についても実践を通して研究していきます。
児童養護施設の地域化・分散化・小規模化という理念を実現させるためには、職員の超過労働など、運営や空間に関する新たな問題にも向き合う必要があります。そのために、社会包摂デザイン・イニシアティブや学内の専門の教員らと協働し、施設・空間を検討することを目的としたデザインワークショップを企画し、共に場を生み出す者として包摂的に関われる雰囲気が自然に生まれるような、施設の運営の方針や改修・改築デザインの方針を明確化していきます。
添付ファイル

芸工インターナショナル・ウィンタースクール 2023を開催しました

Envisioning the Future of Design


九州大学大学院芸術工学研究院では、2023年11月5日(日)から11月12日(日)にかけて、「第2回ウィンタースクール」を開催しました。今回は、カンボジア、フィンランド、ドイツ、インドネシア、インド、フィリピン、台湾、タイの8カ国11大学(バンドン工科大学、ジャダフプール大学、国立台湾師範大学、ランシット大学、カンボジア王立芸術大学、セベラスマレット大学、シラパコーン大学、ケルン大学、ラップランド大学、フィリピン大学ロスバニョス校、台北市立大学)から16名の参加者を招聘しました。このプログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)、九州大学の助成を受けています。

本プログラムは、海外からの参加者に、昨年新たに生まれ変わりこれまで以上に個々のデザイン分野を横断的に融合できるようになったカリキュラムを有する本研究院について、その一端を垣間見る機会を提供するものでした。加えて、本学府での学習体験や、国内外出身の本学学生との交流、日本文化や日本の企業文化の体験も行われました。

参加者は、教員の研究内容を深く理解するためのラボセッションや、先進的かつ多様な本研究院の研究施設を見学するキャンパスツアー、博士コロキアム、本プログラム参加者による最終プレゼンテーション、TOTO株式会社への企業訪問、唐津市の文化見学を通して、さまざまな分野の見識を深めました。詳しいプログラムについては以下の添付ファイルをご参照下さい。

キャンパスツアーでは、無響室、残響室、録音スタジオを有する音響特殊棟を見学しました。環境適応研究実験施設では、人間の環境適応性を評価し、健康で快適な生活環境に必要な条件を明らかにするために使用される、気圧、温度、湿度、照度、光色、水圧を様々な設定で制御できる9つの人工気候室を見学しました。居住空間実験住宅では、居室、キッチン、浴室、トイレ、階段などの住環境をシミュレーションし、実際の生活における人間の行動や活動を観察・分析できる設備を見学しました。工作工房では、卒業制作やプロジェクト、研究関連作品など、学生や教員が創作活動を行うために使用できる、様々な工具や機械、高度なデジタルツールを見学しました。また、新たに生まれ変わった芸工図書館も見学しました。

ラボセッションでは、参加者は、プログラム中に所属する研究室の教員の研究分野に応じて、様々な知識や技術を学びました。九州大学総合博物館、太宰府天満宮、能古島の小中学校での現地学習、デザインリサーチや創造性ワークショップへの参加、AIを活用した画像制作の学習、3DレーザースキャナーとVRを活用した建築データのスキャンおよびアーカイブ化、筋電センサーの実験などを体験しました。

最終プレゼンテーションでは、参加者は、プログラム中の講義や、ラボセッション、キャンパスツアーを通じて、自分自身の専攻分野のみならず、専門外の知識や視野が広がり、新たな可能性を見出すことができたと語りました。今回のプログラム内容は、参加者にとって示唆に富み、刺激的であったことがわかりました。また、参加者は、空港までの送迎や、福岡市内の案内、研究室での活動、日本の文化や食事についての紹介、カラオケで一緒に楽しむなど、ホスピタリティ溢れる対応をしてくれた本学の学生たちにも感謝していました。プログラムの最後に行われた送別会では、参加者全員がこの1週間を振り返り、新たな友情を育くみました。



