那珂川ウォーター・パークマネジメント第2回研究会

◆日時:2021年3月10日(水) 13:00-15:15
◆開催方法:Webinar (Youtubeによるオンライン配信)
以下からお申込みいただけます(参加費:無料)
https://forms.gle/6JxSt3crNqP6jWQf6
◆プログラム
【第一部 ご講演】
1)趣旨説明
・高取千佳氏(九州大学大学院芸術工学研究院) 13:00-13:05

2)講演
・松岡まさたか氏(千年夜市実行委員長)
「千年夜市のこれまでとこれからの活用方法を模索する」13:05-13:20

・益田啓一郎氏(近代史研究家・アーキビスト)
「双子都市・福岡と博多を結ぶ、中洲・那珂川の歴史景観と役割」13:20-13:35

・川内亮氏(TAIYO asobi switch)
「水辺を憩いの空間へ。」13:35-13:50

・三田大介氏(ものコト市実行委員会)
「すみだ川ものコト市 〜市民発の手づくり市ができるまで〜」 13:50-14:05

【休憩】 14:05~14:10

【第二部 トークセッション】14:10-15:10
パネリスト
・松岡まさたか氏(千年夜市実行委員長)
・益田啓一郎氏(近代史研究家・アーキビスト)
・川内亮氏(TAIYO asobi switch)
・三田大介氏(ものコト市実行委員会)

コーディネーター
・尾藤文人氏(株式会社エックス都市研究所)
・高取千佳氏(九州大学大学院芸術工学研究院)

※視聴者からオンタイムでの質問受付を行います。
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第2回研究会では、「ローカルと旅の交差点」という視点から福岡・博多の風物詩である千年夜市実行委員会を引っ張っていらっしゃる松岡さん、
膨大な見識・資料を基に、福博の歴史的視点から那珂川への眼差しを持たれる近代史研究家の益田さん(ブラタモリにも出演)、
水辺を遊びこなす・使いこなす視点で多世代の人々を水辺に惹きつけていらっしゃるTAIYOasobi switchの川内さん、
東京・すみだ川にて市民発の手づくり市を、一から生み出され、新たな展開を行われている三田さんにご登壇頂く予定となっております。
平日お昼ではございますが、ご都合つきましたら是非ご参加いただけたら嬉しいです。

第一回研究会の結果は以下からご覧いただけます。多くの示唆に富むご意見を頂き、ありがとうございます。
※アンケート結果は以下にリリースされています。
https://www.exri.co.jp/news/topics/2325.html

第19回デザイン基礎学セミナー『路上生活からみえること』

九州大学大学院芸術工学研究院は、デザインの体系化を目的としデザイン学の基礎論に取り組んでいます。この度、ホームレス生活を送りながらアーティスト/アクティビストとして活動されているいちむらみさこ氏をお招きし、第19回デザイン基礎学セミナー『路上生活からみえること』を開催します。どなたでもご参加いただけますので、みなさまのお越しをお待ちしております。

[概要]
自身の置かれている立場や状況によって、この世界の様相はまるで別物のようにみえます。貧困、労働、女性蔑視などが生み出す社会的排除…。私たちの社会が様々な問題を孕んでいることは自明ですが、一体どれだけのリアリティをもってそれらに対峙しているのでしょうか? 今回の講演では、ブルーテント村やダンボールで寝泊まりする、いわゆるホームレス生活を送りながら鋭く社会を見つめるアーティストのリアルな社会問題との関わりについて知るとともに、アートやデザインそのもののあり方についても再考する機会を設けたいと思います。

[登壇者]
いちむらみさこ Misako Ichimura

アーティスト/アクティビスト。2003 年から東京の公園のブルーテント村に住み始め、同じテント村住人と一緒に物々交換カフェ・エノアールを開いている。2007 年にホームレスの女性たちのグループ「ノラ」を発足。国内外で、反ジェントリフィケーション、フェミニズム、反オリンピックの活動を行っている。著書に『Dear キクチさん、ブルーテント村とチョコレート』(キョートット出版、2006年)などがある。

[お申込み]
参加ご希望の方は事前に申込フォーム(https://forms.gle/BRU6P3HrA42zmqMGA)からお申し込み下さい。
お申込みいただくと、開催当日にZoom URLがメールにて送付されます。
申込み締切:3月3日[水]まで

[主催]
九州大学大学院芸術工学研究院

[共催]
芸術工学部未来構想デザインコース

添付ファイル
参照リンク

【開催中】「ことばとジェンダー展」「ファッションとジェンダー展」毎日新聞掲載

「ことばとジェンダー展」
「ことばとジェンダー展」は、「ことば」という観点からジェンダーを見つめる展示です。
ジェンダーは、哲学、政治、生物学、医学、社会、倫理、歴史など、
様々なことがらが複雑に絡み合っている概念ですから、
それについて考えることは、容易なことではありません。
私たちは、そんな複雑なジェンダーを、展示で表現しようと試みました。
ジェンダーを展示にする上で、数ある切り口の一つとして、今回選んだのは「ことば」。
人間がことばをつくり、ことばが人間をつくります。
ことばは、その時代における人々の価値観の映し鏡とも言えるでしょう。
あなたが普段何気なく聞いていることば、使っていることばにも、
ジェンダーが関わっているものがたくさんあります。
私たちはただ、それに気づいてほしいのです。

