【第1回宮若国際芸術トリエンナーレTRAiART 学生コンペティション】水田雅也さんの作品『アリのためのスニーカー』が優秀賞・3年間展示

「第1回宮若国際芸術トリエンナーレTRAiART 学生コンペティション」において、デザインストラテジー専攻修士1年生の水田雅也さんの作品「アリのためのスニーカー」が優秀賞を受賞し、宮若市のTRIAL IoT Lab(旧宮田西中学校)2Fに、2021年7月から2024年5月までの3年間展示されています。

■作品説明
アリはかわいそうな生き物だ。踏みつけられたり、害虫として駆除されたりする。さらに、都市化が進みコンクリートの地面が増えたことで、アリの巣は居場所をなくしつつある。そんなかわいそうなアリのために、「アリのためのスニーカー」をデザインする。
――このデザインストーリーはフィクションである。しかし、このまま動物愛護が過剰に進めばアリもいずれ愛護対象になるだろう。そんな未来では、このスニーカーのデザインストーリーや姿かたちに対して違和感を感じなくなっているのだろうか。

参照リンク

【ルールのデザイン】未来構想デザインコース公開講座報告

9/25 未来構想デザインコースの公開講座”探求編”が実施されました。定員10名に対し14名の申し込みがありました。
当日は「ルールのデザイン」を考えました。
事前課題のスポーツのルールの調査の共有、今日経験したルール、ルールの分類、新しいルールの提案と短い時間でしたが対話により作り上げるデザイン演習を経験しました。
最終的に、高校・交通・家庭生活・ジェンダーなどに関わる様々な新しいルールが論理的に提案されました。

国際化の取り組み紹介:授業科目「デザインと日本/日本デザインの理解」

九州大学大学院芸術工学研究院は世界的デザイン教育研究拠点を目指して、教育の国際化を進めております。2022年から始まる新たな大学院教育課程では、創造的、革新的なデザインを生み出すために価値観の多様性を重視し、学府を構成する学生の文化的背景の多様性を高めます。

2020年度から始まった授業「デザインと日本/日本デザインの理解」は、建築、音、アート、プロダクトなど毎回異なる専門分野の教員が、それぞれの切り口で日本のデザインを紹介する科目です。これほど多様な分野からデザインをまとめて学ぶ機会はなかなかありません。
この科目は、九州大学芸術工学府、芸術工学部の学生を主な対象としています。全ての授業は英語で行い、留学生や国際交流に興味のある学生がディスカッションしながら日本のデザインについて幅広く学ぶことができます。
尚、この授業は「日本を知るためのプログラム」の一環で実施しています。


[日時]2021年10月6日〜12月22日

プログラムの詳細はこちらをご覧ください。
デザインと日本/日本デザインの理解2021
https://www.kidnext.design.kyushu-u.ac.jp/6793?lang=ja

[お問合せ]
九州大学 芸工インターナショナルオフィス
intl-ofc@design.kyushu-u.ac.jp

2021国立民族学博物館要覧に掲載されました

平井康之教授と山口大学国際総合科学部の冨本浩一郎講師が主導となり、国立民族学博物館の文化資源プロジェクトによって開発した「デジタル触地図(国立民族学博物館触知案内板)」が2021国立民族学博物館要覧に掲載されました。

添付ファイル

第22回デザイン基礎学セミナー『天然知能のデザイン』

九州大学大学院芸術工学研究院は、デザインの体系化を目的としデザイン学の基礎論に取り組んでいます。この度、早稲田大学教授で理論生命科学を専門とする郡司ペギオ幸夫さんをお招きし、第22回デザイン基礎学セミナー『天然知能のデザイン』を開催します。どなたでもご参加いただけますので、みなさまのお越しをお待ちしております。

[概要]
デザインは、あらかじめ規定される目的や条件の構造から逃れられないように思われるだろう。つまりその構造の中にあることでこそデザインの真価や秩序が示されるのではないか。いや、そうではない。あらゆる構造から逸脱し、むしろ逸脱こそをデザインする、そのような生きている我々の知性とは?