<翻訳者>
長谷川愛
芸術工学府人間生活デザインコース 修士2年
添付ファイル
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「芸工オリジナルグッズ コピックケースのデザインコンペ」審査結果について

芸術工学部では、大学間の公的な訪問やご来訪の際の贈答品として使用する芸工オリジナルグッズを新しく制作するため、芸術工学部の学生および教職員を対象としたデザインコンペを行いました。

2023年8月22日(火)から1031日(火)までの募集期間中に応募された多数のデザイン案を対象に、芸工 広報戦略推進室にて厳正な審査を行い、以下の応募者のデザイン案を採用することに決定しました。

 ■コピックケースデザイン 受賞者

   芸術工学府 ストラテジックデザインコース

   修士2年 川崎 大雅(かわさき たいが) さん

 

デザイン案の詳細については下記のファイルを御覧ください。

添付ファイル
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第3回「写真とことば」ジェンダーデザイン・コンテスト審査会を開催、メディア(西日本新聞)に掲載されました

福岡市男女共同参画推進センター・アミカスと九州大学大学院芸術工学研究院 社会包摂デザイン・イニシアティブ(DIDI)は、2023年10月28日(土)に 第3回「写真とことば」ジェンダーデザイン・コンテスト 公開二次審査会を開催しました。当コンテストは、九州大学基幹教育科目「社会包摂とデザインB」と連携し、ジェンダー平等に向けた表現の仕方を考える機会として考案されたものです。

応募143作品から一次審査で15作品が選ばれ、アミカス4階ホールおよびオンラインで審査通過者がプレゼンテーションを行いました。審査員は、福岡市男女共同参画推進センター・アミカス 近藤美由紀館長、福岡市市民局 山口正裕人権部長、写真研究者の小林美香氏、九州大学大学院芸術工学研究院の結城円准教授、工藤真生助教の 5名が担当し、厳正なる審査の結果、最優秀賞1作品、優秀賞2作品を決定しました。

2023年11月10日(金)の西日本新聞 に、本コンテストの記事が掲載されております。

一次審査を通過した15作品はアミカス1階のロビーに展示されています。お立ち寄りの際にはぜひご覧ください。
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【学生の展示】「婚姻制度によりそう展 Ver.0.5」を12/4~12/12で開催

芸術工学府未来共生デザインコース修士2年の山田和佳さんが、ジェンダー展シリーズとして”結婚と婚姻”をテーマに、「婚姻制度によりそう展 Ver.0.5」を開催します。

私たちにとって身近な婚姻制度は、本当に私たちの生活に寄り添ったかたちをしているのでしょうか?日本や世界の婚姻制度を知り、考えてみるきっかけを生み出す展覧会です。
今回は Ver.0.5として、以下の3部構成で展示します。

 ・アンケートの設計と結果
 ・世界の婚姻(届)
 ・婚姻に関する意見の共有ワークショップ

最終展示は2月にVer.1.0として行います。


会期:12/4(月)~12/12(火) 9:00‐18:00
※最終日は17:00で終了、土日休み

会場:九州大学大橋キャンパス1号館2Fギャラリー

主催:芸術工学府未来共生デザインコース修士2年 山田和佳
  協力:九州大学芸術工学部 プロダクトデザイン研究室

【展示】「漫画をよんで、子育てをしっかり考えてみる展」を12/4~12/12で開催

社会包摂デザイン・イニシアティブは、ジェンダー展シリーズとして”子育て”をテーマに、「漫画をよんで、子育てをしっかり考えてみる展」を以下のとおり開催します。

色々なことがからみあい、様々な状況での子育ては、意外と共有できていないことがあります。
漫画やアンケート結果を見ながら、他の人の考えをきくことで、子育てをみなで考えていくきっかけにしていこうとおもいます。

雑誌「モーニング」(講談社)にて連載中で、名作と言われる漫画作品『OL進化論』から、子育てに関わる4コマ漫画を9編抜粋し、許諾を得て展示します。
また、子育てに関わる人気の12冊の漫画とともに、子育てに関わるアンケート結果を発表します。
目の前の大切な問題の解決と、二元対立でない議論、仕組みの再設計などを目指すデザインとして展示します。


