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ニナ・カネル|アーティストトーク

10月30日(月)18:30より、大橋キャンパス音響特殊棟 録音スタジオでニナ・カネル氏のアーティト・トークを開催します。カネル氏の作品におけるプロセスに特に焦点を当てながら、彼女の芸術活動を紹介していただきます(使用言語:英語)。

なお、今回のイベントは、現在開催中の森美術館開館20周年記念展「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために 環境危機に現代アートはどう向き合うのか?」(2023年10月18日〜2024年3月31日)に出品するため来日されたことで実現しました。

日時:2023年10月30日(月)18:30-20:00
場所:九州大学大橋キャンパス 音響特殊棟 録音スタジオ
参加費:無料
言語:英語
主催:九州大学大学院芸術工学研究院
令和4年度大学改革活性化制度「日本デザインを創造し国際発信できる人材育成のための教育プログラムの構築」
令和3年度大学改革活性化制度「メディアアートによる科学・技術の芸術表現への昇華を通した価値の可視化プロジェクト」

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申し込みフォーム:https://forms.office.com/r/x7y7mtRbsB


ニナ・カネル(1979年、スウェーデン・ベクショー出身、ドイツ・ベルリン在住)は、彫刻の領域で活動するアーティスト。彼女の芸術実践は、完成した作品をめぐって展開するものではなく、そのプロセスと相乗効果を前景化している。

カネルは彫刻の概念を拡張し、触覚的なものだけでなく、大気や音、湿度、気温、静電気といった目に見えにくい構成要素をとりこんでいる。隠されたプロセスや時間性を明らかにすることによって、その作品は生きている/生きていないものといった私たちの常識的な理解を揺さぶり、物質にかんするヒエラルキーや歴史゠遍歴について疑問を投げかける。彼女曰く「私はしばしば、知ることと見ることのあいだのギャップにとどまることを好み、展覧会を訪れた人々が物質性のことを、なにかしら多孔的なものとして理解するように促しているのです」。

カネルはアイルランド・ダブリンのIADT(Dún Laoghaire Institute of Art, Design and Technology)で学び、これまで以下の美術館で個展を開催した。ザンクト・ガレン美術館(スイス)、アーティスト・インスティテュート(ニューヨーク、ミルフォード・グレイヴスと共同)、ストックホルム近代美術館、S.M.A.K(ゲント)、カムデン・アート・センター(ロンドン)、アルコ美術館(ソウル)、ハンブルガー・バンホーフ(ベルリン、ロルフ・ユリウスと共同)、近代美術館(ウィーン)、フリデリツィアヌム美術館(カッセル)。また、以下のビエンナーレやグループ展に参加。ヴェネツィア・ビエンナーレ、シドニー・ビエンナーレ、リヨン・ビエンナーレ、マニフェスタ・ビエンナーレ、光州ビエンナーレ、クエンカ・ビエンナーレ、リバプール・ビエンナーレ、ニューヨーク近代美術館、パレ・ド・トーキョー(パリ)、ルフィーノ・タマヨ博物館(メキシコシティ)、ウィーン・セセッション、ビルバオ・グッゲンハイム美術館。インスタレーションやアーティストブックでは、ロビン・ワトキンスと頻繁に共同活動を展開している。

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