
リーガルデザイン・ラウンドテーブル

水野祐弁護士(シティライツ法律事務所/九州大学グローバルイノベーションセンター客員教授)をお迎えし、芸術工学府・学部、統合新領域学府、法学部、工学部の学生が対面で参加しました。
1日目は11月末に閉会したばかりの「ルール?展」を軸に、法学/ソーシャルデザイン/社会包摂/メディアアートなど、様々な切り口からリーガルデザインの意義に触れました。2日目は短時間ながらワークショップ形式で条例のデザインを体験した後、尾本章芸術工学研究院長と共に次年度へ向けた意見交換を行いました。
通常の感染対策に加え、1人1ミニテーブルで密にならない配置を基本とし、今回は対面での実施にこだわりました。
2022年からの新・芸術工学府カリキュラムには「リーガルデザイン」が新設されます。外からのルールは窮屈に感じるものですが、望ましい社会の在り方を実現する社会デザインの強力なツールとしてルールを捉え直す機会になればと願っています。


【芸工公式YouTubeを更新しました】「NFT市場はクリエイターにとってどうなのかを考える会議」

九州大学 大学院芸術工学府、ビジネス・スクール(QBS)、ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)は三部局が共同して、デザインとビジネスを融合する新しい教育プログラムの開発を目指してさまざまな取組を行っています。
2021年10月4日に開催した「NFT市場はクリエイターにとってどうなのかを考える会議」では、いち早くNFTアートに取り組みメディアアート分野を強力に牽引する真鍋大度氏をお招きし、NFTについてお話いただきました。また、様々なアート活動を共にされている藤岡定氏とのディスカッションにより、NFT市場、メディアアート、今後のクリエイターの活動はどうなっていくのかについて議論を深めました。
【登壇者】
真鍋 大度 氏(ライゾマティクス)
藤岡 定 氏(株式会社 anno lab代表)
【モデレーター】
松隈 浩之 (九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

【第55回 JUMP新世界漫画賞佳作】須田 雄太さんが受賞

コンテンツ・クリエーティブデザインコース修士2年の須田雄太さん(知足研究室)の修了制作が、第55回JUMP新世界漫画賞佳作を受賞しました。 今回の審査員は『呪術廻戦』を連載中の芥見下々先生でした。
須田さんの作品は少年ジャンプ+に掲載されています。是非、ご覧ください。

漫画「32GBの宇宙」

第55回 JUMP新世界漫画賞佳作受賞。少年ジャンプ+に作品掲載。
須田雄太君(知足研究室)の修了制作。

SDGs Design International Awards 2021 結果発表

テーマ1 カーボンニュートラルな都市をデザインする。
[金賞]リジュベネイティング ザ エッジ~、 Taorem Rahul Singha、バングラディッシュ工科大学、バングラディッシュ
[銀賞]データーセンター リカバリープログラム、 Nie Qijun,、ロイヤル カレッジ オブ アート、 イギリス
[銅賞]アキュームランド、Bian Yihan, Chen Lianyi、 Chu Lijun、 Liu Chunchen、 ロイヤル カレッジ オブ アート、イギリス
テーマ2 カーボンニュートラルなライフスタイルをデザインする。
[トヨタ自動車九州賞]南極エコアラート、 Cao Hao、 天津工業大学、 中国
[ピエトロ賞]e-コンテイナー、小林大悟、 新潟県立津南中等教育学校、 日本
[九州みらい建設賞]Bukit – ブティックホテル、Chen Jia Yue、 University of Science Malaysia、 マレーシア
[九州大学ネガティブエミッションテクノロジー賞]カーボンキャプチャーバス、Zhang Zexin、 九州大学 芸術工学府、日本
高校生特別賞
セイビングランプ、小松優雛、 上村しほ、 平田楓花、 江田菜々子、 福岡市立福翔高等学校、 日本
(※作品名、受賞者名、学校名、国名の順)
受賞作品の詳細、審査員からのコメントなど公式HPを是非ご覧ください。
https://www.sdgs.design.kyushu-u.ac.jp/awards/result/
参照リンク |
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【展示】張澤鑫「光のシミュレーション」展