会期:12/4(月)~12/12(火) 9:00‐18:00
※最終日は17:00で終了、土日休み

会場:九州大学大橋キャンパス1号館2Fギャラリー

主催:九州大学大学院芸術工学研究院 社会包摂デザイン・イニシアティブ

「SDGsデザインインターナショナルアワード2023」国内授賞式を開催しました

九州大学大学院芸術工学研究院SDGsデザインユニットと九州大学未来デザイン学センターが主催する「SDGsデザインインターナショナルアワード2023」国内授賞式を、2023年11月11日(土)に開催しました。

今年度のアワードは、韓国の東西大学アジア未来デザイン研究所と連携し、「未来の子育て」をデザインしよう!をテーマに、世界17の国と地域より79の大学や高校の学生が参加し、202件の応募が寄せられました。厳正なる審査の結果、各賞が以下のとおり決定し、芸工生も受賞しております。

受賞者の皆様、おめでとうございます!


【金賞】
「BLOCK&MEMORY: Orientation walking ability training AIDS designed for visually impaired children」
 HONGXU LUO, HAN JIAYI, and CHU XINRUI
(大連理工大学/中国)

【銀賞】
「Pieces of Peace」
 Hao Cao, and Masao Oi
(東京大学)

【銅賞】
「Cosmic Education – for the past, present and future」
 Shruti Umesh Chakke
(IED ヨーロッパ・デザイン学院トリノ/イタリア)

企業賞・KMバイオロジクス賞
「The Brave Adventure of ‘Vaccine」
 木原 秀将(九州大学医学部)
 Wang jia(九州大学大学院芸術工学府 博士後期課程2年)

【企業賞・ユーコーラッキーグループ賞】
「Let`s Protect the Shining Stars」
 Jessica Andrade dos Santos(九州大学大学院芸術工学府環境設計コース修士2年)
    Jose Aceituno(九州大学総合理工学府総合理工学専攻 機械・システム理工学 国際コース修士2年)

高校生特別賞
「Bottle Evo: Unleashing Creativity One Bottle at a Time」
 RAEXLE ALTHEA N. FERNANDO, Alcantara, Guillermo, Dolores, Banut, Salvador
(マリアーノマルコス州立大学付属高校/フィリピン)

「G for Greenery and Geological Disasters」
 Jamilla Casie Mei Orbeta, Zakia Mei Coloma, Keshia Colleen Gaño, Odessa Padron, Carleone Bruce Salvador, Rayner Johann Ramiro
(マリアーノマルコス州立大学付属高校/フィリピン)

「Kulto’ra」
 Adrian Jed Cacao, Ynnah Therese Salenda, Rvee Anne Vanessa Cid
(マリアーノマルコス州立大学付属高校/フィリピン)


国内授賞式は九州大学大橋キャンパスの会場とオンラインで実施し、会場には金賞受賞学生代表、企業賞受賞学生、審査員をはじめ企業関係者など約40名が集まり、そのほか多くの受賞者、視聴者はオンラインにて参加しました。

基調講演では、芸術工学研究院未来共生デザイン部門 池田美奈子准教授が「これからのデザインを考えるためのキーワード」というテーマで、人新世 、人間性、共感、システム思考、共創、私たちの未来についてお話され、多くの参加者が聞き入っていました。

本授賞式は、単に受賞作品の表彰だけではなく、企業賞においては、受賞学生、企業の関係者、研究者、メディア関係者など多様な参加者たちが、受賞作品の社会実装の可能性についてワークショプ形式で熱い議論を行い、実装プランを発表しました。

これらの素晴らしい受賞作品が社会実装につながる仕組みを提案することも、本アワードの大きな役割とも言えます。

参照リンク

【学生の受賞】未来共生デザインコースの学生が2023年度グッドデザイン・ニューホープ賞を受賞(情報のデザイン部門)