[登壇者]
郡司ペギオ幸夫 Dr. Yukio-Pegio Gunji

早稲田大学理工学術院基幹理工学部表現工学科教授。著書に『天然知能』(講談社メチエ、2019)、『やってくる』(医学書院、2020)ほか多数。最近では天然知能を提唱し、生きていることの「不自由さ」や「トラウマを磨く」ことに創造的営為や意識の源流を探る。
http://www.ypg.ias.sci.waseda.ac.jp/index.html

[日時]
2021年10月29日(金)17:30-19:30 (開場 17:20 開演17:30)

[場所]
オンライン

[お申込み]
参加ご希望の方は事前に申し込みフォーム(https://forms.gle/PMK7YEsRJsUTWzQeA)よりお申し込み下さい。開催当日にメールにてZoom URLを送付いたします。
※申込締切:2021年10月28日 (木)正午まで

[参加料]
無料

[主催]
九州大学大学院芸術工学研究院

[共催]
九州大学芸術工学部未来構想デザインコース

[お問い合わせ]
デザイン基礎学セミナー事務局 九州大学大学院芸術工学研究院 古賀 徹
designfundamentalseminar@gmail.com

芸術工学研究院環境デザイン部門の高取千佳准教授がコーディネーターを務める 『那珂川ウォーター・パークマネジメント第4回研究会』が開催されます!

那珂川ウォーター・パークマネジメント第4回研究会

■日程
2021年(令和3年)9月17日(金) 13時~15時15分(予定)

■開催方式
オンライン(YouTube)によるLive 配信
※接続方法などにつきましてはお申込み頂いた方に別途お伝えします。
※オンデマンド配信はございません。

■申込方法
Google フォーム(下記)からのお申込み(無料)をお願いします。
https://forms.gle/y8QQVEQxKjrqsU2V8
※2021年(令和3年)9月16日(木)15時迄

■主旨
那珂川周辺エリアは、天神と博多をつなぐ重要なエリアです。
2020年から新型コロナウイルスが猛威を奮っていますが、この時代におけるオープンスペースの在り方、単なる親水空間にとどまらない、福岡・博多のパワーを最大限活かした水辺空間の可能性やネットワーク化について、ウォーター・パークマネジメントという視点で議論を行います。

第一部では、「公共空間はだれのものか?」というテーマにおいて、講演とトークセッションを行います。
まず、芸術文化の価値と評価という視点から、多様な人たちが参加するアートの場の作り方、ファシリテーションの方法を研究される中村美亜氏、次に「まちはだれのものワークショップシリーズ@芝浦」をはじめ、ヒトとして生きられる棲息環境/生態系としての都市をテーマに、地域性と社会性を意識したデザイン活動を展開される韓亜由美氏のお二人にお話頂きます。さらに、地域拠点や新しい福祉の場などの設計を通じ、“コミュニティの見える場面” づくりに取り組む建築家の安部良氏にコーディネート頂いて、誰もが自由に情報発信し、共創・進化しつづける那珂川の未来の姿について、三者によるトークセッションを展開します。

第二部では、九州大学の学生による那珂川(春吉橋)デザインスタジオ 4作品発表を頂き、三者からコメントを頂きます。
※リアルタイムで視聴者からご意見・ご質問も受け付けます。

平日お昼のご多用な中ではございますが、心よりご参加をお待ちしております。

主催:那珂川ウォーター・パークマネジメント研究会
共催:九州大学大学院芸術工学研究院 社会包摂デザイン・イニシアティブ

■議事次第

【第一部 講演+トークセッション】
1)趣旨説明
・高取千佳氏(九州大学大学院芸術工学研究院) 13:00-13:05

2)講演
・中村美亜氏(九州大学大学院芸術工学研究院) 13:05-13:20
「芸術文化の視点から見た社会包摂と公共空間」 

・韓亜由美氏(アーバニスト,STUDIO HAN DESIGN 代表)
「都市の公共空間における社会包摂」 13:20-13:35

3)トークセッション 13:35-14:20
 安部良氏 × 中村美亜氏 × 韓亜由美氏 
 コーディネーター 安部良氏(安部良アトリエ一級建築士事務所 代表)