12/1 (水) ~ 12/7 (火)9:00-15:00 西日本シティ銀行大橋支店 未来ギャラリーにてCCDコース修士2年生プロダクトデザイン研究室 張澤鑫さんが「光のシミュレーション」展を行います。
作品概要
光は物理法則に従い、直進、反射、屈折、分散などの性質があります。 光の異なる物体に当てることにより、物体の形が表現できるようになります。CGシミュレーションでは、光が固定な物理法則に従わなくても構いません。光源のパラメータをコントロールできるようになります。 光を反射・屈折させる媒質のパラメータ も自由に調整でき、光が生み出す光影効果は、現実の光とは異なるものになります。 本展は、さまざまな媒質での光の動きをシミュレーションし、そして媒質の存在を隠し、純粋に光の反射や 屈折を画像造形の要素にして光影効果を表現する展示会です。
Light Hive 巣のような構造の中で光が何度も反射するシミュレーショ ンであり、光の経路が巣洞窟ごとに新しい構造のイメージ を生み出す作品である。光は 巣の中で生き物のように生きていることを表現する。
Abstract _4 円の輪郭で、光の反射、屈折を発生させる三次元のモデル を作成し、造形構成と反射率、屈折率が違う素材を通し、抽象的な光影効果をシミュレートする作品である。

【展示】ジェンダーとピクトグラム展 12/1~6@福岡市男女共同参画推進センター アミカス

FINA世界水泳選手権2022福岡大会の
サインデザイン・ピクトグラムデザインを通して考えた
ジェンダーと人の形
ジェンダーとスポーツ
ジェンダーと社会包摂 を展示します。
展示内容
【等身大の性差】
よく見る人の形は、実は過去に色々なものがありました。そのうちの5体を人のサイズに拡大して、駅側入口とロビーに配置しています。なかなか見ることのない、等身大のピクトグラムを体感してみてください。人の形、そしてジェンダーとして、何か発見があるかもしれません。また、2階廊下の壁面にピクトグラムの歴史を紹介しています。普段何気なくみているものだと思いますが、この機会にぜひご覧ください。
【トイレのピクトグラム】
トイレを示すためのピクトグラムは、よく男性と女性が用いられます。それらの人型からはジェンダーに関する偏見が読み取れます。今回、FINA世界水泳選手権2022福岡大会に向けて、多様性を重視する現代にあった人型のニュートラルな表現を試みました。実験的に、ニュートラルな人型を用いてトイレの表記をしてみました。どのような印象でしょうか?
【エレベーターに乗る男】
エレベーターのピクトグラムにも人がいますね。よくみてください、男性しか乗っていません。エレベーターに女性は乗れないのか、このピクトが作られた時が男性中心だったのか、女性のピクトはスカートで幅をとるから男性のみなのか。様々なことが思い浮かびます。今回FINA世界水泳選手権2022福岡大会に向けて制作したニュートラルな人型を用いて表記し直してみました。
【ジェンダーの形の歴史】
よく見る人の形は、実は過去に色々なものがありました。その歴史をご紹介します。普段何気なくみているただの図柄かもしれませんが、この機会にぜひお読みください。歴史だけでなく、人の形とジェンダーについて考えてみると気づきがあるかもしれません。また、これらのうち5体を駅側入口とロビーに配置しています。探してみてください。
【男と女のグラデーション】
男性らしさ、女性らしさはどこから消えるのか。また、逆にどこから男性でどこから女性なのか。そのグラデーションを作ってみました。階段を上り下りするたびに性別がわからなくなったり、はっきりしてきたりする不思議な体験を味わってみてください。ついでに、どこをみて男性や女性と判断してしまっているのか、この機会にちょっと考えてみてください。
【いろんな人型を作ってみよう】
人型ピクトグラムの要所の値を変更することで、色々な人の形を作ることができるようにしました。腕や脚を長くしたり、ウエストを極端に補足したり太くしたり。自分の体型を作ってみたり。様々な人を作ってみてください。ちょっとした変化で印象が変わることもあります。
※体験可能日時
12月2日(木) 10:00〜12:00
12月3日(金) 10:00〜12:00
12月6日(月) 10:00〜12:00
九州大学 社会包摂デザインイニシアティブ
+ピクトグラム研究会(九州大学芸術工学研究院 伊原研究室+工藤研究室+尾方研究室+須長研究室)

