日本各地の民謡を紹介するNHKのテレビ番組「民謡魂 ふるさとの唄」に、NPO法人山村塾(福岡県八女市黒木町)と九州大学大学院芸術工学研究院附属社会包摂デザイン・イニシアティブ ソーシャルアートラボ(SAL)による協働で制作された《八女茶山おどり》が紹介されます。
福岡県八女市には、古くから唄われていた民謡「八女茶山唄」と高度経済成長期につくられた「八女茶山踊り」があり、まちのあちこちで歌われ、踊られていましたが、現在は接する機会が少なくなっています。
山村塾とSALでは2018年より、アートと農の関係性について考える「奥八女芸農プロジェクト」を協働で実施し、演出家・民俗芸能アーカイバーの武田力さん(芸術工学部未来構想デザインコース非常勤講師)が滞在制作をしてきました。2019年には武田さんが中心となり、地域住民に昔の暮らしや農作業の思い出を聞き、八女茶山唄にあわせた《八女茶山おどり》を新たに創作。現在では山村塾を中心に《八女茶山おどり》の振興が進み、地域のお祭りなどで披露される機会も増え、新たな地域文化として定着しつつあります。
番組では、芸術工学部・大学院芸術工学府の学生も踊り手として登場します。2021年より開設された科目「創造農村デザイン演習」受講生の有志です。踊りだけでなく現地の文化、さらには未来の地域のあり方について学んだ、学生たちの踊りにも注目です。
<放送予定>
●番組名 :民謡魂 ふるさとの唄 ~福岡県八女市~(NHK総合)
●放送日時:2022年6月19日(日)15:05~15:49(予定)
●出演 :唄 馬場美雅(民謡歌手)
踊り 武田力、九州大学学生5名、八女市のお茶農家さん、山村塾スタッフ