【休憩】 14:20-14:25

【第二部 那珂川スタジオ 学生作品発表】14:20-15:15

 九州大学大学院 人間環境学研究院・芸術工学研究院 (担当教員:黒瀬・鶴崎・箕浦・高取)
 那珂川(春吉橋)デザインスタジオ 4作品発表

・いちげんさんおもてなし(井本・川野・萩原)
・巡るハレの日(遠藤・永瀬・川添)
・NEONAKASU(陽・上野・山本)
・那珂川BIOLEAF(高畠・服部・中村)

 コメント 安部良氏・中村美亜氏・韓亜由美氏

■お問合せ先
那珂川ウォーターパークマネジメント研究会事務局
(株式会社エックス都市研究所九州事務所内)
主任研究員 尾藤 文人
住所 〒802-0005 福岡県北九州市小倉北区堺町一丁目2番16号
十八銀行第一生命共同ビル9階
TEL 093-513-2252 FAX 093-513-2253

【お知らせ】九州大学Webサイトの「芸術工学研究院 研究紹介」ページが更新されました

九州大学Webサイトの「芸術工学研究院 研究紹介」ページに、 朝廣 和夫 准教授の『田園環境の保全によるレジリエントな社会の実現』が掲載されました。 参照サイトよりご覧ください。

参照リンク

【福津市こどもの国 子育てサービスマップがキッズデザイン賞受賞】九州大学大学院芸術工学研究院と福津市の共同研究成果

九州大学大学院芸術工学研究院と福津市が実施している行政サービスデザインに取り組む共同研究の成果「福津市こどもの国 子育てサービスマップ」が2021年キッズデザイン賞を受賞しました。

「福津市こどもの国 子育てサービスマップ」は、初めて子育てする保護者のためのツールです。デザイン手法を使って市民と行政職員が共創し、保護者の気持ちに寄り添う形で子育て支援を紹介します。

九州大学大学院芸術工学研究院と福津市子育て世代包括支援センター、アールト大学が協力して、市民と共に利用者に寄り添うサービスマップをデザインしました。子どもの成長に合わせて幅広い子育て支援サービスを一覧できるこのサービスマップは2021年1月から運用を開始し、年間約一万部を無料で配布しています。

共同研究や「福津市こどもの国 子育てサービスマップ」の詳細については、こちらからご覧ください。

「福津市こどもの国 子育てサービスマップ」がキッズデザイン賞を受賞!

ディレクション:平井康之(九州大学大学院芸術工学研究院)
企画・制作・編集:下村萌(九州大学大学院芸術工学研究院)、福津市子育て世代包括支援センター

企画・研究指導・ワークショップ運営:カリハンス・コッモネン(アールト大学)
制作協力:中島梨沙(株式会社スカイ)、甲斐美希子、土肥真維華(九州大学大学院芸術工学府)
デザイン:平野由記(ウフラボ)
ワークショップ協力:福津市役所、福津市民

 

本件に関するお問合せ先

九州大学大学院芸術工学研究院 下村萌

電話: 092-553-4652

メールアドレス: shimomur@design.kyushu-u.ac.jp

参照リンク

多様性と社会包摂のデザイン【 2021.9.12(日) 14:00開場オンライン開催】

社会包摂デザイン・イニシアティブでは、プロジェクトのひとつとして、意匠学会の全国大会が九州大学芸術工学研究院で開催されることに合わせ、多様性と社会包摂のデザインをテーマとしたシンポジウムを、意匠学会との共同主催で実施します。

社会包摂デザインは、従来のデザインがかたちや色などモノのデザインを中心とした活動であるとすれば、社会の〈仕組み〉のデザインに特徴のひとつがあります。
であるならば、かたちや色を中心とする従来の「意匠」としてのデザイン概念とどのような関係にあるのか、を改めて問うことが必要でしょう。