2030 年の福岡のコミュニケーションをデザイン・LINE Fukuoka と共同プロジェクト

九州大学芸術工学部と統合新領域学府の学生と教員が、LINE Fukuoka 株式会社(本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役社長 CEO:鈴木 優輔、以下 LINE Fukuoka)と共同で 2030 年の「福岡」のコミュニケーションのあり方を描く「Comfortable Communication City Fukuoka(CCCF)」プロジェクトを始動しました。
本プロジェクトでは、人口減少や高齢化といった社会の変化、AI やIoTなどデジタル技術の進歩、在宅ワークや遠隔医療の導入によるライフスタイルの変化など、2030 年までに起こると予想されるさまざまな変化を踏まえて、人間にとって心地が良いと感じられる、「教育」、「子育て」、「仕事」、「消費購買」などさまざまな領域におけるコミュニケーションの未来の形をデザインします。また、「福岡」にフォーカスすることで、活発に進められている都市の再開発や、2022 年に開催が予定されている世界水泳選手権など、より具体的な事象、場所、市民の暮らしを想定しながら、未来のコミュニケーションをデザインすることを目指しています。
本プロジェクトは、九州大学芸術工学部工業設計学科および統合新領域学府ユーザー感性学専攻の学生、合計 10 名が、自分たちが暮らしたいと思える 2030 年の福岡をリアルに描き、LINE Fukuoka と共に発信していきます。少子高齢化や地域の人口減少が進む中でも、政令市例都市の中では人口増加数・増加率ともに 1 位の福岡市(※)に住む人々が、より活発で自由に創造性を発揮でき、100年先も住みたい待ちであり続けるために、LINE Fukuoka と九州大学芸術工学部が本プロジェクトを通して様々な街のコミュニケーションのあり方について探求していきす。
(※)令和 2 年度国税調査 人口速報集計(令和 3 年 6 月 25 日)参照
https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka/pdf/summary.pdf
■プロジェクト概要
プロジェクト名:Comfortable Communication City Fukuoka(CCCF)
実施期間:2021 年 10 月〜2022 年 2 月(予定)
参加者:九州大学大学院芸術工学研究院 准教授 池田美奈子
九州大学芸術工学部工業設計学科 学部生 6 名
九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻 修士生 4 名
LINE Fukuoka Smart City 戦略室
◇研究者からひとこと
理想的な未来像を描き、その実現に向かって、今現在からデザインを考えていく「バックキャスティング」の手法で取り組んでいます。
2030 年の福岡にだれもが暮らしたいと思えるようなコミュニケーションをデザインします。

高木校区アンダーパス壁画落書き消し事業「未来ロード TAKAGI」

11月20日・21日の2日間で、高木校区アンダーパス壁画落書き消し事業「未来ロード TAKAGI」が行われました。
この事業は、福岡市南区役所及び高木校区青少年育成事業部からの依頼によるもので、校区の環境美化のため、アンダーパス(大橋キャンパスから徒歩18分)の落書きを消し、新たに絵を描くというものです。
事前に小学生からデザイン画を募り、採用する絵を下絵選考会(10月30日)で決定しました。 芸工からは、教員と学生有志が参加し、下絵の選考やデザイン化、描画のアドバイスなど、地域の子どもたちと一緒に新しい壁画の制作に取り組みました。
学生:安藤弥樹、栗田大夢、館山桃恋、吉岡桜花
[参加学生を代表して、 ひとこと]
芸術工学府芸術工学専攻 コンテンツクリエーティブコース 修士1年 安藤弥樹
子どもたちや地域の方々とともに、考え、笑い、力を合わせて活動できたことに感謝しています。




【芸工公式YouTubeを更新しました】「デザイン×ビジネス×知的財産を考える」オンラインセミナー vol.2

九州大学 大学院芸術工学府、ビジネス・スクール(QBS)、ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)は三部局が共同して、デザインとビジネスを融合する新しい教育プログラムの開発を目指してさまざまな取組を行っています。
2021年9月14日に開催した「デザイン×ビジネス×知的財産を考える」オンラインセミナー vol.2では、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の店舗事業(ex.蔦屋書店)の法務責任者として活躍し、現在は株式会社キタムラ・ホールディングスで活躍されている中路星児さんをお招きし、企業内法律家の視点から空間デザインの保護等の現状をお話し頂きました。
知的財産、デザイン×ビジネス×アントレプレナーシップを融合した教育に関心のある学生や社会人の方々、企業や団体のみなさまに、ぜひご覧いただけますと幸いです。
【登壇者】
中路 星児(株式会社キタムラ・ホールディングス 経営管理部法務グループ グループマネージャー)
【モデレーター】
麻生 典(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

紀要「芸術⼯学研究35号」を発⾏しました

半期に⼀度発⾏しております研究紀要について、令和3年10⽉1⽇付けで35号を発⾏しました。
掲載論⽂等は「九州⼤学学術情報リポジトリ」からダウンロードの上、ご参照いただけます。
【35号⽬次】
1.研究論文
現代美術館の展示室における自然光利用に関する研究
採光手法の類型化および開口部の透過特性を考慮した光環境シミュレーション
著者:馬健、井上朝雄
2.評論
村川拓也《Pamilya(パミリヤ)》
ドキュメンタリー的手法で介護福祉現場を演劇にするプロセス
著者:長津結一郎
3.評論
拍手数の記述に関する覚え書き
9世紀と10世紀の儀式書を対象として
著者:矢向正人
参照リンク |
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