「ファッションとジェンダー展」
レディースとメンズ、スカートとパンツ、ハイヒールと革靴。私たちが普段着ている服は、ジェンダー―社会的性―と密接に関わっている。何をもって「女らしい/男らしい」装いと言えるのか?男女二元論を超えたファッションの可能性はあるか?ファッションとジェンダーの関係を探る展示企画。
〈日時〉2/18(木)19(金)9:00~20:00
    2/22(月)       9:00~17:00
〈場所〉九州大学 大橋キャンパス デザインコモン2F

また昨秋の「ことばとジェンダー展」が2月16日付毎日新聞に紹介されました。

参照リンク

匚民集落

「匚民集落」卒業論文では家を持たず街の機能を利用して暮らす人々について調査し、彼らを「匚民」と名付けた。街に放たれた人々が抱える箱型の未完結な空間が、街のあらゆる場所に寄生し相利共生する。共生の過程で彼らは新たな空間を産みつけ、さらに寄生する者が現れる。寄生し寄生され街は形作られ、匚民集落は無限に拡がる。

無意識の連鎖 -都市体験を表出させる建築-

街を散歩していると様々なモノをちらっと見たり、気になったりしているが、それらは3秒後には忘れ去ってしまうような無意識的なものにすぎない。都市を体験することとは、そんな一連の無意識的把握のことではないだろうか。本作品は、そのような都市体験を建築にしている。天神ビッグバンを背景とした、再開発が可能である密集したビルの低層部のみを設計することにより、都市体験を具現化したような横に伸びやかな商業施設を計画する。

Think,Make,Try -STEAM教育のための学校再編成-

デザイン思考を用いて実社会での課題解決能力を育成するSTEAM教育のための小学校を設計する。福岡市の赤坂小を設計対象とし、地域の課題に対してデザインを通して解決できるよう、低・中・高学年のプログラムをデザイン思考の5つのプロセスと対応させ段階的に設定する。クラスルームや特別教室といった従来の機能の構成ではなく、プロセスごとに獲得すべき能力と想定される行為から必要空間を抽出し、プログラムに合わせて空間構成を行い、STEAM教育の学習活動に寄り添った学校空間を目指す。

日常階段

滋賀県大津市に建つ菊竹清訓設計の西武大津ショッピングセンターがいま壊されようとしている。菊竹氏は通常ネガティブな要素になりがちな非常階段を過剰に配置することで造形美に転換した。しかし階段群が人々に実際に使われることはなかった。この過剰で無駄とも思える西武大津の階段システムを再解釈し、躯体を部分的に残しつつ隣接する新しい棟を設計することで人々の活動と結びつく商業施設と集合住宅を再構築する。これまで使われることのなかった「非常」階段を「日常」階段に変えるプロジェクトである。

時のオーバーレイ

未来は過去の上に積層していくものだ。しかし現代社会では、いつのまにか新たな建物が建てられ、そこにかつて何が建っていたか私たちは思い出せない。そこにあったはずの時間の蓄積を消し去るのではなく、古い建物の上に新たな建物が積み重なっていくことによって、過去と現在と未来を同時存在させる。都市の中に様々な時代の建築が混在しているように、一つのビルの中にそれらが重層する。地層のように積み重なっていく建築では、時間の流れの中で新たな空間が発掘される。

大気的均衡・引力の場 ー元野外彫刻館ー

これからの美術館には、作品の世界が見る人自身の中に浸透しやすいことが求められる。これには、従来の作品世界の発信ではなく、対話を想定する必要がある。山口県宇部市で開かれ、その作品が町に溢れる野外彫刻展の美術館を設計するにあたり、野外彫刻が持つ対話の要素を考えた。それは人の心から生まれる景色「情景」であり、敷地特性から空を舞台とする。雲の中に見え隠れする彫刻の情景。その中で人々は大気的な均衡によって作品に惹かれていく。

kanー感・環・換ー

現在、日本ではプラスチックゴミ問題が深刻化しており、国内での循環システムを構築することや、人々のごみ分別・代替製品購入などの行動が重要になっている。しかし環境への意識はあっても行動に移せない人が多い現状にある。そこで私は、文字や数字で学ぶだけではなく、展示品や空間を見ることで問題や自らが生活の中でできることを体感し、行動に移すきっかけとなる施設を提案する。

子育て世代のオアシス

子育て世代のワークライフをサポートする、託児所併設型ワークスペースを設計した。
対象敷地である春日市において、住宅街の近くにあり、かつ子供を連れて仕事をできるスペースが少ないという問題を解決することが目的である。
託児所、ワークスペースという主な機能に加え、親のための給食サービスも提供することで「育てる」「働く」「食べる」という3つの生活の要素をサポートする。育児や仕事で大変な人がひと時でも安らげるオアシスとなる施設を目指す。

歴史に溶け込む

旧志免炭鉱跡地には現在、巨大な竪坑櫓がそびえたっている。この異質な建造物を見に来る人はいるが、その足元に巨大な坑道が広がっていることを意識する人は少ない。このままでは、この巨大な建造物はただの廃墟であり、その産業的価値を外部の人が知ることはできない。そこで、今回は竪坑櫓の横に竪坑櫓見学者が地下にある歴史を認識することが出来るような志免町の歴史資料館を計画する。