また、もうひとつのキーワードである「多様性」を真剣に捉えれば、普遍的な標準化を目標としていた近代デザインの価値に関わる問題も無視できないでしょう。
このシンポジウムでは、こうした問題を取り上げます。そのために、まず社会包摂デザインイニシアチブの基本的な考え方と実践について紹介し、社会包摂デザインの基本概念を共有します。次に、視覚デザインの領域を中心とした3名の専門家から講演いただきます。最後にディスカッションを通して、意匠としてのデザインと社会包摂デザインとが協働するための条件や今後の有意義な関係のあり方を探ってゆきます。

【  日   時  】2021年9月12日(日)  14:00~
【開催方法】オンライン

添付ファイル
参照リンク

多様性と社会包摂のデザイン【 2021.9.12(日) 14:00開場オンライン開催】

社会包摂デザイン・イニシアティブでは、プロジェクトのひとつとして、意匠学会の全国大会が九州大学芸術工学研究院で開催されることに合わせ、多様性と社会包摂のデザインをテーマとしたシンポジウムを、意匠学会との共同主催で実施します。

社会包摂デザインは、従来のデザインがかたちや色などモノのデザインを中心とした活動であるとすれば、社会の〈仕組み〉のデザインに特徴のひとつがあります。
であるならば、かたちや色を中心とする従来の「意匠」としてのデザイン概念とどのような関係にあるのか、を改めて問うことが必要でしょう。

また、もうひとつのキーワードである「多様性」を真剣に捉えれば、普遍的な標準化を目標としていた近代デザインの価値に関わる問題も無視できないでしょう。
このシンポジウムでは、こうした問題を取り上げます。そのために、まず社会包摂デザインイニシアチブの基本的な考え方と実践について紹介し、社会包摂デザインの基本概念を共有します。次に、視覚デザインの領域を中心とした3名の専門家から講演いただきます。最後にディスカッションを通して、意匠としてのデザインと社会包摂デザインとが協働するための条件や今後の有意義な関係のあり方を探ってゆきます。

【  日   時  】2021年9月12日(日)  14:00~
【開催方法】オンライン

添付ファイル
参照リンク

【芸工公式YouTubeを更新しました】「デザイン×ビジネス×知的財産を考える」オンラインセミナー

九州大学 大学院芸術工学府、ビジネス・スクール(QBS)、ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)は三部局が共同して、デザインとビジネスを融合する新しい教育プログラムの開発を目指してさまざまな取組を行っています。

デザインとビジネスはどのように繋がっているのか、そこで知的財産はどのような役割を果たしているのか、デザインとビジネスと知的財産を総合的に把握することで、デザインを用いたビジネスの現実が見えてきます。
2021年7月15日に開催した「デザイン×ビジネス×知的財産を考える」オンラインセミナーでは、三菱電機統合デザイン研究所でデザイナーとして活躍されている藤ヶ谷友輔さんをお招きし、インハウスデザイナーの視点からデザイン×ビジネス×知的財産の現状をお話しいただきました。
また、藤ヶ谷さんは個人デザイナーとしても活躍されており、個人デザイナーとしての視点からもデザイン×ビジネス×知的財産についてお話しいただくことで、企業におけるデザイン×ビジネス×知的財産とは違った視点も見出すことも目的としました。
本セミナーでは、企業におけるインハウスデザイナーが考えるべきことは非常に多角的であり、コスト、ニーズ、流行、地域的特性などを総合考慮した上で実際のデザインに落とし込み、その周辺まで含めて知的財産権を取得すること、個人デザイナーとしては自身が創作したいデザインを創作しつつも実際にニーズがあるか不明なため全てに知的財産権を取得することは現実的には困難であることなどが報告されました。
企業と個人の両方で活躍する藤ヶ谷さんならではの経験から、デザイン創作においても考えるべきことは非常に多岐にわたるということが明らかにされました。

知的財産、デザイン×ビジネス×アントレプレナーシップを融合した教育に関心のある学生や社会人の方々、企業や団体のみなさまに、ぜひご覧いただけますと幸いです。