芸術工学府未来共生デザインコース修士2年の山田和佳さんが2023年度グッドデザイン・ニューホープ賞(情報のデザイン部門)にて入選しました。

山田さんは、社会包摂デザイン・イニシアティブ(DIDI)が福岡出入国在留管理局、福岡国際空港株式会社と連携して実施する研究プロジェクト「イミグレーションデザインプロジェクト」に参加し、デザインや社会学の方法論の観点から空港における出入国管理の仕組みや在留支援の仕組みを考え、解きほぐし、問題の在り処を考えています。

受賞の作品は、『入学当初の外国人親子と担任をつなぐ連絡帳』

「小学校に入学/転校したての外国人児童が自分の心情や担任への相談の有無を表現できる項目を設けた連絡帳と、外国人保護者がチェックするだけで連絡事項を担任に共有できる2種類の連絡帳。不慣れな環境で表現の手段を持たない外国人児童・翻訳等の余分な手間をかけている外国人保護者と担任の交流をサポートする」
というものです。

社会包摂として、言語や文化、習慣の異なる外国人とのコミュケーションは、重要な課題の一つです。在留支援を行うための方法として、このようなコミュニケーションツールの開発は今後ますますニーズが高まると思われます。

下記リンクより、審査委員による評価コメントをご覧いただけます。

参照リンク

【展示】石橋文化センターアートフェスティバル2023

久留米市にある石橋文化センターで行われているアートフェスティバル2023において、「大学生等による若手アーティストへの創作支援プロジェクト」の一環として、芸工広報サークルCreative Lab有志で作品を制作し、展示を行っています。
九州大学の参加は2019年度以降4年ぶりで、今年度は「紅葉借景図」という題名で文化センター内の紅葉の新たな見方を提供する作品を制作しています。ぜひご来場ください。

■日時
2023.11.3(金)〜19(日) 10:00〜17:00
※18日、19日は20時まで

■会場
石橋文化センター(福岡県久留米市野中町1015)

■参加者
目黒智将(メディアデザインコース4年)
古殿和希(メディアデザインコース3年)
永墓やよい(メディアデザインコース3年)
浅田かんな(未来構想デザインコース3年)
草野美子(メディアデザインコース2年)

参照リンク

【展示】未来構想デザインコース授業 「芸術表現論」作品『有田展』を開催

11/16(木)~11/24(金)の期間中、下記のとおり、芸術工学部未来構想デザインコースで開講の授業「芸術表現論」で学生が制作した陶器(箸置き)作品を約200点展示します。
どなたでもご覧頂けますので、ぜひ足をお運びください。

会期:11/16(木)~11/24(金)9:00-19:00 ※土日祝日を除く
  11/16(木)は 17:00-19:00、最終日11/24(金)は 9:00-17:00
会場:大橋キャンパス1号館2F ギャラリー


佐賀大学 芸術地域デザイン学部 芸術表現コース有田セラミック分野 三木悦子准教授の指導のもと、学生たちが箸置きを制作しました。
この授業は、⽇本磁器発祥の有⽥のやきものとそこから始まった「肥前陶磁器産業」について触れ、近代産業への発展とその中で⽣まれた⽯膏型成形の基本を経験することを目的としています。ワークショップ「⽯膏型を使ったやきもの成形について」でやきものづくりの基本を通して ʻ 箸置き ʼ を制作し、⽇本⽂化についても考察しました。
写真は、陶芸家でもある講師の三木悦子准教授の作品です。

授業は以下のようなカリキュラムで行われました。
【1】
「肥前陶磁器産業」に関する講義
ワークショップ「⽯膏型を使ったやきもの成形について」のガイダンスなど

【2】
⽯膏原型作成、⽯膏による型取り

【3】
⽯膏型による成形
成形後 生地を乾燥させ、900度で素焼焼成

【4】
佐賀大学有田キャンパスにて、釉薬掛け、仕上げ、1280度の還元炎焼成

【5】
窯出し、⾼台磨き、発表、総評